フランス語で学ぶ:家電の名前

  1. フランス語単語

毎日の生活に欠かせないのがキッチンの大型家電。今回はそんな家電の名前や、家電から垣間見える日仏文化の違いを見てみましょう。

中古家電の処分

中古家電を処分したいマリーさん、花子さんにだれか必要な人がいないか訪ねているようです。

Marie : Est-ce que tu connais quelqu’un qui cherche de gros électroménagers d’occasion?

 誰か中古の大型家電探している人知らない?

Hanako : De gros électroménagers? Humm… je ne vois personne, mais je peux me renseigner. Pourquoi ?

大型家電?う~ん、だれも居ないわ、でも調べてみるわよ。どうして?

Marie : Je compte refaire ma cuisine en meuble intégrale. Du coup, il faut débarrasser les vieux électroménagers en pose libre.

キッチンを全部ビルトインに変えようと思ってるの。だから古いビルトインタイプでない家電を処分したいのよ。

Hanako : Qu’est-ce que tu as alors … ? Une cuisinière, un lave-vaisselle, et un réfrigérateur ?

何があったっけ…?オーブン付きコンロに食器洗浄機、冷蔵庫?

Marie : Et je voudrais débarrasser aussi un four à micro-ondes. Il est assez vieux et moche !

それと電子レンジも処分したいわ。十分に古くてダサいもの!

Hanako : Tu gardes ton lave-linge ? Je ne crois pas qu’il en existe  en encastrable.

洗濯機は残しておくの?ビルトインできるタイプってなかったと思うのだけど。

Marie : Tu as raison, je vais tout de même le garder. Mais je le cacherais derrière une porte.  

その通りよ、洗濯機は残すわ。でも扉の後ろに隠す予定よ。

大きい家電と小さい家電

家庭用電化製品はフランス語で「électroménager」。「électro」は「電気の」、「ménager」は「家事の」という意味です。

électroménager」は家庭用電化製品の中でも、台所や掃除・洗濯など家事にまつわるものに対して用いられます。テレビや電話など、家事に関係しない家電は「électroménager」に分類されません。

この「électroménager」は大きく「gros électroménager 大型家電」と「petit électroménager 小型家電」に分類されます。大型家電のことを「grand électroménager」とは呼ばないので気を付けてくださいね。

シェフの帽子をかぶった女性がキッチンでフランス料理を準備しています。

キッチンの大型家電

gros électroménager」に分類される代表的な家電はこちら。ほとんどがキッチンで使われる家電です。

réfrigérateur  冷蔵庫

口語では「frigo」と約されて呼ばれることが多いのがこの「réfrigérateur 」です。確かに長いし少し発音しにくい単語ですね。

冷凍庫とセットになった冷凍冷蔵庫のことも、一般的には「réfrigérateur 」と呼びます。ただ、冷凍庫のみという製品もあるので、明確に区別したいときは「réfrigérateur congélateur」と呼びましょう。

冷凍冷蔵庫も冷凍庫の位置やドアの数で名称が分かれます。

  • réfrigérateur 2 portes 2ドアで冷凍庫が上のタイプ
  • réfrigérateur combiné 2ドアで冷凍庫が下のタイプ
  • réfrigérateur américain アメリカンタイプ(左右で冷凍庫と冷蔵庫が分かれているタイプ) 
  • réfrigérateur multi-portes  ドアが3つ以上あるタイプ

congélateur 冷凍庫

日本だと「congélateur」だけというものはあまり見かけませんが、フランスでは一般家庭でも使われていることの多い家電です。

スーパーに買い物に行くのが週に一度で冷凍食品をたっぷり買い込む家庭もありますし、反対に家庭菜園で大量にとれた野菜を保存していたり…どちらにしても日本とはまた違ったフランスの食事情が垣間見れるのも、この「congélateur」と言えそうですね。

cuisinière オーブン付きレンジ

cuisinière」は大きなオーブンの上にガスコンロ、または電気クッキングヒーターがセットになった家電です。

サイズは幅60cmが一般的ですが、オーブンが2~3つも付いたモデルやプロ仕様のものもあり、そういったモデルは料理好きなフランス人の間で人気のようです。

日本だとガスコンロは魚焼きグリルがセットになっていることが多いですが、ここでも日仏食文化の違いが感じられますね

table de cuisson ガス(電気)テーブル

ビルトインタイプのガスコンロや電気クッキングヒーターのこと。電気クッキングヒーターには「induction」と「vitrocéramique」の2種があり、「induction」は「IHヒーター」、日本でもよく見るタイプです。

vitrocéramique」はガラスの下の電気抵抗器自体が熱くなるタイプで、見た目は「induction」と似ていますが、使い勝手が悪く「induction」とは別物です。フランスではガスの使用が禁止されている建物も多く、キッチンを改装していないアパートなどではよく見かけるます。

フランスをイメージした赤・緑・青の配色の木のおもちゃキッチン。

four オーブン

一家に一台あるといっても過言ではないでしょう。もちろん小さいものではなく、クリスマスのターキーだって余裕で入るような大きいサイズ!

もちろん学生の一人暮らしなど、小さいキッチンしかないアパートではない場合もありますが、簡単に設置できる「cuisinière」は「four」がセットなので、フランスでは「four」の普及率はとても高いといえるでしょう。

four à micro-ondes 電子レンジ

「電子レンジ」もフランスでは「four」の仲間!日本のようにオーブン機能付きではなく、シンプルな電子レンジがメジャーです。

オーブン機能が付いているものはビルトインの高級路線のものばかり。すでに大きなオーブンがあるので、一般的には電子レンジにオーブン機能は必要ないのでしょう。

lave-vaisselle 食器洗浄機

共働きが多いフランスでは「lave-vaisselle」が大活躍。こちらも「four」と同じく小さなサイズではなく、60×60cmの大きいサイズが一般的です。

平皿がメインなので「lave-vaisselle」に食器を入れやすいというのも日本との違いですね。15人分の食器が洗えます、というように大容量を謳うものもありますが、お茶碗など和食器を入れてしまうと洗えるのは6人分くらいでしょうか…?

lave-linge 洗濯機

gros électroménager」はキッチンで使われるものが多いのですが、もちろん「lave-linge」も「gros électroménager」に分類されます。

ちなみにこの「lave-linge」、フランではなぜかキッチンに設置されていることがよくあります。そのため今回はキッチンで使われる家電に分類してみました。家事を一か所でまとめてできるので、便利ではあるのですが、日本人的には何となく違和感を感じる風景です。

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