パリで人気の「Trottinette」

    1. フランス旅行・観光

    レンタル自転車に続き、フランス人にも外国人観光客にも人気なのがレンタルの「trottinette キックボード」。パリ内の移動手段として便利ですが、その危険性や使用者のモラルが問題視されてもいます。

    今回はそんなパリの「trottinette」事情を覗いてみましょう。

    パリのTrottinette事情

    今日の花子さんとマリーさんは、散歩中にパリのとある有名広場を通りがかったようです。そこで二人が目にしたものは…?

    会話

    Hanako : Tiens, regardes là-bas. Il y a une trottinette abandonnée au milieu de la place.

    ほら、あそこを見て。広場の真ん中にキックボードが放置されているわ。

    Marie : Ah, c’est une trottinette électrique en libre service.

    ああ、セルフサービスの電動キックボートね。

    On peut la laisser n’importe où. 

    あれはどこにでも置いて行けるのよ。

    Hanako : N’importe où ? Il n’y a pas de stationnement prévu ?

    どこにでも?決められた駐輪場はないの?

    Marie : Non, il n’y en a pas.

    ええ、ないわ。

    Hanako : Hum, ça doit être pratique pour les usagers, mais c’est un peu déplaisant pour les piétons.

    う~ん、使用者には便利だろうけど、歩行者には少し不愉快な状態ね。

    Marie : Oui, on la stationne souvent n’importe comment, parfois en plein milieu du trottoir aussi.

    そうよね。使用者はよく適当に駐輪しているわ。時々は歩道の真ん中とかにもね。

    Hanako : Je vois aussi en marchant dans paris, des gens qui roulent très vite en trottinette électrique sur le trottoir.

    パリを歩いていると、電動キックボードで歩道をすごい速さで進んでいく人たちも見かけるわ。

    J’ai déjà eu peur quelques fois à cause d’eux !

    すでに何度か、彼らのせいで怖い思いをしたわ!

    ポイント

    trottinette

    trottinette」とは「キックボード」のこと。子供が遊ぶ道具のようなイメージがありますが、フランスでは大人の移動手段としても大人気なんですよ。

    libre service

    libre service」とは「セルフサービス」のこと。レストランやガソリンスタンドの他、人を介さずに借りられるパリの自転車「Velib’」や会話に出てきた「trottinette」なども「libre service」と呼ばれます。

    フランスでスクーターの横で携帯電話を持っている人。

    パリでTrottinetteが人気の理由

    日本で街中を移動する手段と言えば、電車やバス・車・バイク・自転車がメインですが、それはパリも同様ですが、それに加え近年人気が出来てているのがレンタル「trottinette」です。

    以前から自前の「trottinette」を街中の移動手段として使っている大人は居ましたが、レンタル「trottinette」の登場と共に、愛用する人が増えてきているようです。

    労力要らず

    パリのレンタル「trottinette」は「électrique 電動」タイプです。乗っているだけで進んでくれるので、自転車を自分でこぐより楽ですね。

    どこでも乗り捨て

    パリには LIMEBIRDBOLT の3社が提供するレンタル「trottinette」がありますが、どれも決められた駐輪場がありません。

    trottinette」を使った後は、好きな場所に乗り捨てOK。目的地の目の前まで移動できてしまうという優れものです。

    ストライキがない

    フランスの公共交通機関といえばストライキが多いことで有名です。しかも故障も多く、遅延や運休も日常茶飯事。もちろんパリのメトロだって例外ではありません。

    そんな中、セルフサービスの「trottinette」なら、ストライキはないのでいつでも使えます。

    どこでも乗り捨てOKという性質上、専用のアプリで空いている「trottinette」を探す手間はかかりますが、レンタルさえしてしまえば目的地までスムーズにいくことができます。

    フランスの路上に黒いスクーターが駐車されています。

    レンタルTrottinetteの問題点

    駐輪の問題

    どこでも乗り捨てOKなのは利点ではありますが、同時に欠点でもあります。

    使用者のモラルの問題でもあるのですが、広場や歩道のど真ん中に乗り捨てられた「trottinette」が歩行者の通行の妨げになっていたり、せっかくのパリの景観を損ねたり。

    住んでいる建物の中に持ち込んで、使っていないときでもキープしておくような人もいるようです。

    アプリ上では空車があるのに、現地に到着しても見当たらないことも。時間のロスをしてしまい、約束の時間に遅刻してしまう可能性もありますね。

    安全上の問題

    trottinette électrique」の歩道の通行は禁止されているのですが、残念なことに守らない人がたくさんいます。

    レンタルの「trottinette」は時速24~25kmまでしか出ないように設定されていますが、それでも歩行者にぶつかって怪我をさせてしまう、ぶつからなくてもヒヤッと怖い思いをさせられるケースが後を絶ちません。

    またきちんと車道を走っている場合でも、今度は使用者が車と接触して怪我をする危険もあります。ヘルメットの着用が義務付けられていないため、コケるだけでも大怪我に繋がる可能性もあるでしょう。

    自前の「trottinette」の場合は時速40kmほど出るものもあり、その危険性はレンタルのものよりも格段に大きくなっています。

    パリの街を観光するときは、歩道を歩いているときでも「trottinette」に轢かれないよう注意するようにしてくださいね。

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