フランスにおける義理の家族の呼び方

  1. フランス語会話|旅行・日常・ビジネスで使える実践フレーズ集

フランスにおける義理の家族の呼び方

配偶者の家族のことを「義理」の家族と言いますが、フランス語ではいったいなんと表すのでしょうか?

家族の集まり

花子さんと会っていたマリーさんですが、週末に備えて今からスーパーにお買い物へ行くようです。

会話

Marie : Oh, il est déjà cette heure-là.

あら、もうこんな時間。

Désolée, mais je dois y aller, il faut aller au supermarché pour ce week-end.  

ごめんね、行かなくっちゃ。週末のためにスーパーマーケットに行かなければならないの。

Hanako : Tu as quelque chose de prévu ce week-end ?

週末に予定があるの?

Marie : Oui, ma belle famille vient nous voir et rester une nuit.

ええ、義理の家族が会いに来て、一晩泊まっていくのよ。

Hanako : Ils sont nombreux ?

人数は多いの?

Marie : Ses parents, son frère et sa sœur, leurs conjoints,  et ses enfants.

両親と兄弟、その配偶者と子供たちね。

Pas mal, non ?

けっこう居るでしょ。

Hanako : En effet. Je te souhaite bon courage.

そうね。がんばってね。

Marie : Merci, Ça ira. Ils sont tous très gentils.

ありがとう、大丈夫よ。彼らはとってもいい人たちだもの。

On partage de très bon moment ensemble.

一緒にとても良い時間を過ごせるわ。

C’est juste un peu fatigant de préparer les repas pour tout le monde… 

ただみんなの食事を作るのが、少し疲れるけどね…

ポイント

quelque chose de prévu

車の運転中にポストイットを持った人。

quelque chose」は「何か」、「prévu」は「予定された」という形容詞で 「何かの予定」という意味になります。

文中の様に相手の予定を聞くだけでなく、質問の答えとして「ちょっと予定があるの」などにも使えます。

A : On va au cinéma ce soir ?

今晩、映画を見に行かない?

B : J’aimerais bien, mais j’ai quelque chose de prévu pour ce soir.

行きたいけど、今晩は予定があるんだ。

A : Tant pis, à la prochaine fois.

残念だけど、また今度ね。

ça ira

ira」は「aller」の単純未来ですね。つまり「ça ira」は「ça va 大丈夫」の未来を現す表現です。

近い未来を現して「大丈夫だ」という表現の「ça va aller」と同じような使い方をされます。

A : Il fait nuit, tu ne veux pas vraiment que je t’accompagne ?

(外は)暗いよ。本当に送っていかなくて良いの?

B : Ne t’inquiètes pas, ça ira. Mon appartement n’est qu’à quelques pas de chez toi.

心配しないで、大丈夫よ。私のアパートはあなたの家から直ぐじゃない。

義理の家族の呼び方

義理の~

フランス語で「義理」の家族は「beau/belle」を付けて現します。

  • belle famille 義理の家族
  • beaux parents 義理の両親
  • beau père 義理の父
  • belle mère  義理の母
  • beau frère 義理の兄弟
  • belle sœur 義理の姉妹

甥や姪は義理かどうかは関係なく「neveu 甥」「nièce」と呼ぶことが多いようです。

自分の甥・姪をとはっきり区別したいときは、「un neveu de mon mari 夫の甥」と表現すればOKです。

呼びかけ方

フランスの丸太小屋のテーブルで写真を撮る人々のグループ。

では実際に義理の家族に呼びかけるときは、どういった表現をするのでしょうか?

日本語だと普通に「お父さん・お母さん」、子供が居れば「おじいちゃん・おばあちゃん」などでしょうか。

兄弟なら「~さん」と名前に敬称をつけて呼びますよね。

【フランス式は名前呼び】

フランスで義理の家族に呼びかけるときは、一般的に「名前をそのまま」呼ぶことが多いようです。

歳が近いであろう兄弟はともかく、義理の両親を呼び捨てにするのは、日本人にはなんとも抵抗のある習慣ですね。

家族内でのあだ名があればそちらで呼ぶことも多いようですが、義理の両親を「papamaman」とは呼ばないのが一般的なんですよ。

義理の両親にはtu?vous?

名前に敬称を付けないからといって、話し方まで砕けるとは限りません。

ですので、「tu」か「vous」のどちらを使って話すかは、義理の両親との関係次第です。

最初は「vous」で、そして時の経過と共に砕けて「tu」になる場合や、結婚後何年経っても「vous」で話している人も。

どちらにしても義理の家族とはいえ、気軽にお付き合いをする家族が多いようですよ。

author avatar
ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

フランス語教室F10

フランス語マンツーマンをリーズナブルに
生き方がもっと広がるフランス語レッスン

「もう歳だから…」は思い込みかもしれません。多くの40代の方が同じ悩みを抱え、そして乗り越えています。

学習をあきらめていませんか?

あなただけではありません。40代からフランス語を始める多くの方が、同じ悩みを抱えています。

その悩み、フランス語マンツーマンなら解決できます

独学の限界に → オーダーメイド学習

あなたのレベルと目標に合わせた専用カリキュラムで、迷うことなく学習を進められます。

教室の気後れに → 安心のマンツーマン

周りの目を気にせず、自分のペースで納得いくまで質問できる環境がここにあります。

記憶力の不安に → 「好き」を活かすレッスン

好きな映画や音楽を教材に。楽しいから自然と記憶に残り、モチベーションが続きます。

まずは、無料体験レッスンから

フランス語が分かると、分かる動ける世界がもっと広くなる。

無料でフランス語マンツーマンレッスンを体験する

無理な勧誘は一切ありません。安心してお試しください。

関連記事

フランスで向かい合う男女。

フランス人の恋人は、靴を脱がない

日本人には当たり前なことがフランス人には当たり前でなく、違和感を感じたり、イライラしてしまったり…。今回はフランス在住の日仏カップルの日本人がイラっとしがちなフ…

フランスでチェスのゲームをする二人。

フランスで人気のボードゲーム

ボードゲームといえばビデオゲーム人気に押されて一昔前の遊びのようなイメージがありますが、実はフランスでは大人気。今回はそんなフランスのボードゲーム事情を覗いてみま…

メガネとネクタイをして机に座っているフランス ブルドッグ。

フランス人の仕事着

日本で仕事着といって思い浮かぶのは、まずスーツですよね。ところがフランスではスーツを着ている人をあまり見かけません。では一体フランス人はどんな格好で仕事をしているので…

フランス語マンツーマンをリーズナルに
まずは、無料体験レッスンから
フランス語マンツーマンをリーズナルに
まずは、無料体験レッスンから