フランスのアヴィニョンの橋の上で

    1. フランス旅行・観光

    南仏・プロヴァンス地方の街・アヴィニョンを訪れているやよいさんとひろ子さん。2人ともフランス語は初心者です。

    教皇庁宮殿(palais des papes)の威容を眺めたら、童謡で有名なアヴィニョンの橋ことサンベネゼ橋(Pont St-Bénézet)へ。

    ここまで来たら、歌わずにはいられないでしょう!

    フランスのアヴィニョンの橋の上で

    アヴィニョンの橋の上で

    今回は趣向を変えて、「アヴィニョンの橋の上で(Sur le pont d’Avignon)」の歌詞をお送りします。

    タイトルは知らなくても、メロディーは多くの方がご存知のはず。Youtubeなどで見つかりますから、ぜひ探して歌ってみてください。

    フランス語の歌は英語より歌いやすいことが分かるでしょう。

    フランスの芝生に寝そべって音楽を聴く 2 人の女性。Sur le pont d’Avignon

    Sur le pont d’Avignon, l’on y danse, l’on y danse, 

    アヴィニョンの橋の上で 踊ろう 踊ろう

    Sur le pont d’Avignon, l’on y danse tout en rond.

    アヴィニョンの橋の上で 輪になって踊ろう

    Les beaux messieurs font comme ça, et puis encore comme ça.

    立派な殿方はこんな風に踊るよ それからこんな風にも

    (繰り返し)Les belles dames font comme ça, et puis encore comme ça.

    美しいご婦人方はこんな風に踊るよ それからこんな風にも

    (繰り返し)Les beaux militaires font comme ça, et puis encore comme ça.

    すてきな兵隊さんたちはこんな風に踊るよ それからこんな風にも

    会話

    ひろ子Mais c’est un peu trop petit pour danser en rond…

    でも、輪になって踊るにはちょっと狭いわね。

    やよいOn dit qu’ils ont dansé au bord ou banc du Rhône pour s’amuser.

    ローヌ河のほとりや中洲で踊って楽しむことはあったらしいわよ。

    ひろ子Ah, je vois. Pas ‘Sur le pont’mais’Sous le pont‘.

    ああ、なるほど。sur le pont(橋の上で)ではなくsous le pont(橋の下で)というわけね。

    木の板にフランスという言葉が綴られていました。Vocabulaires

    (“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)

    sur ~の上に

    pont  橋

    y そこに、そこで、そこへ

    dansedanser 踊る

    tout まったく、すっかり

    rond 円、輪

    en rond 円くなって

    beauxbeau 美しい、すばらしい、立派な

    fontfaire 作る、する

    comme  ~のように

    ça それ、あれ、これ

    comme ça こんな風に

    puis 次に、それから

    encore さらに

    bellesbeau beauxの項参照

    damesdame 婦人、女性

    militairesmilitaire 軍人

    sous ~の下に

    trop ~過ぎる

    on dit que ~ ~だそうだ

    bord へり、沿岸

    banc

    s’amuser 楽しむ

    je vois なるほど

    sous ~の下に

    今週のポイント

    写真を撮るフランスのビジネスマンのグループ。l’on

    人(は)/人々(は)/私たち(は)

    on は常に主語として用いられる、一般の「人」を表す語ですが、文頭に来たときなどにl’onと書くことがあります。

    ここでは「私たちは」の意味に用いられており、「~しよう」と誘う表現になっています。

    フランス人女性がカメラに指を向けている。y

    そこで

    ここでは、前の行にsur le pontとありますから、重複していますが、歌詞ですから調子を整え、強調する意味でしょう。

    また、yは通常、主語と動詞の間に置きます。

    英語と語順が違いますので、注意が必要です。「今週のお役立ち!」に具体的に載せておきましたので参考にしてください。

    フランスで紙にTo Doリストを書く手。font

    する

    動詞faireの三人称複数現在の形です。

    faireも不規則活用で、覚えるしかないですが、重要な単語ですのでがんばってください。

    je fais

    tu fais

    il/elle fait

    nous faisons

    vous faites

    ils/elles font

    フランスの夜のサンフランシスコベイブリッジ。Sous le pont

    橋の下で

    sursous。音は似ているのに意味は正反対です。

    sursurréalisme(シュールレアリズム、超現実主義)のsurですね。

    フランスの地図上のミニチュアのエッフェル塔。今週のお役立ち!

    場所を表す“y”と“à”

    yは「à+場所」の意味で用いられます。

    àはこれまでにも出てきましたが、「~で」「~へ」という、場所を表す前置詞です。

    また、àはその後ろに定冠詞(男性形単数)leが続く場合au、定冠詞(複数)lesが続く場合auxという形になります。

    では、以下の文の意味を考えてみてください。

    1. J’habite à Tokyo.

    habitehabiter 「住む」)

    2. Il est à la maison.

    (maison 「家」)

    3. Nous prenons le petit-déjeuner au café.

    prenonsprendre 「取る」)

    解答

    1.私は東京に住んでいます。

    2. 彼は家にいます。

    3. 私たちはそのカフェで朝食を取ります。

    上の文のà+場所をyで置き換えると、それぞれ以下のようになります。語順に注意してください。

    1’. J’y habite.

    私はそこに住んでいます(J’yJe y の短縮形です)

    2’. Il y est.

    彼はそこにいます

    3’. Nous y prenons le petit-déjeuner.

    私たちはそこで朝食を取ります

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