便利になりつつあるフランスの支払い方法

    1. フランス語会話・勉強

    支払いにカードを多用するフランス人ですが、小額の支払いには暗証番号の入力が面倒ですよね。

    ところが近年では、日本のおサイフケータイのように、カードを機械にかざすだけでOKなサービスが浸透し始めています。

    お支払い方法は?

    今日の花子さんは近所のお肉屋さんに買い物に来ているようです。

    会話

    Hanako : Bonjour Monsieur, Je voudrais deux steaks hachés,  s’il vous plaît.

    こんにちは。ステーキアッシェを2つください。

    Le boucher : Oui…ce sera tout ?

    お肉屋さん:はい…以上ですか?

    Hanako : Je prends aussi un rôti de veau pour quatre personnes, et ce sera tout.

    子牛のロティも4人分ください。それで全部です。

    Le boucher : Voilà, Madame. En tout, ça fait quatorze euros, s’il vous plaît.

    はい、どうぞ。全部で14ユーロです。

    Hanako : Je peux régler en carte ?

    カードで支払いできますか?

    Le boucher : Oui. Sans contact ?

    はい、コンタクトなしの支払いでいいですか?

    Hanako : Désolée, ma carte n’est pas encore équipée du système sans contact. 

    すみません、私のカード、まだコンタクトなしの機能が付いていないんです。

    Je peux payer normalement ?

    普通に払えますか?

    Le boucher : Bien sûr, Madame. Voilà, c’est bon, tapez votre code.

    もちろんです、マダム。ほら、大丈夫です、コードを押してください。

    Hanako : Merci Monsieur. Au revoir !

    ありがとう、ムッシュー。さようなら!

    ポイント

    フランスの店で男性と女性が肉を見ている。steak haché

    steak」はそのまま「ステーキ」、「haché」は 「細かく刻んだ」という意味の形容詞です。

    steak haché」はミンチ肉を楕円形に押し固めたステーキですが、日本式ハンバーグとは全く別物!

    牛肉100パーセントなので、焼きすぎると固くてパサパサ。ジューシーなハンバーグになれた日本人からすると、初めて食べる時はぎょっとするかもしれません。

    ところがフランス人はこの「steak haché」が大好きで(簡単だからかもしれませんが)頻繁に食卓に登場するメニューなんですよ。

    rôti de veau

    rôti 」は「ロースト(オーブン焼き)」、「 veau」は「子牛」のことです。

    rôti de veau」は「子牛のロースト」ですが、他にも食材を変えて「poulet rôti 鶏の丸焼き」「rôti de bœuf ローストビーフ」などなど「rôti」はフランスの家庭料理の名前によく登場します。

    普通は料理名、つまりローストされた状態を指すのですが、お肉屋さんではこの表現でロースト用のお肉を準備してもらえますよ。

    (「poulet rôti」だけはお肉屋さんでも焼いたものが売っていることも多く、生の鶏を1羽欲しいときは「un poulet」と言う方が確実です。)

    暗証番号なしのカード支払い

    フランス訪問中に図書館でクレジットカードをかざした女性。paiement sans contact

    • paiement  支払い
    • sans ~なし
    • contact コンタクト/接触

    日本ではサイン方式のクレジットカードも多いですが、フランスのカードはチップ搭載で4桁の暗証番号を打ち込んで使用します。

    小額でもカードで支払えることが多いのですが、カードを機械に差し込んで、読み取ってくれるのを待ってと若干わずらわしいですよね。

    そのためか近年では、20ユーロまでなら暗証番号なしでOKな「paiement sans contact」 という支払い方法が一般化されつつあります。

    対応しているカードを機械にかざすだけなので、使い方はとても簡単。日本のおサイフケータイのようなイメージでしょうか。

    対応カードの見分け方

    paiement sans contact」の出来るカードには、WIFIのマークを横に倒したようなマークがあり、チップの近辺に記されていることが多いようです。

    paiement sans contact」が一般化され始めた2015年以降に発行されたカードにはほとんど付いているようですよ。

    支払い上限

    20ユーロが上限でスタートした「paiement sans contact」ですが、2017年の秋から支払額の上限が30ユーロに引き上げられる予定です。

    30ユーロというと*4000円弱になりますが、この金額をサインも暗証番号もなしでカード払いするのはなんとなく不安…なんて人もいますよね?

    幸いこの支払い方法は強制ではないので、今までどおりコードを入力して支払うことも可能ですよ。

    *2017年9月のレートで計算しています。

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