フランス人男性の心を読み解く

    1. フランス語会話・勉強

    Bonjour, chers amis! こんにちは、みなさん。Comment allez-vous? ご機嫌いかがですか?

    「男性は一般に、女性より口数が少ないものですし、言葉で言っていることと思っていることが違っていることもしばしば。カギとなるフレーズをいくつか分析してみましょう」とあるサイトを発見しました。

    フランス人男性の心を読み解く

    男ゴコロの分析

    本文

    日本人男性に比べればまだ自己表現が上手そうに思われるフランス男性がどんなふうに「分析」されるのか?ちょっと覗いてみましょう。

    Contexte : Vous demandez à Jules s’il préfère que vous alliez faire les courses demain soir ou après-demain

    状況:あなたはジュール(夫の名)に、買い物をするのは明日の夜がいいか明後日がいいかと尋ねます。

    parce qu’il est hors de question que vous portiez tout toute seule encore cette fois.

    だってまた今回も自分一人で荷物を運ぶのは問題外だからです。

    Il regarde la télévision et vous lance cette tirade : “Comme tu feras, ce sera bien.”

    夫はテレビを見ていて、こう言い放ちます。「君の好きにすればいいよ」

    Vous pensez : Ok, il me fait confiance.

    あなたの思い:OK,彼は私を信頼してくれているのね。

    En réalité, il pense : Je m’en fous complètement, quoi qu’il arrive, ça ne changera pas ma vie.

    夫の本音:どうでもいいことさ。どっちに転ぼうと僕の人生に関係ないね。

    Que faire ?

    どうすれば?

    Vous acceptez cette réponse même si elle est méprisante.

    人を喰った答えでも、あなたはこれを受け入れてください。

    Mais vous lui demandez alors de promettre de ne pas revenir sur sa décision avec une phrase du style : “J’ai carte blanche alors ?”

    けれど、「じゃ、白紙委任ってことでいいのね」と念押しして、前言撤回しないよう迫りましょう。

    Et hop, l’affaire est dans le sac!

    これでこの件は一件落着です!

    S’il réagit par un “oui, mais”, alors lancez le débat pour éviter les représailles postérieures.

    もし彼が「うん、だけど」と言い出したら、後々のトラブルを避けるため、話し合いに入りましょう。

    Vocabulaire

    (“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)

    • alliezaller の 接続法現在 vous の形
    • hors ~の外に(の)
    • seule ひとりでに、助けなしで
    • tirade(f) 長い演説、長ぜりふ
    • confiance (f) 信用、信頼
    • m’en fousse foutre 馬鹿にする、無視する
    • méprisant 軽蔑的な、傲慢な
    • promettre 約束する
    • revenir sur 引き返す、立ち戻る
    • carte (f) blanche 白紙委任状
    • hop それっ、さあ
    • réagir ~に反応する、反応を示す
    • débat (m) 論議、討論
    • éviter 避ける
    • représailles (f,pl) 復讐
    • postérieures より後の

    フランスで人差し指で指をさす若い女性。今週のポイント

    il est hors de question que ~:~は問題外だ

    最初の il は英語でいう仮主語で、que 以下が主語の内容になります。また que の節の動詞 portiez は、porter という動詞の接続法という形になります。

    Il est hors de question qu’elle sorte si tard.

    こんなに遅くに彼女が外出するなんて問題外だ

    Je m’en fous:そんなことどうだっていい/知ったことか

    この形で成句です。覚えておくと意外と役に立つかも?

    quoi qu’il arrive:何が起きようと

    quoi que ~ で「何を~しようと」の意味です。que の節の中の動詞は、やはり接続法になります。

    Je partirai quoi qu’il arrive.

    何が起きようと出発します。

    l’affaire est dans le sac :その件は成功間違いなしだ

    直訳すると「その件は袋の中にある」ですが、口語的な表現で、上のような意味になります。

    今週のお役立ち!:接続法について少し 

    フランスのテーブルに座って書類を見ている男性と女性。

    「今週のポイント」の、il est hors de question que ~quoi qu’il arrive の項のなかで「接続法」というのが出てきました。これは、

    意志・願望・疑惑・感情などを表す動詞・形容詞によって導かれる節

    目的・条件・譲歩・仮定・時間的関係などを表す副詞節

    などのなかで使われる形で、多くは、直説法現在3人称複数(ilsの形)の語幹+-e, –es, –e, –ions, –iez, –ent の形を取ります(例外的に不規則活用をする動詞もあります)。

    例文を見てみましょう。

    Je suis heureux qu’il vienne.

    彼が来てくれて嬉しい

    Je l’aime qu’il soit pauvre.

    貧しいけれど私は彼が好きだ

    (緑色部分が接続法。soit être の接続法現在の形)

    なかなかつかみにくいとは思いますが、自分でその形を使いこなすというよりは、まずは出てくる文章の中の que の節の中で見慣れない形の動詞が出てきたら、あれか?と思っていただける程度でいいです。

    それにしても、国や国民性は違っても異性の言葉の真意をつかむのはなかなか難しいんですね。。。

    こんにちは、みなさん。Comment allez-vous ? ご機嫌いかがですか?

    前回に引き続き、今週もフランス語と男性の言葉の真意解読に励んでみましょう。勉強になる~!かな?

    男性言葉の真意

    Contexte:状況

    Mathieu, c’est votre ex et Jules ne le connait pas, mais sait que vous êtes restés amis.

    マチューはあなたの元カレで、ジュール(訳注:夫の名)はそのことを知りませんが、友人同士だったことは知っています。

    En rentrant après avoir bu un verre avec lui, Jules pose cette question avec l’air faussement détendu. “Il allait bien, Mathieu?”

    マチューと一杯飲んで家に帰ると、ジュールがリラックスした様子を装ってこう尋ねてきます。「マチューは元気だった?」

    Vous pensez : Sympa, il s’intéresse à lui, ou alors il est jaloux…

    あなたの思い:うれしい、ジュールはマチューに興味があるのね。それとも妬いてるのかしら。

    En réalité, il pense : Il te voulait quoi exactement ?

    夫の本音:そいつは結局何がしたいんだ?”

    Que faire ?

    どうすれば?

    Désamorcer immédiatement la situation ! N’essayez pas de jouer sur sa jalousie naissante.

    すぐに手を打ちましょう!生まれかけた夫の嫉妬心をもてあそぼうとしないで。

    Expliquez-lui ce que Mathieu représente pour vous et dites à Jules que si ça lui pose problème que vous buviez un verre avec lui, il peut le dire.

    マチューが自分にとって何なのかを説明し、彼と軽く飲むのがまずいのであればそう言って、とジュールに言いましょう。

    Dit comme ça, vous éviterez sans doute une dispute.

    これで多分、言い争いを避けることが出来るでしょう。

    Au pire, il sera un peu jaloux, mais dans tous les cas, il sera rassuré de vous avoir parlé franchement.

    最悪の場合ジュールはちょっと妬くかもしれませんが、いずれにせよあなたが率直に話してくれたことに安心するでしょう。

    Vocabulaire

    (“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)

    • ex 元(彼、彼女、夫、妻など)
    • verre (f) グラス、グラス一杯の量、一杯の酒
    • faussement 誤って、見せ掛けで、偽りで
    • détendu ゆるんだ、緊張のほぐれた
    • sympa 感じのよい、気分のよい
    • jaroux 嫉妬深い、うらやんだ
    • désamorcer 雷管を外す、(紛争、騒動などを)未然に防ぐ
    • immédiatement すぐに、即座に
    • jalousie (f) 嫉妬、やきもち
    • naissant 生まれかけの
    • représenter 表す、表現する、相当する、~になる
    • au pire 最低(でも)
    • dans tous les cas いずれにせよ、ともかく
    • franchement 率直に

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    今週のポイント

    vous êtes restés amis

    あなたたちは友だちだった

    resterは「とどまる」の意味の単語で、上のように訳しました。

    大部分の動詞は、複合過去の時、「avoir+過去分詞」の形を取りますが、rester allervenirentrersortirarriver などなど、運動を表す動詞の場合は「être+過去分詞」の形になるのでした。

    rester は一見「運動の動詞」に見えないかもしれませんが、この形になります。

    avec l’air

    ~の様子で

    疲れ

    air は「空気」「大気」ですが、「様子」「態度」「表情」などの意味にも使われます。

    特に「avoir l’air +形容詞」や「avoir l’air de + 不定形/名詞」の形で、「~のようだ」「~のように見える」の意味で使われることがよくあります。例を見てみましょう。

    Il a l’air fatigue. 

    彼は疲れているみたいだ

    Ces gateaux ont l’air bons!

    このお菓子はおいしそうだ

    Ça a l’air de marcher maintenant. 

    今度はうまく行きそうだ

    Il allait bien?

    彼は元気だった?

    allait という形は今まで出てきたことがあったでしょうか…?おなじみの aller「行く」の、「半過去」という形です。

    フランス語の動詞には、なんと過去を表す形が3種類あり、それぞれ「複合過去」「半過去」「単純過去」と呼ばれています。

    「複合過去」は、上にも出てきた「avoir(もしくは être)+過去分詞」の形で、日常語では普通の「過去」を表します。

    また、英語の現在完了に当たる「完了」や「結果」なども表します。

    これに対し「半過去」は、「過去のある時点での状態・行為」を表します。その状態なり行為が、今現在完了しているかどうかは分かりません(これに対し「複合過去」は、現在はその状態・行為は完了しています)。

    雨

    Il pleuvait hier soir.

    昨晩は雨が降っていた

    Il a plu hier soir. 

    昨晩雨が降った(もう上がった)

    半過去は直説法の nous の形の語幹に-ais, –ais, –ait, –ions, –iez, –aientの語尾を付けて作ります。

    acheter「買う」→ nous achetons(活用しない赤字部分が語幹)

    J’achetais Nous achetions

    Tu achetaisVous achetiez

    Il achetaitIls achetaient

    なお「単純過去」は書き言葉・物語などで使われる形で、日常語としてはほとんど出てきません。

    しかし、そもそも(仕事関係でない)男友だちと飲んできた~と率直に言えるのって羨ましいと思うのは私だけでしょうか。。。日本の男性たちはここまで寛容かな?

    Bonjour, chers amis ! こんにちは、みなさん。Comment allez-vous ?ご機嫌いかがですか?

    男ゴコロシリーズ第3弾!今週もフランス語と男性の言葉の真意解読に励んでみましょう。今回はちょっとドッキリするシチュエーションです。

    話がある

    シチュエーション

    Contexte : Vous bouquinez tranquillement sur la terrasse quand Jules vous téléphone et dit :”Ce soir, il faut qu’on parle.”

    状況:あなたがテラスでのんびりと本を読んでいると、ジュール(夫の名)が電話をかけてきてこう言います。「今夜、話をしなくちゃならない」。

    De nature pas très bavarde, comme la majorité des hommes, quand Jules veut discuter, c’est que ce doit être important.

    男の人にありがちなようにもともとそれほど口数が多くないので、ジュールが話をしたいというときは何か大切なことに違いありません。

    Vous pensez : Il va me plaquer/demander en mariage (selon la situation dans laquelle est votre couple).

    あなたの思い:ジュールは別れを切り出す/プロポーズするつもりだわ(二人の状況による)。

    En réalité, il pense : On doit changer de machine à laver/lave-vaisselle/fil à linge/de place de parking…

    夫の本音:洗濯機/食器洗い機/洗濯ロープを買い替えなくちゃ/駐車場を変えなくちゃ。

    Que faire ?

    どうすれば?:

    Ne pas paniquer. Cette phrase dans la bouche d’un homme peut être anxiogène pour la femme sans que ce soit forcément le cas.

    うろたえないで。男性がこう言うと、その必要もないのに女性は不安になるかもしれません。

    Jules veut simplement vous parler de quelque chose qui vous concerne,mais ce quelque chose est généralement pratique ou matériel. 

    ジュールは単に、あなたに関係のある、しかしふつうは実際的なことについて話したいのです。

    A priori il n’y a rien à craindre. Respirez et écoutez la suite.

    頭から恐れる必要はありません。息をついて、続きを聞きましょう。

    Vocabulaire

    フランス語

    (“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)

    • bouquiner <<話>>本を読む、読書する
    • tranquillement 静かに、平穏に
    • terrasse (f) テラス(下の階の屋上を用いた大きな露台をいう)
    • de nature 生まれつき、生来、本来
    • bavard おしゃべりな
    • plaquer <<話>>捨てる、やめる
    • selon  ~に応じて、~に従って
    • machine à laver (f) 洗濯機
    • lave-vaisselle (m) 食器洗い機
    • fil (m) 糸、糸状のもの
    • linge (m) 家庭用布類、下着類
    • paniquer おびえさせる、うろたえさせる
    • bouche (f) 口
    • anxiogène 不安を引き起こす
    • sans que +接続法 ~することなしに、~でないとしても
    • forcément 必然的に、どうしても、必ず
    • concerner ~に関する、関係をもつ
    • pratique 実践的な、実際的な
    • matériel 物質的な、実際上の
    • a priori 予備知識なしに、頭から
    • craindre 恐れる、心配する
    • respirer 呼吸をする、息をつく、ほっとする
    • suite (f) 続き、次

    今週のポイント

    il faut qu’on parle

    話をする必要がある

    il faut que S+Vで「~する必要がある」の意味になります。

    on はここでは「私たち」の意味で使われています。動詞は接続法になります。

    Il faut que nous partions tout de suite.

    私たちはすぐに出発する必要がある

    selon la situation dans laquelle est votre couple

    あなたたちカップルがいる状況による

    selon は「~に従って」「~に応じて」の意味の前置詞です。

    英語では according to ~ や depending on~ のように分詞を使って言いますが、フランス語はそういう前置詞があるわけですね。

    laquelle は関係代名詞で、先行詞の性・数によって lequel(男性単数)、lesquels(男性複数)、lesquelles(女性複数)と形が変わります。

    ここでは situation が女性の単数名詞なので、laquelle となっているわけです。

    かつ、ここでは dans という前置詞が関係代名詞にくっついていますね。英語の in which とか to whom とかと同じです。

    lequel はこのように、前置詞とともに用いられることが多い関係代名詞です。

    中学英語でやったようにこの節を2つに分けるとすれば、

    selon la situation+votre couple est dans la situation

    となります。

    もう少し単純な例を見ておきましょう。

    l’ami avec lequel j’ai voyage”

    私が一緒に旅をした友人

    les personnes lesquelles il est associé

    彼が交わっている人々

    つぶやき

    「ちょっと話がある」と言われれば、誰でもドキッとしますよね。日本の男性もこうかな?

    洗濯機を買い替えよう、というとき「ねえ、ちょっと話があるんだけど」というのは、日本では女性の方かもしれませんね。

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