des courbatures「疲労感」でフランス語を簡単・楽しく学ぼう

  1. フランス語会話・勉強

des courbatures「疲労感」でフランス語を簡単・楽しく学ぼう

日本人にとっての大掃除は年末に行うものですが、フランス人にとっては春が大掃除の季節です。

年末ではなく春に行われる理由とはいったい…?

大掃除で筋肉痛

今日のマリーさんは、筋肉痛のようです。

会話

Marie :Oulala…

いたた…

Hanako : Ca va ? Qu’est-ce que tu as ?

大丈夫?どうしたの?

Marie : Non, non, ça va,  j’ai juste des courbatures…

大丈夫よ、ちょっと筋肉痛なだけ…。

On a fait le grand nettoyage du printemps à la maison de campagne.

田舎の家で春の大掃除をしたのよ。

Hanako : Le grand nettoyage du printemps ? Vous faites le grand nettoyage au printemps ?

春の大掃除?春に大掃除をするの?

Marie : Oui, pourquoi ?

ええ、どうして?

Hanako : Au Japon, on le fait à la fin d’année.

日本だと、年末にするのよ。

Marie : Ah bon ? Mais en hiver, comme il fait froid, il n’est pas facile de bien faire !

そうなの?でも冬は寒いから、しっかりお掃除するのって簡単じゃないじゃない!

ポイント

Qu’est-ce que tu as ?「何を持っているの?」

Qu’est-ce que tu as ?」は直訳すると「何を持っているの?」となりますが、会話の流れによっては相手の様子を伺う「どうしたの?」の意味でも使われます。

調子が悪そう・心配事がありそう、そんな人に「Qu’est-ce que tu as ?」と問いかけてみましょう。

口語では「Qu’est-ce que t’as ?」と「tu as」が「t’as」と省略されて発音されることがおおいので、聞き取りには気をつけてくださいね。

A : Qu’est-ce que tu as ? Tu n’as pas l’air en bonne forme.

どうしたの?調子が悪そうよ。

B : J’ai des problèmes au travaille en ce moment. J’en ai assez…. 

ここのところ、仕事で問題ばかりで。もうイヤだ…

des courbatures「疲労感」

文中では筋肉痛と訳していますが、正確には「体の節々の痛み」や「疲労感」を指す言葉。なので、熱がでて体がだるい・疲れて体が重い、などの体の不調にも使えます。

筋肉痛には「douleurs  musculaires」や「myalgie」という表現もあるのですが、どちらも「筋肉の痛み」を指す言葉です。

日本語で一般的に使われる筋肉痛(遅発性筋肉痛)の意味とは、ニュアンスがちがいますね。

「筋肉痛で体が痛いわ」なんて時には、やはり「j’ai des courbatures」が自然な表現といえるでしょう。

 le grand nettoyage du printemps

フランスの魅惑的な美しさに囲まれた森の中で、キノコの入ったかごを抱えた少女。大掃除は春

日本では年末に行うのが一般的な大掃除ですが、フランスの大掃除の季節は春!

スーパーに行けば掃除道具のプロモーション、テレビをつければ洗剤のCMでも「le grand nettoyage du printemps 春の大掃除」をしましょうと呼びかけています。

理由は?

パリを含む北フランスの冬はとても寒く、暗く重苦しい空模様の日が多い…。確かに大掃除をしてすっきりしよう、なんて気分になりにくい気候なんですよね。

原因①暖房

しかも暖房は全館暖房で、家全体をほんわか暖めるのが基本的。掃除のためにちょっとだけ暖房を切る、なんてことも難しいシステムになっています。

暖房器具を掃除するためには暖房を切り、器具の熱が冷めるのを待たなければなりませんが、そうするとまた家が温まるまで待つのがつらいものです。

原因②クリスマス

そしてフランスの年末の重要行事にクリスマスがありますよね。

クリスマスツリーを処分するのは新年に入ってからなので、その時点で日本のように«その年の汚れはその年の内に»が難しいのはお分かりいただけるかと思います。

フランス人は化学製品が大好き

フランスの白い表面にバケツに入った掃除用品。近年では「éco」(écologie(自然環境保護)の略)の掃除方法も注目されてきていますが、フランス人は化学製品や香料たっぷりの洗剤や掃除道具が大好きです。

スーパーの洗剤売り場には用途別に分かれた商品がずらっと並びますが、そのほとんどが、使用後の水拭きが必要の無いものばかり。

しかも香りがきついので、掃除後の室内は換気をしても人工的な匂いがしつこく残ってしまいます。

ところがこの人工的な香りが、フランス人には「Ca sent propre 清潔の匂いがする」といって好まれるようです。

フランス式に化学製品をたっぷり使った春の大掃除をすると、臭いのきつさに頭がくらっとするかもしれません。くれぐれも換気は怠らないようお気をつけくださいね。

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