フランスの「Téléthon」

  1. フランス語単語

フランスの12月の名物テレビ「Téléthon」をご存知でしょうか。日本の24時間テレビのような番組で、病気の研究や治療のための募金集めを目的とした番組です。

今回はそんなフランスの「Téléthon」について覗いてみましょう。

手作りお菓子の販売目的

今日の花子さんはマリーさんのお宅のキッチンで、たくさんの手作りお菓子を発見したようです。マリーさんはいったい何の目的で、たくさんのお菓子を作ったのでしょうか?

会話

Hanako: Tu fais beaucoup de gâteaux ! Tu vas ouvrir un magasin ?

たくさんのお菓子を作ったのね。お店でも開くの?

Marie: C’est pour la récolte de dons au profit du Téléthon.

テレトンのための寄付を集めるためよ。

On les vend à la sortie de l’école.

放課後に売るの。

Hanako: C’est bien d’y participer.

テレトンに参加するのは良いことよね。

Moi, je fais un don chaque année en ligne pour profiter de la réduction d’impôt.

私は毎年ネットで募金しているわ。税額控除があるから。

Marie: On peut participer à des défis ou acheter des produits dédiés au Téléthon aussi.

イベントに参加したり、テレトンのための商品を買うことともできるわね。

Hanako: J’ai une grande admiration pour la générosité des français en regardant la somme récoltée pendant l’émission du Téléthon.

テレトンの番組中の募金金額を見て、フランス人の寛大さにとても感心しているのよ。

Marie: C’est pour aider les malades des myopathies.

ミオパシーの病人を助けるためだもの。

Il faut être solidaire pour vaincre les maladies rares.

珍しい病気を克服するには、皆の協力が必要でしょ。

黄色と赤のテレトンのバナー。

ポイント

Téléthon

Téléthon」は「télévision テレビ」と「marathon マラソン」を合わせた造語で、フランスのテレビ番組のこと。1987年から毎年12月の最初の金~土曜日に30時間連続で放送されていてます。

主な目的は「myopathie ミオパシー(筋源性筋肉組織異常の総称)」などの先天性の「maladies génétiques 遺伝病」の研究や患者のケアのための「don 募金」集めです。

ちなみに「Téléthon」の発音は”テレトン”。日本だと”テレソン”と呼びますが、「marathon」の発音が”マラトン”なので、フランス語だと”テレトン”となります。

défi

défi」は「挑戦」のこと。文中では「イベント」と訳していますが、「Téléthon」での 「défi」は参加型のイベントを指します。

défi」に参加・挑戦することで、その参加費が「don」になったり、協賛企業が〇€×参加者という形で「don」をしたりします。

produit dédié

produit」は「製品」、「dédié」は「dédier 献上する/捧げる」の過去分詞。「produit dédié au Téléthon」  は「テレトンのための製品」の意味ですね。

générosité 

générosité」は「気前の良い/寛大」という意味。お金に関する気前の良さや支払いの良さに対して良く使われますが、自己犠牲の精神等に対してもつかわれる表現です。

フランスでテディベアを抱いて病院のベッドにいる母と娘。

フランスのTéléthonの募金額

フランスの「Téléthon」は「don」の金額がなんと世界一!

2020年の番組中の募金額は58,290,120€。日本円にすると約72億8626万5千万円です(1€125円で計算)。

同年の日本の24時間テレビの募金額は約8億6626万円なので、なんと8倍以上の募金額となっています。

コロナウイルスのせいで例年のような街中での募金活動が中止になってしまったため、過去の「don」と比べ少ないのですが(多い年は1億€越え)、それでも素晴らしい金額ですよね。

募金の税額控除

フランスでは「don」をした金額に対して「réduction d’impôt 税額控除」が適応され、その割合は66%。その年の所得税の額から、「don」の金額の66%が控除されます。

100€の「don」をしても、所得税が66€低くなるので、実際の支出は34€となるわけです。66%も返ってくると思うと、「don」へのハードルが低くなりますね。

募金以外の参加方法

直接「don」をする以外にも「Téléthon」の資金集めに協力する方法はあります。

défi」に参加したり、「produit dédié」を買うほかにも、文中のマリーさんのように手作りお菓子を売る学校のチャリティー活動も盛んです。

また有名人が私物やコンサートのチケットなどを出品する「tombola 福引」の券を購入することもできます。

don」というと何となく身構えてしまう人でも、気軽に参加できるのも「Téléthon」での募金集めが成功している理由ではないでしょうか。

まとめ

フランス版24時間テレビ「Téléthon」についてご紹介しました。12月頭の恒例番組なので、この番組を見るともう年末だな~と感じるフランス人も多いようです。

Téléthon」以外の時期でもネットや電話でいつでも「don」ができるので、フランス人にならって参加してみてはいかがでしょうか。

※2020年12月の情報です。

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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