フランス人はステーキがお好き

  1. フランス語×グルメ|レシピ・食文化で楽しく学ぶフランス語

フランスは美食の国ですが、シンプル料理のステーキも大人気。ところがステーキにもフランスには種類があるってご存知ですか?

今回はそんなフランスのステーキ事情を覗いてみましょう。

ステーキかタルタルステーキか…

今日の花子さんとマリーさんはレストランでランチタイム。いったい何を注文するのでしょうか?

会話

Marie : Hum, qu’est- ce que je vais choisir… Une entrecôte ou un steak tartare…

何にしようかしら…アントルコートかタルタルステーキか…   

Hanako : Tu es sûr ? Tu ne m’as pas dit d’avoir mangé un steak haché hier soir ?

あなた、本気?昨日ハンバーグを食べたって言ってなかったけ?

Marie : Si je t’avais dit ça. Mais j’adore la viande rouge !

ええ、言ったわね。でも赤身のお肉が大好きなのよ! 

Hanako : La dernière fois qu’on a déjeuné ensemble, tu as commandé un hamburger.

前回、一緒にランチしたときはハンバーガーを注文していたわね。   

Je m’inquiète si un jour tu tomberais malade à cause de ça.

あなたがいつかお肉のせいで病気にならないか心配だわ。 

Marie : Ok, comme tu t’inquiètes pour moi, je prendrai une salade à la place des frites.

分かったわよ。あなたが心配するから、フライドポテトの代わりにサラダを頼むわ。

ポイント

viande rouge

viande」は「肉」、「rouge」は「赤い」。ということで「viande rouge」とは「赤身の肉」全般を指します。

bœuf 牛」「cheval 馬」「agneau 子羊」などですね。

porc 豚」は「viande blanche 白身の肉」に分類され、赤身の部分も「viande rouge」とは呼ばないので注意してくださいね。

フランス風の暗い背景にまな板の上にさまざまな肉のカット。

ステーキの種類

steak ステーキ」というと思い浮かぶのは、塊肉を厚目に切ってフライパンなどで表面を焼いたものではないでしょうか。

ところがフランスには「steak」といえど種類は1つではないのです。

steak

普通に「steak」というと、日本語でいうところの「ステーキ」と同じものを指します。

焼き加減についてはこちらをご覧くださいね。

steak tartare

steak tartare」は「タルタルステーキ」、生の牛肉を細かく切って楕円形などに成型したもの。

tartare」は「sauce tartareタルタルソース」の「tartare」と同じ単語で、材料を細かく切った料理に使われる表現です。

steak tartare」には、生の卵黄やピクルス・生玉ネギをみじん切りにしたものが添えられています。

そこに好みでソース・マスタード・ケチャップなどで味付けをし、全てを混ぜていただきます。

ユッケと同じような食べ物ですが、最後の味付けを自分でするのが大きな違いといえますね。

steak haché

steak haché」の「haché」は「細かく刻んだ」という意味。つまりは「ハンバーグ」のことですが、日本のハンバーグとは全くの別物です。

つなぎは無しで牛肉100%、選べるのは牛肉と豚肉の割合ではなく、赤身と脂身の割合です。

スーパーで成形されパックになって並んでいるものには、脂肪分が20%・15%・5%など(脂が多いほど安い)。

お肉屋さんで購入する場合は、ほぼ脂肪なしの「steak haché」を注文を受けてからミンチにして成形してくれます。

子供が大好きなメニューNo1といっても過言ではないのがこの「steak haché」。簡単・早い・安い、と三拍子そろって、フランス人の食卓に並ぶ機会の多いステーキです。

ちなみに「viande haché」というと「ひき肉」のこと。お肉屋さんで購入するときに間違ってしまうと、普通のひき肉を渡されてしまいますよ。

フランスで、ひげを生やした男性がまな板の上で肉片を持っています。

フランス人の好きなステーキ

日本で人気なのは柔らかく筋張っていない部位ですよね。反対にフランスで人気なのは柔らかすぎず噛み応えのある部位です。

柔らかくてすっとなくなってしまうようなステーキより、噛めば噛むほど味わい深いステーキがフランス式。

日本の柔らかいステーキに慣れている方は、初フランスステーキの噛み応えにちょっとびっくりするかもしれません。

とはいえ日本の高級牛が輸入され、グルメたちの注目を集めています。フランス人の嗜好も変わってきているのかもしれませんね。

まとめ

フランスのステーキはレストランやカフェのメニューの人気者。フランスの国民食ともいえる「steak frits ステーキとフライドポテト」、ぜひフランスで召し上がってくださいね。

author avatar
ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

フランス語教室F10

フランス語マンツーマンをリーズナブルに
生き方がもっと広がるフランス語レッスン

「もう歳だから…」は思い込みかもしれません。多くの40代の方が同じ悩みを抱え、そして乗り越えています。

学習をあきらめていませんか?

あなただけではありません。40代からフランス語を始める多くの方が、同じ悩みを抱えています。

その悩み、フランス語マンツーマンなら解決できます

独学の限界に → オーダーメイド学習

あなたのレベルと目標に合わせた専用カリキュラムで、迷うことなく学習を進められます。

教室の気後れに → 安心のマンツーマン

周りの目を気にせず、自分のペースで納得いくまで質問できる環境がここにあります。

記憶力の不安に → 「好き」を活かすレッスン

好きな映画や音楽を教材に。楽しいから自然と記憶に残り、モチベーションが続きます。

【申込者多数】
まずは、無料体験レッスンから

フランス語が分かると、分かる動ける世界がもっと広くなる。

無料でフランス語マンツーマンレッスンを体験する

無理な勧誘は一切ありません。安心してお試しください。

関連記事

フランス 木製のまな板の上にナイフ。

フランスの冬野菜「アンディーヴ」

アンディーヴと聞いて思い浮かべるのはいったいどんな野菜でしょうか。実は日本人とフランス人が思い浮かべる野菜は全くの別物なのです。今回はそんなフランスの冬…

フランスから来た若い女性がパンの入った袋を持っています。

フランスの食事用パンの種類

フランスのパンといえば「baguette バゲット」が有名ですが、フランスのパン屋には似ているのに違う名前のパンがいくつも並んでいます。今回はそんな「baguette」…

フランスの畑でカボチャと一緒にポーズをとる 2 人の子供。

フランスのかぼちゃでフランス語を簡単楽しく勉強

日本のかぼちゃは皮が緑色ですが、フランスのかぼちゃの皮はオレンジ色が主流です。そう、ハロウィンで見かけるかぼちゃですね。今回はそんなフランスのかぼちゃについて覗いてみ…

フランス語マンツーマンをリーズナルに【申込者多数】
まずは、無料体験レッスンから
フランス語マンツーマンをリーズナルに【申込者多数】
まずは、無料体験レッスンから