フランス語で「月」を完全マスター!暦の月・天体の月、12ヶ月の名称、発音、関連表現まで徹底解説

  1. フランス語単語
提供:フランス語教室F10エフテン

フランス語で「月」を完全マスター!暦の月・天体の月、12ヶ月の名称、発音、関連表現まで徹底解説

フランス語を学び始めると、日常会話や文章で欠かせない「月」の表現。日本語では「つき」の一言で暦の月も天体の月も指しますが、フランス語では区別があるのでしょうか?そして、1月から12月までの各月はフランス語で何と言うのでしょう?発音や覚え方に苦労している方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、フランス語の「月」に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。暦の月と天体の月の基本的な表現から、12ヶ月のフランス語名とその由来、発音のコツ、さらには月に関連する美しい表現や面白い慣用句、文化的な背景まで、初心者の方にも分かりやすく、そして中級者以上の方にも新たな発見があるように丁寧に解説していきます。

この記事を読めば、あなたもフランス語で「月」について自信を持って語れるようになります!フランス文化への理解も深まり、フランス語学習がさらに楽しくなること間違いなしです。さあ、一緒にフランス語の「月」の世界へ旅立ちましょう!

目次

フランス語の「月」:基本の表現と種類

まずはじめに、フランス語で「月」を表す基本的な単語と、その使い分けについて見ていきましょう。日本語の「月」が多義的であるのに対し、フランス語では暦の月と天体の月を明確に区別します。

暦の「月」と天体の「月」の違いとは?

暦の月、つまりカレンダー上の「月」や期間としての「1ヶ月」を指す場合、フランス語では le mois (ル モワ) という男性名詞を使います。

  • 複数形: les mois (レ モワ)
  • 例:
    • un mois (アン モワ) – 1ヶ月、ある月
    • le mois de janvier (ル モワ ドゥ ジャンヴィエ) – 1月
    • tous les mois (トゥ レ モワ) – 毎月
    • le mois prochain (ル モワ プロシャン) – 来月
    • le mois dernier (ル モワ デるニエ) – 先月

一方、夜空に輝く天体としての「月」は、フランス語で la lune (ラ リュンヌ) という女性名詞を使います。

  • 複数形: les lunes (レ リュンヌ) – 通常は単数形で使われることが多いです。
  • 例:
    • la pleine lune (ラ プレンヌ リュンヌ) – 満月
    • le clair de lune (ル クレール ドゥ リュンヌ) – 月光
    • La lune brille dans le ciel. (ラ リュンヌ ブリィユ ダン ル スィエル) – 月が空で輝いている。

ポイント: le mois (男性名詞) と la lune (女性名詞) は性が異なるため、冠詞や形容詞の性数一致に注意しましょう。

フランス語で「何月ですか?」と尋ねる・答える表現

「今、何月ですか?」と尋ねたい場合、いくつかの表現があります。

尋ね方:

  • Quel mois sommes-nous ? (ケル モワ ソム ヌ?) – 私たちは何月ですか? (少し改まった表現)
  • On est en quel mois ? (オネ アン ケル モワ?) – (私たちは) 何月にいますか? (より口語的)
  • Nous sommes en quel mois ? (ヌ ソム アン ケル モワ?) – (私たちは) 何月にいますか?

答え方:

  • Nous sommes en [月の名前]. (ヌ ソム アン [月の名前].) – 私たちは~月です。
    • 例: Nous sommes en mai. (ヌ ソム アン メ) – 私たちは5月です。
  • On est en [月の名前]. (オネ アン [月の名前].) – (私たちは) ~月です。 (口語的)
    • 例: On est en juillet. (オネ アン ジュイィエ) – 私たちは7月です。
  • C’est le mois de [月の名前]. (セ ル モワ ドゥ [月の名前].) – ~月です。
    • 例: C’est le mois d’août. (セ ル モワ ドゥット) – 8月です。 (août が母音で始まるため de が d’ になります)

日付を尋ねる際の定番表現 Quelle est la date aujourd'hui ? (今日の 日付は何ですか?) の答えの中で月を言うこともありますね。例: Aujourd'hui, nous sommes le 1er mai. (今日は5月1日です)。

フランス語の12ヶ月:発音・覚え方・由来を完全ガイド

ここからは、1月から12月までの各月のフランス語名、その発音のヒント、興味深い由来、そして関連する文化やイベントについて詳しく見ていきましょう。フランス語の月名は、英語と似ているものもあれば、全く異なるものもあります。それぞれの月の個性を知ることで、より記憶に残りやすくなるはずです。

学習のポイント:フランス語の月名は、文頭以外では小文字で書くのが一般的です。また、冠詞をつけずに en janvier (1月に) のように前置詞 en と共に使われることが多いです。

1月 (janvier) – 新たな始まりの月

フランス語で1月は janvier (ジャンヴィエ) と言います。

  • 発音のヒント: 日本語の「ジャン」よりも鼻に抜ける感じで「ジャン」、そして「ヴィエ」と続けます。「r」の音は喉を軽く震わせるように。舌先を下の歯の裏につけたまま「エ」の口で喉から息を出すイメージです。
  • 由来: ローマ神話の出入り口と始まりの神であるヤヌス (Janus) に由来します。ヤヌスは前と後ろの2つの顔を持つ神で、過去を振り返り未来を見据えることから、年の始まりである1月の名にふさわしいとされました。
  • 文化・イベント:
    • Nouvel An (ヌーヴェラン) – 元旦: 1月1日は祝日で、家族や友人と新年を祝います。「Bonne année ! (ボンナネ! – 明けましておめでとう!)」という挨拶が交わされます。大晦日のことはRéveillon de la Saint-Sylvestre (レヴェイヨン ドゥ ラ サン シルヴェストル) と呼び、豪華な食事を楽しみます。
    • Galette des Rois (ガレット デ ロワ) – 王様のお菓子: 公現祭 (Épiphanie、エピファニー、1月6日) の頃に食べられる伝統的なパイ菓子。アーモンドクリームが入ったパイが一般的です。中に「フェーヴ (fève)」と呼ばれる小さな陶器の人形が一つだけ隠されており、それが当たった人はその日一日王様または女王様になり、紙の王冠をかぶります。家族や友人と集まって楽しむ、新年の人気イベントです。
  • 例文:
    • Je suis né(e) en janvier. (ジュ スュイ ネ アン ジャンヴィエ) – 私は1月生まれです。
    • Les soldes d’hiver commencent en janvier. (レ ソルド ディヴェール コマンス アン ジャンヴィエ) – 冬のセールは1月に始まります。
    • Nous irons skier dans les Alpes au mois de janvier. (ヌズィロン スキエ ダン レザルプ オ モワ ドゥ ジャンヴィエ) – 私たちは1月にアルプスへスキーをしに行きます。

2月 (février) – 愛と祭りの月

フランス語で2月は février (フェヴりエ) と言います。

  • 発音のヒント: 「フェ」は唇を軽く噛むようにして出す「f」の音、「ヴりエ」の「り」はR音です。
  • 由来: 古代ローマの浄化の儀式「フェブルア (Februa)」や浄化の神フェブルウス (Februus) に由来するとされています。この時期に行われた身を清める習慣が元になっています。
  • 文化・イベント:
    • La Chandeleur (シャンデルール) – 聖燭祭: 2月2日で、クレープを食べる習慣があります。「クレープの日」としても親しまれており、家庭でたくさんのクレープを焼いて楽しみます。片手にコインを持ちながらクレープをひっくり返すとうまくいくとお金持ちになれる、などの言い伝えも。
    • Saint-Valentin (サン ヴァランタン) – バレンタインデー: 2月14日。日本と同様に、恋人たちが愛を確かめ合う日です。カードやプレゼントを交換したり、ロマンチックなディナーを楽しんだりします。
    • Carnaval (カルナヴァル) – カーニバル: ニースのカーニバルなど、一部の地域ではこの時期に盛大なカーニバルが開催されます(イースターの日付によって変動あり)。仮装パレードや山車が街を練り歩きます。
  • 例文:
    • En février, beaucoup de couples célèbrent la Saint-Valentin. (アン フェヴりエ、ボク ドゥ クプル セレブル ラ サン ヴァランタン。) – 2月には多くのカップルがバレンタインデーを祝います。
    • J’adore manger des crêpes à la Chandeleur en février. (ジャドール マンジェ デ クれープ ア ラ シャンデルール アン フェヴりエ。) – 2月のシャンデルールにクレープを食べるのが大好きです。

3月 (mars) – 春の訪れを告げる月

フランス語で3月は mars (マるス) と言います。

  • 発音のヒント: 最後の「s」の音は発音します。「マールス」のように「ル」をはっきり言うのではなく、R音の後に軽く「ス」と添える感じです。
  • 由来: ローマ神話の軍神マルス (Mars) に由来します。古代ローマ暦では3月が年の始まりであり、農耕や軍事活動が再開される重要な月でした。
  • 文化・イベント:
    • Journée internationale des droits des femmes (国際女性デー): 3月8日。女性の権利向上や男女平等を啓発する日です。
    • Printemps des Poètes (プランタン デ ポエット – 詩人の春): 3月に開催される詩のフェスティバル。フランス各地で詩の朗読会やイベントが行われます。
    • Francophonie (フランコフォニー): 3月20日は「国際フランコフォニーデー」で、フランス語圏の文化や言語を祝う様々なイベントが世界中で開催されます。
    • 春の訪れと共に、カフェのテラス席が賑わい始めます。
  • 例文:
    • Le printemps commence officiellement en mars. (ル プランタン コマンス オフィシエルマン アン マるス。) – 春は公式には3月に始まります。
    • Attention aux giboulées de mars ! (アタンション オ ジブレ ドゥ マるス!) – 3月のにわか雨(または雪や雹)に注意! (春先の不安定な天候を指す表現)

4月 (avril) – 変化と創造の月

フランス語で4月は avril (アヴりル) と言います。

  • 発音のヒント: 「ア」の後に唇を軽く噛む「v」の音、そしてR音と「リル」と続けます。
  • 由来: ラテン語の「aperire (開く)」に由来するという説が有力です。春になり花が咲き、大地が開かれる様子を表しています。
  • 文化・イベント:
    • Poisson d’avril (ポワソン ダヴりル) – エイプリルフール: 4月1日。フランスでは、子どもたちが魚の絵を人の背中にこっそり貼り付けるいたずらをします。「Poisson d’avril!」と言ってからかいます。メディアもユーモラスな嘘ニュースを流すことがあります。
    • Pâques (パック) – イースター: キリスト教の重要な祝祭で、春分後の最初の満月の次の日曜日に祝われます(3月下旬から4月)。チョコレートの卵やウサギ、鐘の形をしたものが店頭に並び、家族でご馳走を囲みます。子どもたちは庭に隠された卵を探す「chasse aux œufs (シャス オ ズー)」を楽しみます。月曜日も祝日 (Lundi de Pâques) です。
  • 例文:
    • Ne te découvre pas d’un fil en avril. (ヌ トゥ デクヴる パ ダンフィル アン ナヴりル。) – 4月はまだ糸一本分の服も脱ぐな。(4月はまだ肌寒い日があるので油断するな、という諺)
    • Les cerisiers sont en fleurs en avril. (レ スリーズィエ ソン タン フルール アン ナヴりル。) – 4月には桜の木が花を咲かせます。

5月 (mai) – 花咲き誇る喜びの月

フランス語で5月は mai (メ) と言います。

  • 発音のヒント: 日本語の「メ」とほぼ同じ発音です。
  • 由来: ローマ神話の豊穣の女神マイア (Maia) に由来するとされています。春の盛りで、自然が生命力にあふれる月です。
  • 文化・イベント:
    • Fête du Travail (フェット ドュ トらヴァイユ) – メーデー: 5月1日は労働者の日で祝日です。この日、愛する人や親しい人にスズラン (muguet – ミュゲ) の花束を贈る習慣があります。スズランは幸福をもたらすと言われています。
    • Victoire 1945 (ヴィクトワール 1945) – 第二次世界大戦戦勝記念日: 5月8日は祝日で、第二次世界大戦における連合国の勝利を記念する日です。各地で式典が行われます。
    • Ascension (アサンション) – 昇天祭: イースターから40日後の木曜日で祝日。キリストの昇天を記念する日です。
    • Festival de Cannes (フェスティバル ドゥ カンヌ) – カンヌ国際映画祭: 世界的に有名な映画の祭典が、南仏のカンヌで通常5月に開催されます。
    • 多くの地域で花祭りや春の市が開催され、気候も良く過ごしやすい季節です。
  • 例文:
    • En mai, fais ce qu’il te plaît. (アン メ、フェ ス キル トゥ プレ。) – 5月は好きなことをしなさい。(気候が良い5月は自由に楽しもう、という意味の諺)
    • J’ai offert un brin de muguet à ma mère le premier mai. (ジェ オフェール アン ブラン ドゥ ミュゲ ア マ メール ル プるミエ メ。) – 私は5月1日に母に一枝のスズランを贈りました。

6月 (juin) – 夏至と音楽の月

フランス語で6月は juin (ジュアン) と言います。

  • 発音のヒント: 日本語の「ジュ」の口の形で、鼻に響かせながら「アン」と発音するイメージです。「ジュワン」と聞こえることもあります。
  • 由来: ローマ神話の女神ユノ (Juno、ギリシャ神話のヘラに相当) に由来します。ユノは結婚や出産を司る女神であり、6月は結婚式が多い月 (ジューンブライド) としても知られています。
  • 文化・イベント:
    • Fête de la Musique (フェット ドゥ ラ ミュズィック) – 音楽祭: 6月21日 (夏至の日) にフランス全土で開催される無料の音楽イベント。プロ・アマ問わず、あらゆるジャンルの音楽が街角や広場、公園などで演奏され、国中が音楽で満たされます。
    • Pentecôte (パントコート) – 聖霊降臨祭: イースターから50日後の日曜日。月曜日 (Lundi de Pentecôte) も祝日になることが多いです。
    • 学年末試験 (バカロレアなど) が行われる時期でもあります。
    • 夏のヴァカンスを前に、人々は浮き足立ち始めます。
  • 例文:
    • La Fête de la Musique est un événement très populaire en juin. (ラ フェット ドゥ ラ ミュズィック エ タン ネヴェヌマン トれ ポピュレール アン ジュアン。) – 音楽祭は6月の非常に人気のあるイベントです。
    • Les jours sont les plus longs en juin. (レ ジュール ソン レ プリュ ロン アン ジュアン。) – 6月は日が最も長いです。
フランス語の12ヶ月とフランスの風景

フランスの美しい四季と共に12ヶ月の名称を覚えましょう

7月 (juillet) – 革命記念日とヴァカンスの始まり

フランス語で7月は juillet (ジュイィエ) と言います。

  • 発音のヒント: 「ジュ」の後に、小さい「イ」を意識し、続けて「イエ」。カタカナで無理に書くと「ジュイエ」や「ジュィエ」に近いですが、流れるように発音します。
  • 由来: 古代ローマの英雄ユリウス・カエサル (Julius Caesar) の名にちなんで名付けられました。
  • 文化・イベント:
    • Fête Nationale (フェット ナスィオナル) – フランス革命記念日 (パリ祭): 7月14日。フランス共和国の成立を祝う最も重要な祝日の一つ。パリではシャンゼリゼ通りでの軍事パレードや、エッフェル塔を背景にした盛大な花火が打ち上げられます。フランス各地でも祝賀行事や花火、ダンスパーティー (Bal des pompiers – 消防士のダンスパーティーなど) が催されます。
    • Tour de France (トゥール ド フランス) – ツール・ド・フランス: 世界最大の自転車ロードレース。例年7月に開催され、フランス国内および周辺国を舞台に熱戦が繰り広げられます。
    • 夏のヴァカンス (les grandes vacances) が本格的に始まり、多くのフランス人が国内外へ旅行に出かけます。
  • 例文:
    • Le 14 juillet, c’est la Fête Nationale en France. (ル カトるズ ジュイィエ、セ ラ フェット ナスィオナル アン フらンス。) – 7月14日はフランスの革命記念日です。
    • Beaucoup de Français partent en vacances en juillet. (ボク ドゥ フらンセ パる アン ヴァカンス アン ジュイィエ。) – 多くのフランス人が7月にヴァカンスに出かけます。

8月 (août) – 真夏のヴァカンス月

フランス語で8月は août (ウットゥまたはウー) と言います。

  • 発音のヒント: 発音には揺れがあり、「ウットゥ」と発音する場合と、「ウー」(最後のtを発音しない)場合があります。どちらも通じますが、近年は「ウットゥ」が優勢なようです。
  • 由来: ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス (Augustus) の名にちなんで名付けられました。
  • 文化・イベント:
    • Assomption (アソンプスィオン) – 聖母被昇天祭: 8月15日は祝日で、聖母マリアが天に昇ったことを記念する日です。
    • 7月に引き続き、夏のヴァカンスのピークです。都市部、特にパリは観光客で賑わう一方で、多くの店が閉まり、地元住民は避暑地へ出かけて静かになることもあります。
    • 南仏のビーチや山岳リゾートなどが特に人気です。
  • 例文:
    • Il fait souvent très chaud en août. (イル フェ スーヴァン トれ ショー アン ウットゥ。) – 8月はよくとても暑くなります。
    • La plupart des Parisiens quittent la ville au mois d’août. (ラ プリュパーる デ パりズィアン キット ラ ヴィル オ モワ ドゥットゥ。) – パリ市民のほとんどが8月に街を離れます。

9月 (septembre) – 新学期と収穫の月

フランス語で9月は septembre (セプトンブルまたはセプタンブル) と言います。

  • 発音のヒント: 「p」の音は発音せず、「セトンブル」や「セタンブル」のように聞こえます。鼻母音「on」または「an」の音に注意。
  • 由来: ラテン語で「7番目の月」を意味する「septem」に由来します。古代ローマ暦では3月が年の始まりだったため、9月は7番目の月でした。
  • 文化・イベント:
    • La Rentrée (ラ らントれ) – 新学期・仕事始め: 夏のヴァカンスが終わり、学校が始まる時期です。企業も本格的に活動を再開し、社会全体が新たなスタートを切る雰囲気があります。「Bonne rentrée! (良い新学期を!)」という挨拶が交わされます。
    • Journées européennes du patrimoine (ヨーロッパ文化遺産の日): 9月の第3週末に開催され、普段は非公開の歴史的建造物や文化施設が一般公開されます。
    • ぶどうの収穫 (vendanges – ヴァンダーンジュ) が始まる季節でもあり、ワイン産地は活気づきます。
  • 例文:
    • Les enfants retournent à l’école en septembre. (レザンファン るトゥるヌ ア レコール アン セプトンブル。) – 子どもたちは9月に学校へ戻ります。
    • C’est la saison des vendanges en septembre. (セ ラ セゾン デ ヴァンダーンジュ アン セプトンブル。) – 9月はぶどう収穫の季節です。

10月 (octobre) – 紅葉と読書の月

フランス語で10月は octobre (オクトーブル) と言います。

  • 発音のヒント: 「オクトーブル」の「ク」は弱く、ほぼ「オトーブル」に近い音です。
  • 由来: ラテン語で「8番目の月」を意味する「octo」に由来します。
  • 文化・イベント:
    • 秋が深まり、紅葉 (feuilles d’automne – フイユ ドートンヌ) が美しい季節です。
    • 一部地域では秋祭りや収穫祭が開催されます。
    • Halloween (ハロウィーン): 10月31日。アメリカほど盛大ではありませんが、近年フランスでも子どもたちが仮装してお菓子をもらいに回るなど、楽しむ人が増えています。
    • 読書週間などが設けられることもあり、芸術の秋を楽しむのに良い時期です。
  • 例文:
    • Les arbres prennent de belles couleurs en octobre. (レザるブル プれンヌ ドゥ ベル クルール アン ノクトーブル。) – 10月には木々が美しい色に染まります。
    • J’aime me promener en forêt en octobre. (ジェム ム プろムネ アン フォれ アン ノクトーブル。) – 私は10月に森を散歩するのが好きです。

11月 (novembre) – 追悼と内省の月

フランス語で11月は novembre (ノヴォンブル) と言います。

  • 発音のヒント: 「ノ」の後に唇を軽く噛む「v」の音、そして鼻母音「on」が続きます。
  • 由来: ラテン語で「9番目の月」を意味する「novem」に由来します。
  • 文化・イベント:
    • Toussaint (トゥッサン) – 諸聖人の日: 11月1日は祝日で、全ての聖人を祝う日です。カトリックの伝統では、この日に亡くなった家族や親族の墓参りをする習慣があります。菊の花 (chrysanthème – クリザンテーム) を墓に供えます。
    • Armistice 1918 (アルミスティス 1918) – 第一次世界大戦休戦記念日: 11月11日は祝日で、第一次世界大戦の終結を記念する日です。各地で追悼式典が行われます。
    • Beaujolais Nouveau (ボジョレー・ヌーヴォー) の解禁日 (11月の第3木曜日) も、ワイン愛好家にとっては楽しみなイベントです。
    • 日照時間が短くなり、冬の訪れを感じさせる月です。
  • 例文:
    • Le premier novembre, c’est la Toussaint. (ル プるミエ ノヴォンブル、セ ラ トゥッサン。) – 11月1日は諸聖人の日です。
    • Le Beaujolais Nouveau arrive en novembre. (ル ボジョレ ヌーヴォー アりーヴ アン ノヴォンブル。) – ボジョレー・ヌーヴォーは11月にやってきます。

12月 (décembre) – クリスマスと年末の祝祭月

フランス語で12月は décembre (デッソンブル) と言います。

  • 発音のヒント: 「デ」の後に軽く「ッ」が入る感じで、「ソンブル」。鼻母音「on」です。
  • 由来: ラテン語で「10番目の月」を意味する「decem」に由来します。
  • 文化・イベント:
    • Noël (ノエル) – クリスマス: 12月25日。フランスで最も重要な家族行事の一つ。クリスマスイブ (le réveillon de Noël – ル レヴェイヨン ドゥ ノエル) には家族で豪華な食事 (フォアグラ、牡蠣、七面鳥、ブッシュ・ド・ノエルなど) を楽しみます。家や街は美しいイルミネーションで飾られ、クリスマスマーケット (marché de Noël – マルシェ ドゥ ノエル) が各地で開かれます。
    • Saint-Sylvestre (サン シルヴェストル) – 大晦日: 12月31日。友人や家族と集まり、新年を迎えるパーティー (réveillon de la Saint-Sylvestre) を開きます。カウントダウンをして、シャンパンで乾杯します。
    • アドベントカレンダー (calendrier de l’Avent) でクリスマスまでの日数を数えるのも楽しみの一つです。
  • 例文:
    • J’adore l’ambiance de Noël en décembre. (ジャドール ランビアンス ドゥ ノエル アン デッソンブル。) – 私は12月のクリスマスの雰囲気が大好きです。
    • Nous fêtons le réveillon du Nouvel An le 31 décembre. (ヌ フェトン ル レヴェイヨン デュ ヌーヴェラン ル トらントゥアン デッソンブル。) – 私たちは12月31日に大晦日のお祝いをします。

【コラム】フランス語の月名を効率よく覚えるコツ

12ヶ月分のフランス語名を覚えるのは、最初は少し大変かもしれません。ここでは、記憶を助けるいくつかのヒントとコツをご紹介します。

  1. 英語と比較してみる:
    • 似ているもの (語源共通多し):

      Mars (March), Avril (April), Mai (May), Juin (June), Septembre (September), Octobre (October), Novembre (November), Décembre (December).

      Juillet (July), Août (August) も音の響きや一部の文字が似ています。
    • 特に注意して覚えるもの:

      Janvier (January), Février (February). これらは英語と形が異なります。
  2. 語呂合わせやストーリーを作る:

    自分にとって覚えやすい、ユニークな関連付けを考えるのも効果的です。例えば、各月のイベントやイメージとフランス語の音を結びつけてみましょう。

    (例)「ジャン(janvier)とフェブちゃん(février)が、まるい(mars)アブ(avril)に(mai)をつけられ、じゅわっと(juin)ジュース(juillet)を飲み、うっと(août)なって、中(septembre)をされ(octobre)、ど(novembre)が渇いです(décembre)!」(※これはあくまで一例です。ご自身でしっくりくるものを見つけるのが一番です。)

  3. 歌で覚える:

    フランス語の月を覚えるための子供向けの歌などがYouTubeなどで見つかることがあります。メロディーに乗せると、単語の羅列よりもずっと記憶に残りやすくなります。

    例えば、「Les mois de l’année chanson」などで検索してみてください。楽しいリズムで自然と口ずさめるようになるでしょう。
  4. カレンダーを活用する:

    フランス語表記のカレンダーを手元に置いたり、スマートフォンのカレンダーをフランス語表示に設定してみるのも効果的です。日常生活の中で頻繁に目にすることで、自然とスペルや順番が頭に入ります。

  5. 何度も書く・発音する:

    基本的なことですが、実際に手で書き写したり、声に出して発音したりすることで、記憶はより強固になります。特に、発音が難しい月は、正しい音源を参考にしながら、繰り返し練習しましょう。アクセントの位置や鼻母音などに注意すると、よりフランス語らしい発音に近づけます。

焦らず、楽しみながら少しずつ覚えていきましょう! 各月の文化やイベントと関連付けると、より興味を持って取り組めますよ。

天体としての「月 (la lune)」をフランス語で表現する

夜空に浮かぶ美しい「月」。フランス語では la lune (ラ リュンヌ) と呼ばれ、その神秘的な輝きは多くの詩や歌、物語にインスピレーションを与え、人々の心を魅了してきました。ここでは、天体としての月に関する様々なフランス語表現を見ていきましょう。

月の満ち欠けをフランス語で言ってみよう

月の満ち欠けは、私たちの生活や自然界にも影響を与える神秘的なサイクルです。フランス語でそれぞれの状態をどう表現するのか、一覧で確認しましょう。

月の状態 (日本語) フランス語 発音のヒント 簡単な説明
新月 la nouvelle lune ラ ヌーヴェル リュンヌ 月が見えない状態
三日月 (上弦に向かう細い月) le premier croissant (de lune) ル プるミエ クろワッサン (ドゥ リュンヌ) 右側が細く光る月
上弦の月 (半月) le premier quartier ル プるミエ カるティエ 右半分が光る月
満月 la pleine lune ラ プレンヌ リュンヌ 月全体が丸く光る状態
下弦の月 (半月) le dernier quartier ル デるニエ カるティエ 左半分が光る月
三日月 (新月に向かう細い月) le dernier croissant (de lune) ル デるニエ クろワッサン (ドゥ リュンヌ) 左側が細く光る月

例文:

  • Ce soir, c’est la pleine lune. Le ciel est magnifique ! (スソワール、セ ラ プレンヌ リュンヌ。ル スィエル エ マニフィック!) – 今夜は満月だ。空が素晴らしい!
  • J’aime observer le premier croissant après la nouvelle lune. (ジェム オブセるヴェ ル プるミエ クろワッサン アプれ ラ ヌーヴェル リュンヌ。) – 新月の後の最初の三日月を観察するのが好きだ。
  • On dit que la nouvelle lune est un bon moment pour commencer de nouveaux projets. (オン ディ ク ラ ヌーヴェル リュンヌ エ タン ボン モマン プーる コマンセ ドゥ ヌーヴォー プろジェ。) – 新月は新しいプロジェクトを始めるのに良い時期だと言われています。
フランス語での月の満ち欠けのサイクル

月の満ち欠けをフランス語で表現してみましょう

「月光」「月夜」など月に関連する美しいフランス語

月はその姿だけでなく、月が織りなす光景もまた美しいものです。フランス語には、それらを表すロマンチックな言葉があります。

  • le clair de lune (ル クレール ドゥ リュンヌ): 月光、月の光。ドビュッシーの有名なピアノ曲「月の光」の原題でもありますね。
    • 例文: Nous nous sommes promenés au clair de lune. (私たちは月明かりの中を散歩した。)
  • une nuit de pleine lune (ユヌ ニュイ ドゥ プレンヌ リュンヌ): 満月の夜。
    • 例文: Les loups-garous sortent les nuits de pleine lune, dit-on. (狼男は満月の夜に出る、と言われている。)
  • un rayon de lune (アン れイオン ドゥ リュンヌ): 一筋の月の光。
    • 例文: Un rayon de lune éclairait la pièce. (一筋の月の光が部屋を照らしていた。)
  • la face cachée de la lune (ラ ファス カシェ ドゥ ラ リュンヌ): 月の裏側。比喩的に「隠された一面」という意味でも使われます。
    • 例文: Personne n’avait vu la face cachée de la lune avant les missions spatiales. (宇宙ミッション以前は誰も月の裏側を見たことがなかった。)
  • un croissant de lune (アン クろワッサン ドゥ リュンヌ): 三日月。パンのクロワッサンもこの形から名付けられました。
    • 例文: Le croissant de lune brillait faiblement. (三日月が弱々しく輝いていた。)

【文化】フランスの詩や歌に登場する「月」

フランスの文学や音楽において、「月 (la lune)」は古くから重要なモチーフとして扱われてきました。その多くは、月の持つ神秘性、ロマンチシズム、時にはメランコリーや狂気といった側面を描写しています。

例えば、ポール・ヴェルレーヌの詩「月の光 (Clair de lune)」は、ドビュッシーによって美しいピアノ曲へと昇華されました。この詩では、月光の下で繰り広げられる雅宴 (fête galante) が、どこか物悲しく幻想的な雰囲気で描かれています。

“Votre âme est un paysage choisi
Que vont charmant masques et bergamasques
Jouant du luth et dansant et quasi
Tristes sous leurs déguisements fantasques.”

– Paul Verlaine, “Clair de lune”

また、シャンソンにも月は頻繁に登場します。シャルル・トレネの「月の庭 (Le Jardin extraordinaire)」では、月夜の不思議な庭での出来事が歌われ、ジョルジュ・ブラッサンスの歌にも、月はしばしば人間味あふれるキャラクターとして、あるいは社会風刺の道具として登場します。

フランスの子供たちが親しむ童謡「Au clair de la lune (月の光に)」は、隣人にペンを借りにいくというシンプルな内容ですが、そのメロディーは広く知られています。

これらの作品を通じて、フランス人が月にどのような感情やイメージを抱いてきたのか、その一端に触れることができるでしょう。

「月」を使ったフランス語の面白い慣用句・ことわざ

フランス語には、「月 (lune)」を使ったユニークで面白い慣用句がたくさんあります。これらを知っていると、フランス人の会話がより深く理解できたり、自分の表現の幅が広がったりします。いくつか代表的なものをご紹介しましょう。これらの表現は、月が持つ非日常的なイメージや、手の届かない存在としての性質から生まれていることが多いです。

être dans la lune

意味: ぼーっとしている、上の空である、夢見心地である、注意散漫である

直訳: 月の中にいる

ニュアンス: 現実から意識が離れて、何か別のことを考えている様子を表します。日本語の「上の空」や「心ここにあらず」に非常に近いです。少し詩的な響きもありますが、多くは注意力不足を指摘する際に使われます。

例文:

  • Pardon, je n’ai pas écouté. J’étais complètement dans la lune. (パるドン、ジュ ネ パ エクテ。ジェテ コンプレットマン ダン ラ リュンヌ。) – ごめんなさい、聞いていませんでした。完全にぼーっとしていました。
  • Mon fils est souvent dans la lune en classe, son professeur se plaint. (モン フィス エ スーヴァン ダン ラ リュンヌ アン クラス、ソン プろフェッサーる ス プラン。) – 私の息子は授業中よく上の空で、先生が嘆いています。

demander la lune (または vouloir la lune)

意味: 無理なことを要求する、不可能なことを望む、ありえないことを求める

直訳: 月を要求する (月を欲しがる)

ニュアンス: 手の届かない月を欲しがるというイメージから、実現不可能なことや非常識な要求をすることを指します。「高望みする」という意味合いも含まれます。

例文:

  • Tu veux que je finisse tout ce travail en une heure ? Mais tu demandes la lune ! (テュ ヴ ク ジュ フィニス トゥ ス トらヴァイユ アン ユヌーる? メ テュ ドゥマンド ラ リュンヌ!) – この仕事を全部1時間で終えろって?そりゃ無茶な要求だよ!
  • Il veut la lune, mais il ne fait aucun effort. (イル ヴ ラ リュンヌ、メ イル ヌ フェ オーカン ネフォーる。) – 彼は高望みばかりするが、何の努力もしない。
「Demander la lune」のイメージイラスト

フランス語の慣用句「Demander la lune (無理なことを要求する)」

promettre la lune

意味: できもしない約束をする、大げさな約束をする、甘い言葉で釣る

直訳: 月を約束する

ニュアンス: 「demander la lune」と似ていますが、こちらは「要求する」側ではなく「約束する」側の行動を指します。実現不可能なことを安請け合いするような、無責任な約束を表します。

例文:

  • Ce politicien promet la lune avant les élections, mais ne tient jamais ses promesses. (ス ポリティスィヤン プろメ ラ リュンヌ アヴァン レゼレクスィオン、メ ヌ ティアン ジャメ セ プろメス。) – あの政治家は選挙前にはできもしない約束ばかりするが、決して約束を守らない。
  • Méfie-toi des gens qui te promettent la lune sans rien demander en retour. (メフィ トワ デ ジャン キ トゥ プろメット ラ リュンヌ サン りヤン ドゥマンデ アン るトゥール。) – 見返りを何も求めずに大げさな約束をしてくる人には用心しなさい。

la lune de miel

意味: ハネムーン、蜜月

直訳: 蜂蜜の月

ニュアンス: 結婚式後の甘い旅行期間を指します。これは多くの言語で共通して使われる表現ですね。元々は古代の習慣で、新婚夫婦が1ヶ月間、蜂蜜酒を飲んで過ごしたことに由来するとも言われています。

例文:

  • Ils sont partis aux Maldives pour leur lune de miel. (イル ソン パるティ オ マルディヴ プーる ルール リュンヌ ドゥ ミエル。) – 彼らはハネムーンでモルディブへ行きました。
  • Après des débuts difficiles, les deux pays connaissent une nouvelle lune de miel diplomatique. (アプれ デ デビュ ディフィスィル、レ ドゥ ペイ コネス ユヌ ヌーヴェル リュンヌ ドゥ ミエル ディプロマティック。) – 困難な始まりの後、両国は新たな外交的蜜月を迎えている。(比喩的用法)

これらの慣用句を覚えると、フランス語の会話や読み物がぐっと面白くなりますよ!

フランス語の「月」学習における注意点

フランス語で「月」について話したり書いたりする際に、学習者がつまずきやすいポイントがいくつかあります。冠詞の使い分け、前置詞の選択、そして名詞の性について、ここで整理しておきましょう。これらのルールをしっかり押さえることで、より自然で正確なフランス語表現が可能になります。

冠詞の使い分け(定冠詞・不定冠詞・部分冠詞)

「月」に関連する名詞 mois (月、暦) や lune (月、天体) にどのような冠詞をつけるかは文脈によって変わります。これはフランス語学習の基本でありながら、しばしば混乱を招く点です。

  • le mois / la lune (定冠詞 le, la, les):
    • 特定の月や、一般概念としての月を指す場合。

      例: Le mois de mai est mon préféré. (5月は私のお気に入りの月です。)

      例: La lune influence les marées. (月は潮の満ち引きに影響を与える。)
    • 日付を伴う場合 (「~月~日」という表現)。

      例: le 14 juillet (7月14日)
  • un mois / une lune (不定冠詞 un, une, des):
    • 不特定の「ある月」や「1ヶ月という期間」、あるいは「ある状態の月」を指す場合。

      例: Je vais rester à Paris pendant un mois. (私は1ヶ月間パリに滞在します。)

      例: Hier soir, il y avait une belle lune rousse. (昨晩は美しい赤い月が出ていた。)
  • 暦の12ヶ月の名前 (janvier, février など) の扱い:
    • 通常、単独で主語や目的語になる場合は冠詞なしが多いです。

      例: Janvier est le premier mois de l’année. (1月は年最初の月です。)
    • 前置詞 ende と共に使われることが非常に多いです (後述)。この場合も直接は冠詞を伴いません。

      例: en août (8月に), le mois d'août (8月という月 – この場合は mois に冠詞がつきます)。

前置詞の使い分け (en, au mois de)

「~月に」という場合、主に前置詞 en を使います。しかし、au mois de という表現もよく使われます。これらのニュアンスの違いを理解しましょう。

  • en + [月の名前]: 「~月に」という最も一般的な表現。

    例: Je pars en vacances en juillet. (私は7月にヴァカンスへ行きます。)

    例: Elle est née en décembre. (彼女は12月生まれです。)
  • au mois de + [月の名前]: 「~という月に」と、月を少し強調したり、特定したりするニュアンスがあります。en よりもやや丁寧な響きになることもあります。

    例: Nous nous sommes rencontrés au mois d'août. (私たちは8月という月に出会いました。)

    例: Les impôts sont à payer au mois de novembre. (税金は11月中に支払う必要があります。)

    注意: 月の名前が母音で始まる場合 (avril, août, octobre)、ded' になります (例: au mois d'avril)。
  • その他の表現:
    • début [月の名前] / au début du mois de [月の名前]: ~月の初めに

      例: début janvier (1月初旬に)
    • fin [月の名前] / à la fin du mois de [月の名前]: ~月の終わりに

      例: fin juin (6月末に)
    • mi-[月の名前] / à la mi-[月の名前]: ~月の中旬に

      例: mi-mars (3月中旬に) – この場合、ハイフンが入ります。

男性名詞?女性名詞?性の覚え方

フランス語の名詞には性があり、これが日本人学習者を悩ませるポイントの一つです。「月」に関連する主要な名詞の性をしっかり覚えましょう。

  • le mois (ル モワ – 暦の月、期間としての月): 男性名詞です。

    → 定冠詞は le、不定冠詞は un。形容詞も男性形に一致させます。

    例: un long mois d’hiver (ある長い冬の月)
  • la lune (ラ リュンヌ – 天体の月): 女性名詞です。

    → 定冠詞は la、不定冠詞は une。形容詞も女性形に一致させます。

    例: une belle lune brillante (ある美しい輝く月)

覚え方のヒント: 残念ながら名詞の性を100%見分ける万能なルールはありませんが、-ois で終わる単語 (例: le bois – 森、le poids – 重さ) は男性名詞が多い傾向があります。-une で終わる単語 (例: la fortune – 幸運、la prune – プラム) は女性名詞が多い傾向があります。しかし、これらはあくまで傾向であり、例外も多いため、新しい単語に出会うたびに冠詞とセットで覚えるのが最も確実です。

まとめ:フランス語の「月」を使いこなして表現豊かに!

この記事では、フランス語における「月」の表現について、暦の月 (le mois) から天体の月 (la lune)、12ヶ月の名称とその背景にある文化や由来、発音のコツ、月に関連する美しい表現や面白い慣用句、そして学習上の注意点まで、幅広く掘り下げてきました。

フランス語の月名は、単なる単語の暗記に留まらず、その背景にある歴史や文化、季節ごとのイベントを知ることで、より深く、そして楽しく学ぶことができます。天体の月 la lune にまつわる詩的な表現やユーモラスな慣用句は、フランス人の感性や表現の豊かさに触れる素晴らしい機会となるでしょう。

今回学んだことを活かして、フランス語の世界をさらに広げましょう!

  • フランス語で日記を書いてみましょう。その日の月や、季節の行事(例えば「今日はmaiだから、muguetについて調べてみた」など)について触れてみてください。
  • フランス人の友人や先生との会話で、月の話題を出してみましょう。「Quel est ton mois préféré et pourquoi ? (あなたの一番好きな月は何月ですか?それはなぜ?)」や「Tu as déjà vu un clair de lune magnifique ? (素晴らしい月光を見たことがある?)」など、自然な会話のきっかけになります。
  • フランスの歌や詩、映画などで「lune」や各月がどのように歌われ、描かれているか、注意して聴いたり読んだりしてみましょう。新たな発見があるかもしれません。
  • カレンダーを見るたびに、その月のフランス語名を声に出してみましょう。日常生活での小さな習慣が、記憶の定着に繋がります。

フランス語の「月」をマスターすることは、あなたのフランス語能力を一段と向上させ、コミュニケーションをより豊かなものにしてくれるはずです。月に関する知識は、フランスの文化や生活習慣への理解を深める鍵ともなります。

これからも楽しみながら、一歩一歩着実にフランス語学習を続けていってくださいね!
Bon apprentissage et à bientôt ! (学習頑張ってください、またお会いしましょう!)

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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