パリで愛の南京錠を目撃

  1. フランス語会話・勉強

Bonjour, chers amis! こんにちは、みなさん。

Comment allez-vous?ご機嫌いかがですか?

パリに遊学中の太郎さんは、ある日、ノートルダム寺院前の広場に通じるArchevêché橋に無数の南京錠が取り付けられているのを目撃しました。

パリで愛の南京錠を目撃

これはいったい何だろう?というわけで、さっそくフランス人の友達に尋ねてみる、というシチュエーションを今日は見てみましょう

フランスのオフィスで話す二人の男性。会話

Taro: J’ai vu beaucoup de cadenas ornés aux rambardes du pont près de la Cathédrale Nôtre-Dame. Qu’est-ce que ça signifie?

Pierre: Ils sont appelés‘’les cadenas d’amour’’. Les amoureux se jurent un amour éternel et accrochent les cadenas. Il est d’usage de jeter la clef dans la Seine..

Taro: Que c’est romantique!!

Pierre: Je ne le trouve pas si beau. J’ai écouté qu’on fait la même chose dans d’autres pays aussi. Tu n’a pas cette coutume-ci au Japon?

Taro: Je n’ai jamais vu. On jète les monnaie aux pièces de l’eau en souhaitant le bonheur.

和訳

太郎:ノートルダム寺院の近くの橋の欄干に、南京錠がたくさん飾られているのを見たよ。あれはどういう意味があるんだい?

ピエール:あれは「愛の錠」と呼ばれているんだ。恋人たちが永遠の愛を誓い合って、南京錠を取り付けるのさ。鍵はセーヌ川に投げ込む習慣になってるよ。

太郎:ロマンチックだねえ。

ピエール:僕はあまり美しいとは思わないけどね。外国でもやるって聞いたけど。日本ではそういう習慣はないの?

太郎:見たことないなあ。池に小銭を投げ入れて幸運を願うっていうのはあるけどね。

木の板にフランスという言葉が綴られていました。Vocabulaire

(“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)

cadenas (m) 南京錠

orné<orner 飾る

rambarde (f) 手すり、欄干

pont (m) 橋

cathédrale (f) カテドラル、大聖堂

signifie< signifier 意味する、示す、表す

amour (m) 愛、恋、恋愛

amoureux 恋人

se jurer 互いに誓い合う

éternel 永遠の

accrocher 掛ける、引っかける

usage (m) 使用、慣例、しきたり

jeter 投げる、投げ入れる

clef (f) 鍵

trouver 見つける、発見する

coutume (f) 慣習、風習、しきたり

monnaie (f) 貨幣、硬貨

pièce (f) de l’eau (公園、庭園などの)池、泉水

souhaiter 願う、望む

bonheur (m) 幸福

木製のテーブルに「フランスを学ぶ」という言葉が綴られています。今週のポイント

-J’ai vu beaucoup de cadenas ornés:「私は多くの南京錠が飾られているのを見た」

ornéはorner「飾る」の過去分詞ですね。英語と同じく、名詞を修飾するように働くことができます。この場合、その過去分詞が修飾する名詞と性・数の一致をします。

ここではcadenas(複数)を修飾していますので、過去分詞にも-sが付いています。

ex. les ecrivants bien aimés 「非常に愛されている作家たち」

les filles gâtées 「甘やかされた女の子たち」

なお、cadenasやamoureuxのように語尾が-s、-x、-zで終わる名詞は、単複同形になります。

ex. un fils 「1人の息子」→ deux fils 「二人の息子」

un nez 「1つの鼻」→ deux nez  「2つの鼻」

-se jurent :「誓い合う」

jurerという単語は「誓う」の意味ですが、se がつくことで「互いに」の意味が加わり(相互的用法)、「誓い合う」の意味になります。代名動詞というのでしたね。

-Il est d’usage de~:「~するのがしきたりになっている」「~するのが普通だ」

定型の表現です。Il est d’usage の後に節を続けたい場合には、que+接続法の形になります。

ex. Il est d’usage qu’un homme offere un anneau à sa fiancée. 「男性は婚約者に指輪を贈るのがしきたりになっている」

-Je ne le trouve pas si beau.:「私はそれをあまり美しいとは思わない」

trouverは「~を見つける」「~と思う」の意味で、英語でいうところのSVOCの構文によく使われます。

ex. Je trouve ce livre ennuyeux. 「私はこの本は退屈だと思う」

-en souhaitant:「~を祈って」

en+現在分詞でジェロンディフの例です。ここでは、「同時性」の用法と取ればいいでしょう。

フランス、パリの橋にある愛の錠前。<今週のお役立ち!◎cette coutume-ci>

ce ~-ciの形で「この~」の意味を表します(ceは母音で始まる単語の前ではcet、女性名詞の場合はcette、複数形はcesと形が変わるのでご注意を)。

これに対し、「あの~」はce ~là となります。

ex. Cette va bien

「愛の南京錠」はイタリアやハンガリー、韓国でも見られるそうで、英語ではlove lockと呼ぶのだそうです。

2人の名前や日付を書き込んだものもあり、ちょっとした絵馬のようですね。でも南京錠って、ちょっとがっちりしすぎてコワイ気がするのは私だけでしょうか??

エイプリルフールは実はフランス発祥という説があるそうです。

16世紀半ば、シャルル9世が、それまで4月1日であった1年の始まりを1月1日と改めることにしたところ、この新しい暦に馴染めなかった人たちが、もともとの新年である4月1日に贈り物をする習慣を維持したことから生まれたとか。

そんなに由緒正しいイベントだったんですね!

ちなみに私のお気に入りのジョークは、Youtube で見た、「空飛ぶペンギンが発見された」というもの。

イギリスのテレビ局発だったと思いますが、ペンギンが雄大に大空を飛ぶ映像で、笑えました。

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