フランスの高級レストランで失敗しない服装ガイド

  1. フランス語会話・勉強

フランスは美食の国。せっかくのフランスだからちょっと良いレストランに行きたいな、と思ったときに悩むのがどんな服を着ていくかではないでしょうか。

今回はフランスの高級レストランへ行くときの服装について覗いてみましょう。

フランスの高級レストランで失敗しない服装ガイド

レストランには何を着ていく?

会話

Hanako: Marie, j’ai beoin de ton aide.

マリー、あなたの助けが必要なの。

Marie: Oui, qu’est ce que t’as?

うん、何があったの?

Hanako: On a réservé une table de restaurant chic pour notre anniversaire de mariage. Je ne sais pas comment nous habiller…

結婚記念日のお祝いにシックなレストランを予約したの。でもどんな服装をすればいいかわからないの。

Marie: Est-ce que tu as consulté le site du restaurant? Rien n’est marqué?

レストランのサイトを確認した?何も書いてなかった?

Hanako: Si, c’est marqué “Une tenue correcte exigée”. Mais c’est comment exactement? 

書いてあったわ。”きちんとした服装が求められる”だって。でも正確にどんなものなの?

Marie: Cela veut dire, une tenue propre, ni abîmée, ni tenue de sport.

それは、清潔で傷んでなくて、運動着でない服装のことよ。

Hanako: Pour mon mari, il faut s’habiller en costume? Ou au moins une veste et une cravate?

夫はスーツを着るべきかしら?それとも、少なくともジャケットとネクタイは必要?

Marie: Je ne crois pas. Ça dépend du style de restaurant, mais une chemise pourra suffire..  

そうは思わないわ。レストランのスタイルにもよるけど、シャツで十分だと思うわよ。

フランス製のワイングラスとナプキンを備えたテーブルセッティング。

ポイント

qu’est ce que t’as?

qu’est ce que t’as?」は「どうしたの?、何があったの?」という意味。「t’as」は「tu as」の省略形で、砕けた関係ではよく使われる口語です。

「何を持っているの?」という意味もありますが、持っている物について尋ねる場合は、下記のような言い方のほうがわかりやすいでしょう。

Qu’est ce que tu tiens?

手に何を持っているの?

Qu’est ce que tu as comme livres?

どんな本を持ってる(所有している)?

tenue correcte exigée

tenue correcte exigée」は「きちんとした服装が必要」という意味。「tenue」は「服装」、「correct」は「正しい、きちんとした」、「exigé」は「強く求められる」の意味です。

「きちんとした服装」というとスーツや制服、それに準じるようなオフィス用の服装を思い浮かべるかもしれませんね。

ところが「tenue correcte」といってもスーツやジャケット・ネクタイを求められているわけではありません。

文中でマリーさんが述べているように、清潔で傷んでいない、スポーツ用以外の服を指します。「きちんと」というより「だらしなく見えない」というニュアンスです。

男性の場合の「tenue correcte」の場合、きれいなTシャツやセーター・ジーパンはOKなことが多いですが、ショートパンツやサンダルはNGと思った方が良いでしょう。

フランス料理レストランでロマンチックなディナーを楽しむ男女。

フランス人の高級レストランでの服装

フランス人は意外とカジュアル

フランスの高級レストランなんて敷居が高いし、もしかして服装はスーツやドレスが必要?と思ってしまいますよね。ところが意外にもカジュアルな服装の人が多いのがフランスの高級レストランなんです。

日本の高級レストランではなく「ちょっといい」レベルのレストランに行くときの服装を想像してもらうとわかりやすいかもしれません。

キレイなTシャツとジーンズという男性もいますし、ニットの服やストッキングなしで素足の女性もいます。どちらも日本の「きちんと」のイメージとはずれていますよね。

もちろんカジュアルといっても「tenue correcte」であることはもちろん必要です。

レストランのサイトに「tenue correcte exigée」と書いていないからといってだらしない恰好で来店しては、入店できても自分が居心地の悪い思いをすることでしょう。

※ジャケットやネクタイ必須のレストランもあります。

男性のスーツ率が低い

日本の男性の場合は、高級レストラン=スーツが無難と思ってしまいますよね。

ところがフランスの場合、高級レストランでもビジネススーツの人はものすごく少数派。いかにも仕事用のスーツだと逆に雰囲気から浮いてしまうことがあります。

フランスの場合はそもそもスーツを着て仕事に行く人がとても少ないため、ビジネススーツを持っていない人が多いこと。

また食事を楽しみに行くレストランに仕事関係の人と行かない、仕事用のスーツなんて着ないことが理由にあげられます(オフィス街の高級ランチならスーツ姿の人もいます)。

地方のホテルレストランの場合

地方の高級レストランはホテル内のレストランのことが多いのですが、そんな場合は宿泊客の利用がメイン。

そのためか、服装はパリなどの高級レストランよりリラックスしたものが多くなります。

男性のビジネススーツが絶対NGというわけではありませんが、スーツでも遊び心のある物が良いでしょう。

もしくはネクタイなしのシャツにジャケットなど少しリラックスした雰囲気の服選びをおすすめします。

まとめ

高級レストランといっても、ランチとディナーでは値段や客層も違うし、店によって内装や雰囲気も様々で服選びも迷ってしまう物です。

同じ値段帯で同じ星の数でも、宮殿のような内装の店とモダンでシンプルな店では居心地の良い服装も変わってきますよね。

どの程度の「tenue correcte」が必要か悩んだら、予約時にお店に聞いてしまうほうが服装の心配をせずレストランを楽しむことができますよ。

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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