フランスの4月の魚

    1. フランス食べ物

    Bonjour, chers amis ! こんにちは、みなさん。Comment allez-vous ?ご機嫌いかがですか?

    フランスにもエイプリルフールの習慣があり、Le poisson d’avril(直訳すると「4月の魚」)と呼ばれています。フランスでは、ちょっとしたいたずらをして笑いあう日なっているようですよ。

    4月の魚

    会話

    Taro: Tiens ! Il y a quelque chose sur ton dos…

    おや、背中に何か付いてるよ。

    Pierre: Ah-ha ! C’est le poisson d’avril !

    あはは、poisson d’avrilだ!

    Taro: Qu’est-ce que c’est que ça ?

    それ何だい?

    Pierre: Aujourd’hui, c’est le 1er avril. Ce jour-ci, on fait des blagues pour s’amuser.

    今日は4月1日だろ。この日はいたずらをして楽しむのさ。

    Surtout les enfants, ils accrochent un poisson de papier dans le dos de personne connue ou inconnues.

    特に子供たちは、紙で作った魚を知ってる人や知らない人にくっつけて歩くんだ。

    Taro: On peut faire des mensonges innocents au Japon. Mais pourquoi un“poisson”?

    日本では、罪のない嘘をついていい日ってことになってるよ。でも何で魚なの?

    Pierre: La fête est commencée au 16e siècle. Cette date est à la fin du carême.

    このお祭りは16世紀に始まったんだ。4月1日は、四旬節の終わりに当たっている。

    Durant la période la consommation de viande est interdite chez les chrétiens. Donc le poisson était le présent le plus fréquent.

    この期間は、キリスト教徒の家では肉食が禁じられているんだ。だから魚がポピュラーな贈り物になったんだよ。

    Vocabulaire

    (“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)

    • dos (m) 背中
    • poisson (m) 魚
    • avril(m) 四月
    • blague (f) 冗談、ほら、いたずら
    • s’amuser  楽しむ
    • accrocher ひっかける
    • papier (m) 紙
    • connu 知られている、有名な (connaîtreの過去分詞)
    • mensonge  うそ
    • innocent 無邪気な、悪意のない
    • siècle(m) 世紀
    • date (f) 日付
    • fin (f) 終わり
    • carême (m) 四旬節(キリスト教の節制期間)
    • durant ~の間中、~を通じて
    • consommation (f) 消費
    • viande (f) 肉
    • interditeinterdire 「禁止する」の過去分詞
    • chrétien(m) キリスト教徒

    今週のポイント

    c’est le 1er avril

    今日は4月1日だ

    フランス風のデザイン要素をヒントにした、グレーのシャツに描かれた青い魚のクローズアップ。

    日付の言い方です。Nous sommes 1er avril. ということも出来ます。

    A:Quel jour sommes-nous ?( -Quel est la date aujourd’hui ?)

    今日は何日ですか

    B:Nous sommes le 25 novembre.

    11月25日です

    誕生日を尋ねる

    A:Quel est votre date de naissance ?

    お誕生日はいつですか

    B:Je suis né le 14 mars.

    3月14日です

    曜日や年を尋ねるとき、」答えるときは以下のように言います。

    A:Quel jour de la semaine sommes-nous aujourd’hui ?

    今日は何曜日ですか?

    B:C’est le mercredi.

    水曜日です

    A:En quelle année sommes-nous ?

    今年は何年だっけ

    B:Nous sommes en 2012.

    2012年だ

    Qu’est-ce que c’est que ça ?

    これはいったい何ですか?

    Qu’est-ce que c’est ? の強めの表現です。

    le poisson était le présent le plus fréquent.

    魚はもっともよく贈られるプレゼントだった

    動詞 éait être の三人称単数半過去の形です。半過去は、過去における状態を表す表現でしたね。

    最後の le plus fréquent は最上級の形です。定冠詞+plus+形容詞(副詞)で最上級を表します。

    L’élève la plus intelligente de la classe

    クラスで一番利口な女生徒

    今週のお役立ち!

    生まれたばかりの赤ちゃんの小さな足を女性の手で優しく抱きしめる。

    Je suis né.

    「今週のポイント」の最初の項で”Je suis né le 14 mars.”というのが出てきました。

    は動詞 naître の過去分詞ですが、この文は受け身というわけではありません。これは複合過去の形です。

    複合過去では、多くの動詞は avoir+過去分詞の形を取りますが、運動を表す動詞などの場合は être+過去分詞の形になります。

    aller(行く)、venir(来る)、sortir(出かける)、partir(出発する)、arriver(着く)などが代表的なものですが、実は、naître(生まれる)、mourir(死ぬ)もこのグループに入ります。

    別の世界から「来る」「(あの世へ)行く」ということでしょうか。

    なお、この être+過去分詞のグループは、主語と性・数の一致をします。

    Je suis allée à Tokyo hier.

    私は昨日東京に行った(主語が女性)

    Elles sont mortes à cause de l’accident. 

    彼女らはその事故で亡くなった

    エイプリルフールは実はフランス発祥という説があるそうです。

    16世紀半ば、シャルル9世が、それまで4月1日であった1年の始まりを1月1日と改めることにしました。

    この新しい暦に馴染めなかった人たちが、もともとの新年である4月1日に贈り物をする習慣を維持したことから生まれたとか。そんなに由緒正しいイベントだったんですね!

    ちなみに私のお気に入りのジョークは、You tube で見た、「空飛ぶペンギンが発見された」というもの。

    イギリスのテレビ局発だったと思いますが、ペンギンが雄大に大空を飛ぶ映像で、笑えました。

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