フランスのバゲットは安くて美味しいですが、フランスに住んでいると、時々無性にふわふわ食パンを食べたくなってしまうものです。

今回はフランスの食パン事情と、美味しい食パンを手に入れる方法について紹介しまう。

日本風サンドイッチ

今日の花子さんはマリーさんを自宅ランチにご招待。日本風に食パンを使ったサンドイッチを用意したようです。

会話

Hanako : J’ai préparé des sandwichs à la japonaise pour ce midi.

今日のランチは日本風のサンドイッチを用意したの。

J’espère que cela peut te plaire.

あなたのお口に合うといいのだけど。   

Marie : Ça a l’air très bon ! Je peux commencer ?

とっても美味しそうね!頂いてもいい?

Hanako : Bien sûr. Bon appétit !

もちろん。召し上がれ!

Marie : Humm, qu’est-ce que c’est bon !

う~ん、なんて美味しいの!

Surtout ce pain de mie! Il est vraiment différent du magasin.

特にこの食パン!お店のとすごく違うわ。

Hanako : Je l’ai fait ce matin avec la machine à pain.

今朝、パン焼き機で焼いたのよ。

Marie : C’est pour ça qu’il est aussi bon !

だからこんなに美味しいのね!

Hanako : Merci pour compliment.

お褒めの言葉をありがとう。

Enfin, Je n’aime pas trop le pain de mie qui se vend au magasin…

私、お店で売っている食パンがあまり好きじゃなくて …

Il est trop sucré et sec. En plus, très cassant.

とても甘くてパサパサ。しかもすぐボロボロになっちゃうしね。

ポイント

pain de mie

pain」は「パン」、「mie」は「パンの身(中身のやわらかな部分)」のこと。「pain de mie」はパンの身がたっぷりなパン=「食パン」の意味になります。

machine à pain

machine」は「機械・器具」なので「machine à pain」はパンのための機械=「パン焼き機」となります。

cassant

cassant」は「壊れやすい」という意味。壊れやすい食パンというのはイメージしにくいですが…

例えばライ麦パンの薄切りを折り曲げると、つながったまま折り曲がるのではなく、ぽきっと割れるのに近いイメージです。

木製テーブルの上の皿にフランスパンのスライス。

フランスの食パン

フランスで主食であるパンの一番人気はもちろん「baguette バゲット」ですが「pain de mie」 も普通にパン屋やスーパーなどで売られています。

ところがフランスで一般的に売られている「pain de mie」は、日本の食パンとは似て異なるもの。

ふわふわ&しっとりの食パンをイメージして購入すると、大ダメージを受けることになります。

パン屋の pain de mie

食パンというには小さく、大きめのパウンドケーキ型で焼いたのかな?と思わせる風貌をしています。

味は食パンというより、むしろバターや卵を使ったブリオッシュに近いもの。まずいわけではありませんが、日本の食パンとは食感も味も全く違います。

スーパーの pain de mie

ぱっと見には日本の食パンと似ているのが、スーパーで売っている「pain de mie」です。1斤サイズが5mm位の薄さにスライスされたものが、袋に入って売られています。

見た目はとても似ていますが、ふわふわ&しっとりではなく、モソモソ&パサパサした食感なのがとても残念…

独特の甘みが強く、こちらも日本の食パンとは似て異なるものといわざるを得ません。

また薄いスライスしかないので、厚切りトーストがお好きな人にはこれも残念な点です。

フランスからの木製のまな板の上にパンを 2 枚。

美味しい食パンを手に入れるには

パリなら日本風食パンが買える

パリには日本風の食パンが買えるパン屋が何件かあり、ふわふわな食パンはフランス人にも人気のようです。

とはいっても毎日の食卓に並べるにはお高いので、日本のように気軽に買えないのがネックですが…

日本では「baguette」がフランスの3倍くらいの値段がしますし、そう考えるとフランスの日本風食パンが高いのもうなずける気がしますね。

日本のパン焼き機で焼く

日本風の食パンを食べたいなら、自分で焼いてしまうというのも手ですよね。

ここでのポイントは、日本からパン焼き機を持ってくる、という事。

フランスにも食パンが焼けるパン焼き機はありますが、求めるものの違いからか、日本の食パンとは何かが違う…という焼き上がりになってしまいます。

変圧器も必要なので日本から持ってくるのはひと手間ですが、朝は食パン派という人や地方に住んでいる人にはおすすめの方法です。

まとめ

日本風の食パンや、フランス人には目新しいもの。食パンなんて美味しくないと思っているフランス人も、日本風の食パンは美味しいと思う人が多いようです。

花子さんのように日本風食パンのサンドイッチを振舞うと、喜んでもらえるかもしれませんよ。

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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