パリで雪!会話と解説でフランス語の勉強

    1. フランス語会話・勉強

    フランス、パリは雪があまり降りませんが、稀に降ることがあります。

    たくさん積もることはありませんが、パリの人達は珍しい雪を満喫します。このレッスンではそういったシチュエーションを見てみましょう。

    ピエールとエミリーは目が覚めると外では雪が降っていました。

    パリで雪!会話と解説でフランス語の勉強

    会話

    Pierre : Émilie, regarde dehors! Il neige!

    Émilie : Très joli!! Ça fait longtemps qu’il n’a pas neigé à paris, je crois.

    Pierre : Oui, il n’a pas neigé l’année dernière.

    Émilie : On sent que la température a baissé. Ça caille!

    Pierre : Je pense qu’il ne vaut mieux pas que tu prennes ta voiture pour aller au travail demain. La route est gelée.

    Émilie : Oui, je vais y aller en métro. Qu’est-ce qu’on fait aujourd’hui? J’aimerais bien aller au parc.

    Pierre : Bonne idée!

    Émilie : Tu penses qu’on pourra faire un homme de neige?

    Pierre : Je ne pense pas qu’il neige autant.

    Émilie : Oui, peut-être. On propose à Olivier?

    Pierre : Oui, mais je ne sais pas si il est déjà réveillé.

    Émilie : Il est 10h. Je pense qu’il est réveillé. Je vais l’appeler.

    (5minutes plus tard.)

    Émilie : Olivier va nous rejoindre.

    Pierre : Super! Alors, on y va!

    和訳

    ピエール : エミリー、外を見て!雪が降ってるよ!

    エミリー : とても奇麗ね!パリに雪が降ったの、久しぶりじゃない?

    ピエール : ああ、去年は降らなかったしね。

    エミリー : 気温が下がった感じがするわ。寒い!

    ピエール : 明日は、車で仕事に行かない方がいいと思うよ。道が凍ってるよ。

    エミリー : そうね、地下鉄で行くわ。今日は何する?公園に行きたいわ。

    ピエール : いいね!

    エミリー : 雪ダルマが作れるかしら?

    ピエール : そんなに雪は降らないと思うよ。

    エミリー : ええ、そうね。オリヴィエも誘う?

    ピエール : ああ、でももう起きてるかな。

    エミリー : 今10時よ。起きてると思うわ。電話してみる。

    (5分後)

    エミリー : オリヴィエ、後で来るって。

    ピエール : いいね!じゃあ、行こうか!

    今週のポイント

    フランスでは、雪が積もった窓の前にランタンが置かれています。

    Il neige : 雪が降る

    “neiger”は「雪が降る」という意味の動詞です。”il neige”と非人称構文の主語をなす”il”を伴って使います。

    Corentin : Il a neigé! Il fait froid.

    Justine : On va faire du vin chaud!

    Corentin : Bonne idée!

    Corentin : 雪が降ったね!寒いよ。

    Justine : ホットワイン、作ろうよ!

    Corentin : いいね!

    ピンクのコートを着た女性が雪の中に立っています。

    Sentir que ~ : 〜だと感じる

    “sentir”は「感じる」という意味で、「思う」を意味する”penser”に対し、感覚的に感じた際に”sentir”を使います。

    Rémi : Il neige dehors. On sent qu’il fait froid.

    Cindy : Oui, j’aimerais bien avoir un nouveau radiateur.

    Rémi : On va l’acheter cet après-midi?

    Cindy : Oui!

    Rémi : 外は雪が降ってるよ。寒くなった感じがする。

    Cindy : ええ、新しいヒーターが欲しいわ。

    Rémi : 今日の午後、買いに行こうか?

    Cindy : そうね!

    フランスの雪の積もった窓の接写。

    Ça caille! : 寒い!

    動詞”cailler”は本来「凝固させる」という意味を含んでいますが、”Ça caille!”で「寒い!」と日常会話で良く使います。

    Valentin : Ça caille! Je n’ai pas du tout envie de sortir!

    Sarah : Tu ne peux pas rester à la maison?

    Valentin : Non, j’ai un rendez-vous avec mon client.

    Sarah : Ah, bon courage!

    Valentin : 寒い!全然外に出たくないよ!

    Sarah : 家にいられないの?

    Valentin : いや、クライエントと会う約束があるんだ。

    Sarah : そう、がんばってね!

    フランスで女性が腕を伸ばしてベッドに横たわっている。

    Etre réveillé : 起きている

    “se réveiller”は「目が覚める」、「起きる」という意味があります。また、そこから派生した”réveillé”は、”être réveillé”で「目が覚めている」、「起きている」という意味になります。

     (Au téléphone)

    Clément : Salut Léa! J’espère que je ne t’ai pas réveillé.

    Léa : Non, j’étais déjà réveillée. Ça va?

    Clément : Ça va bien, merci! Il y a un expo aujourd’hui. Tu veux qu’on aille ensemble?

    Léa : Super!

    (電話で)

    Clément : やあレア!起こしちゃったかな。

    Léa : いえ、もう起きてたわ。元気?

    Clément : 元気だよ、ありがとう!今日展覧会があるんだ。一緒に行かない?

    Léa : いいわね!

    オフィスで握手するフランスのビジネスマンのグループ。

    Rejoindre : 合流する

    “Rejoindre”には「合流する」という意味があり、日常会話でよく使います。”joindre”「連絡を取る」と異なりますので、注意しましょう。

     (Au téléphone)

    Quentin : Manon, je viens de terminer le travail. Tu es où?

    Manon : Je suis avec Juliette au parc. Si tu veux, tu nous rejoins?

    Quentin : Oui! J’arrive!

    (電話で)

    Quentin : マノン、仕事が終わったよ。どこにいるの?

    Manon : ジュリエットと公園にいるの。良かったら来ない?

    Quentin : いいよ!行くよ!

    パリでは雪が降ることは珍しく、雪が降ると人々はホットワインを飲んだり、寒い冬を満喫します。雪に慣れていないため、道が混んだりと交通機関に障害が生じたりしますが、雪が降るパリも素敵です。

    冬はホットワインを飲み、雪を楽しむ、そんなパリの生活も素敵ですね。

    雪景色のパリ

    雪に覆われたパリは景色としては素敵なのですが、実際には道は滑るし交通は麻痺するしで困ったことだらけ。

    今回はパリに雪が降るとどうなるかを覗いてみましょう。

    雪でキャンセル!

    今日の花子さんは自宅でマリーさんカップルと一緒にディナーを楽しむ予定です。ところが夕方にマリーさんから電話がかかってきたようですよ。

    会話

    Marie : Allo Hanako ? C’est Marie.

    もしもし花子?マリーです。

    Hanako : Bonjour  Marie. Ça va ?

    こんにちは、マリー。元気?

    Marie : Oui ça va… enfin, je pense que l’on ne peut pas venir ce soir.

    ええ、元気よ…えっとね、今晩(あなたの所に)行けなさそうなの。

    Hanako : Ah bon, Qu’est-ce qu’il y a ?

    そうなの?何かあったの?

    Marie : En fait, on est sur le retour de la maison de campagne, de plus on est bloqué à cause de la neige.

    あのね、田舎の家から(自宅に)帰る途中なんだけど、雪のせいで足止めされてしまったの。

    Hanako : Zut, quelle galère!  Ici aussi, il neige beaucoup.

    まあ、なんてこと!ここでも沢山雪が降っているわ。

    Marie : La route n’est pas déneigée ni salée, comme on n’est pas équipé de chênes, il est impossible de rouler dans ces conditions.

    道路は除雪されていないし、塩もまかれていないし。(タイヤの)チェーンも無いから、この状況じゃ運転なんて出来ないわ。

    Je suis désolée pour ce soir, mais j’ai bien peur de passer la nuit dans la voiture ou d’abandonner notre voiture ici.  

    今晩はごめんなさいね。でも車の中で一晩過ごすか、ここに車を見捨てるかになると思うの。

    Hanako : Ne t’en fait pas pour ce soir. On organisera à une autre soirée.

    今晩のことは気にしないで。また違う日に計画しましょう。

    J’espère que la situation s’améliora au plus vite pour vous.

    できるだけ早く状況が改善するのを願っているわ。

    Marie : Merci. Bon, je te laisse. il vaut mieux garder de la batterie pour le portable…

    ありがとう。さて、もう切るわね。携帯電話のバッテリーを残しておいた方が良さそうだし…

    Hanako : Ok, bon courage. Au revoir. 

    Ok、頑張ってね。さようなら。

    フランスの川のある夜の街。

    ポイント

    galère

    galère」とは「ガレー船」のこと。転じて、ガレー船の漕ぎ手のような「苦役」や「過酷な状況」も意味するようになりました。

    文中の「quelle galère!」ですが、この「quelle」は良く使う「何?」を意味する疑問形容詞ではなく感嘆形容詞で「何という~だ」と驚きを表します。

    つまり「quelle galère!」は「なんてひどい状態なの!」という意味になりますね。

    ただ、とても砕けた表現なので、友人の前以外では使わないほうが良さそうです。

    j’ai bien peur de ~

    peur」は「恐い・心配」という意味ですが、この「j’ai bien peur de ~」の「bien peur」は「とっても恐い」ではありません 。

    avoir bien peur de ~」で「~ではないかと思う」の意味になります。

    bien」が無しで「avoir peur de ~」だと「~が恐い」の意味。とても紛らわしいので、混同しないように気を付けてくださいね。

    フランス、パリの雪の多い路上に駐車された車。

    パリの雪で困ること

    なかなか雪が積もるということの無いパリですが、それだけに積もってしまうと交通に大きな支障が出てしまいます。

    道路の大渋滞

    雪が積もるとパリや近郊の道路は大渋滞。めったに雪が積もらないパリですから「pneu neige 雪用タイヤ」や「chêne チェーン」を準備している人は少ないのでしょう。

    雪にタイヤを取られて動けなくなってしまった車が道路を塞いでしまい、きちんと雪支度をしている車も進めなくなってしまうのですね。

    同様に「déneigeuse 除雪車」や「saleuse 塩をまくトラック」も通行が難しくなってしまうので、道路の状態が改善せず、渋滞が続く原因となります。

    そんな道路上で足止めをされた人々は車の中で夜を過ごすか、歩ける距離なら車をその場に残し歩いて帰る人もいます。

    公共交通手段への影響

    降雪量にもよりますが、車だけでなく当然バスや電車にも影響がでます。

    地下を走っているメトロは通常運転ですが、郊外では地上を走っているRERや、イル・ド・フランスとパリを結ぶ線などは本数が減ったり運行見合わせになったりします。

    そしてバスも道路状況によって運行中止になることが多いので、日本と同様に帰宅困難者も出てしまうのですね。

    雪を楽しむパリジャンたち

    困ったことが多いパリの雪ですが、そんな状態を思いっきり楽しむ方法もあり、それはなんとスキー!

    例えば「Sacré Cœur」 のあるモンマルトルの丘をスキーで滑り降りるなんて、普段は出来ない体験ですよね。

    とはいえ障害物も多い分危険も高いので、真似はしない方が良さそうです。

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