フランスの車の制限速度

  1. フランス語会話・勉強

フランスと日本では交通ルールが違うため、当然制限速度も違います。ではフランスの制限速度は車の場合、いったいどの位なのでしょうか?

時速は何キロ?

今日の花子さんとマリーさんは車でお出かけ。マリーさんの運転で田舎道を走っているようです。

会話

Hanako : Tu roules trop vite… Il vaut mieux rouler un peu moins vite ?

車の速度、早すぎるわよ…もう少しゆっくり走ったほうが良くない?

Marie : Ah bon ? D’ailleurs, je ne dépasse pas la vitesse autorisée.

そう?でも制限速度を超えていないのよ。

Hanako : Oui, je sais. Tu respectes toujours la vitesse.

ええ、わかってるわ。あなたはいつも速度を守っているもの。

Mais comme la route est étroite et avec beaucoup de courbes, j’ai un peu peur…

でも道は狭いしカーブも沢山あるから、ちょっと怖いわ…

Marie : Ne t’inquiète pas. Je roule même à 80 kilomètre par heure.

心配しないで。だって時速80キロで走ってるのよ。

Elle n’est pas rapide, n’est-ce pas ?

早くないでしょ?

フランスの石畳の通りにオレンジ色の車が駐車されている。

ポイント

rouler

rouler」は「転がる」「巻く」などの意味でよく使われますが、「(車が)(人が車で)走る」の意味でもよく使われます。

車以外でも、バイクや自転車など車輪のついている乗り物にも使えますが、人が自分の足で走るときには使えない点に気を付けてくださいね。

dépasser

dépasser」は「追い越す・(限度を)超える」の意味です。

会話中では「la vitesse autorisée 許可された速度=制限速度」について使われていますね。他にも車関係なら「dépasser une voiture (前の)車を追い越す」 というようにも使われます。

courbe

courbe」は「曲線」という意味。会話中では道路のことを話しているので道路の「カーブ」を意味します。

フランス: キャンピングカーがフランスと書かれた標識のある道路を走っています。

車の制限速度

高速道路

フランスにおける車の制限速度は日本と比べ、大きく上回っていることがほとんどです。高速道路の制限速度は時速130kmですし、それ以外の車専用道路では時速110kmとなっています。

日本の高速道路の制限速度は時速100Kmですから、フランスでは時速10~30Kmも早いことになりますね。

郊外~田舎の道路

車専用道路以外でかつ市街地以外の道路の制限速度は、時速90kmが基本でした。

両側を畑に囲まれ、中央分離帯のないような田舎道でも時速90km…。日本人の感覚では、こんな田舎道でそんなスピードを出して大丈夫なのかと心配になるスピード感です。

そのためか、なんでこんなところで?と思ってしまうようなところで死亡事故が起きることも多く、問題視されていました。

【時速90kmから80kmへ】

交通事故を減らすため2018年7月から、片道1車線で中央分離帯のない道路は時速90kmから80kmに制限される法律が施行されています。

同じ道路でもコロコロ制限時速が変わる場合もあり、そのつもりがなくても時速10kmオーバーで違反切符を切られることもあるようです。

市街地の道路

市街地の道路については時速50kmと、日本の時速60Kmよりもゆっくりになっています。

時速制限以外にも横断歩道に「dos d’âne」という起伏が作ってあることも多く、横断歩道の手前でブレーキを踏ませるようになっています。

ちなみに「dos d’âne」とは「ロバの背中」の意味。横断歩道の起伏の他、状態が悪くボコボコの道なども意味します。

他にも住宅街では、植え込みなどでまっすぐに作れる道をわざとジグザグにしたりなど、スピードが出せないような工夫がされています。

スピード違反に注意

フランスではスピード違反は厳しく取り締まられており、その基準は日本より厳しいようです。

時速10kmオーバーくらいなら大丈夫そうと思いがちですが、10kmもオーバーしているとレーダーに引っかかってしまいますよ。

とはいえ、実際には制限速度よりスピードをだしている車が多いのもフランスの実態です。

流れに乗って運転していると、気が付けばかなりのスピードが出ていた、なんてことになるのでフランスで運転される際は十分に注意をしてくださいね。

※2018年7月の情報です

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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