知っておきたいフランス語コスメ

  1. フランス語単語

色、感触、カバー力、テクスチャー…。コスメの使用感、好み、こだわりをフランス語で言うと?フランス・コスメ用語、今回のテーマは「ファンデーション」です。

ファンデーションのタイプ

クリーム、リキッド、パウダリー

ファンデーションはコスメの中でも種類の多いアイテム。肌のタイプや使い心地から好みも様々ですね。

Je préfère les fonds de teint fluides, car c’est parfait pour mon peau mixte…

リキッドファンデーションが好きなの。私のコンビネーション肌には最適だから…

En hiver, je préfère les fonds de teint crème, mais c’est un peu trop riche en été pour mon peau.

冬はクリームファンデが好きだけど、夏には私の肌にはしっとりし過ぎるのよね

Je préfère les fond de teint compact car c’est pratique et facile à utiliser.

便利だし使い方が簡単だからパクトが好き

  • fond de teint …(m.)ファンデーション
  • fluide …液状の
  • préférer …~を好む
  • car …というのも、なぜなら(理由を表す)
  • parfait(-e) pour …~に最適、完璧
  • peau …(m.)肌
  • facile à +動詞 …~するのが簡単
  • utiliser …使う

フランスをイメージしたテーブルに並ぶコスメやブラシの数々。

【ファンデーションの種類】

フランス語でファンデーションは「fond de teint」と言います。

リキッド、クリーム、パクト(固形)はそれぞれ「fond de teint fluide」、「fond de teint crème」、「fond de teint compact

ちなみに固型のパウダリー「fond de teint poudré」、「エマルジョンパクト・ねりタイプ」と呼ばれるものなら「fond de teint crème」と呼びます。

「~タイプのファンデーションが好き」と言うとき、もちろん動詞は「aimer」を使ってもよいのですが、「数あるタイプの中でこのタイプが」というニュアンスを出すには「préférer」という動詞を使うと良いでしょう。

【ファンデージョンのタイプ】

「~に最適、ぴったり」という意味の「parfait pour …」は、「idéal pour …」とも言い換え可能です。

しっとり~さらっとした感触は肌質によって好みが分かれるもの。

「リッチな、しっとり」は「riche」、反対の「さらっとした、軽い」は「léger(-ère)」です。

ちなみに肌のタイプは 「乾燥肌 peau sèche」、「コンビネーション肌 peau mixte」、「オイリー肌 peau grasse」または「peau qui a tendance à briller てかりやすい肌」などと言います。

ファンデーションの質感

マット、ツヤ、ベルベット、サテン

フランスから来た女性が自分のメイクを見ながら微笑んでいます。

J’appréci ce fond de teint qui offre un fini vélouté à mon peau!

ベルベットのような肌に仕上がるこのファンデーションが好き!

J’apprécie le couverance de ce fond de teint.

このファンデーションのカバー力、すごくいい

J’adore ce fond de teint qui apporte une touche de couleur naturelle et délicate à mon peau!

自然で微妙に色づくこのファンデーション大好き!

  • apprécier …~を好む、~が好みに合っている
  • offrir… à  … ~に~をもたらす
  • fini …(m.)仕上がり
  • velouté(e) …ベルベットのような
  • couvrance …(m.)カバーすること、カバー力
  • apporter… à … ~に~をもたらす
  • touche de couleur …(f.)色づき
  • naturel(-elle) …自然な
  • délicat(-e) …微妙な、繊細な

【テクスチャーの表現】

商品説明や広告などに見られるファンデの質感を表すいろいろな言葉には「ベルベットのような velouté」のほかに「サテンのような satiné(-e)」、「輝く lumineux(-euse)」、「マット mat(-e)」、「カバー力の強い couvrant(-e)」 などがあります。

また、「好き」という気持ちを表現するのに「apprécier(好む、私の好みにあっている)」も是非使いこなしたい動詞ですね。

今回ご紹介したコスメに関する様々な表現を、大好きなコスメ選びの話題や情報交換、情報収集などに役立ててくださいね。

フランスで大人気のビオ・コスメ

コスメ大国フランスで大人気なのが無農薬で栽培された植物を原料とするビオ・コスメ「cosmétiques bio」。

フランスのビオ・コスメのブランドは相当な数にのぼり、アイテム数もとにかく豊富。

もともとスキンケア商品が豊富なフランスですが、専門店だけでなく普通の薬局やスーパーでも、カラフルでおしゃれなパッケージに包まれた様々なビオ・コスメを見つけることができます。

日本でもオーガニックの人気が高まっていますが、フランスのコスメにおいて「bio」は決してマイナーな存在ではなく、とてもポピュラーで身近な存在。

むしろ「bio」であることは商業的に最大の売りになっている、と言えるほどです。

ビオ?オーガニック?

フランスから輸入された緑の背景に天然ボディ ローションのボトル。

ところで、「ビオ」と「オーガニック」という二つの言葉、似たような意味に感じるけれど一体どう違うんだろう?と思ったことはありませんか?

日本では有機、無添加の食品や化粧品に対しては「オーガニック」という言葉のほうが一般的ですね。

「ビオbio」は英語読みすると「バイオ」で「biologique」の略。日本人の日常的な感覚では、「バイオ」は化学の用語というイメージがあります。

ところがフランス語ではその関係が逆転、フランス語の「オーガニックorganique」という形容詞は、「炭素分子の」という意味の化学用語。

「有機栽培」や「無添加の食品、コスメ」を指す形容詞は「ビオ biologique(または略してbio)」と言う、という訳です。

「bio」 を使ったフランス語の表現いろいろ

フランスの畑にある、「bio」という文字が書かれたトラクター。
有機農法agriculture biologique
有機農産物produits agricoles biologiques produits bio
オーガニック・コスメcosmétiques bio
無農薬・無添加食品を食べるmanger bio
ビオ製品を選んで購入するconsommer bio
ビオ製品を選んで購入する消費者consommateurs bio

bio」はコスメだけでなく、生活スタイル全般に関わるキーワードなのですね。

ちなみに「bio」と略した形を使う場合に前の名詞が複数形であっても「bio」に複数の「s」は付きません。

また、上の例にあるように、動詞のconsommer(消費する)やmanger (食べる)に「bio」という形容詞を付けて、「ビオ製品を買う、食べる」という言い方もすることができます。

フランスのビオ・コスメ市場

2008年のフランスの統計では、ビオ・コスメの市場規模は2・5億ユーロ。これは前年の2007年に比べて20パーセントも拡大したということです。

ビオ・コスメがコスメ市場全体に占める割合は2010年から2012年にかけては10パーセント、専門家の予想ではその後5年間で30パーセントを占めるということです。

「余計なものをそぎ落として、“素”の自分を引き立たせるのが最も魅力的」というフランス人の美学にもぴったりフィットしたビオ・コスメの人気は今後ますます高まってゆくことでしょう。

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