フランス小切手の使用方法

    1. フランス語会話・勉強

    フランスでは支払いに度々使われる小切手ですが、日本では個人が使うことはないので、なんだか難しそうなイメージを持っていませんか?

    今回はそんな小切手の書き方や換金方法を覗いてみましょう。

    小切手は難しい?

    マリーさんへの支払いに小切手を使用しようとした花子さん、どうやら記入方法をしっかり覚えていないようです。

    会話

    Hanako : Bon, je vais te faire un chèque.

    さて、小切手を作るわね。

    Je dois remplir ici la somme en caractère…

    まずはここに金額を文字で書いて…

    Et ici, c’est ton nom, et ici la somme en chiffre…Voilà.

    それでここは、あなたの名前でしょ。ここには金額を数字でしょ…できた。

    Marie : Tu oublies la date, le lieu, et ta signature.

    日付と場所、あなたのサインを忘れてるわよ。

    Hanako : Oh zut ! J’ai du mal à m’habituer à faire un chèque…

    あらやだ!私、小切手を書くのになかなか慣れることができないのよね…

    Marie : Et moi, j’ai tendance à oublier à noter le numéro de compte au dos d’un chèque.

    私は小切手の裏に口座番号を書くのを忘れがちだわ。

    Hanako : Il est pratique, mais un peu compliqué pour ceux qui ne l’utilisent pas quotidiennement.

    小切手は便利だけど、日常的に使ってない人にとってはちょっと分かりにくいわよね。

    ポイント

    remplir

    remplir」は「満たす」という意味ですが、書類などの空欄に「書き込む」という意味でも使われます。

    小切手に必要事項を書き込むときにもこの「remplir」が使われ、「écrire  書く」という単語は使わないので注意してくださいね。

    au dos de ~

    dos」は「背中」の意味でよく使われますが「裏面」という意味もあります。

    文中の「au dos d’un chèque」はもちろん 小切手の背中ではなく「小切手の裏面」ですね。

    フランスでは小切手の上にペンが置かれています。

    小切手の書き方

    小切手に必要事項を書き込むのは、一度覚えてしまえば難しいものではありません。

    小切手に書くべきことは下記の6つです。

    • la somme en caractère 文字で書かれた金額
    • la somme en chiffre 数字で書かれた金額
    • le nom (相手の)名前
    • la date 日付
    • le lieu 場所
    • signature サイン

    たったこれだけなので簡単そうですよね。

    ところが意外と難しいのが相手の名前を正しく書くことと、数字を文字で書くことです。

    相手の名前は名字が必要ですが、フランスでは下の名前で呼び合うことが多いですよね。名字をとっさに思い出せなかったり、綴りがわからないということがあります。

    また、フランスで生活していても、日常的に数字を文字で書くことはあまりありません。フランス語の勉強をしていた時には覚えていた数字の綴りも、生活していくうちに書けなくなってた!なんてこともありがちです。

    調べて書ける状況ならいいですが、お店などでは気持が焦って余計に思い出せないことも。

    そうならないよう、数字の綴りも時々は復習しておくといいかもしれませんね。

    小切手の注意点

    金額の単位を書く

    例えば50ユーロの時は、必ず「cinquante euros」と「euros」を忘れずに書きましょう。

    50ユーロ40サンチームなら「cinquante euros et quarante centimes」とサンチームまで書き込みます。

    金額の後ろの空白には線を入れる

    文字でも数字でも、金額を書いた後に残った余白には線を入れて、追加で書き込めないようにしておきましょう。

    サインは最後に書き込む

    小切手はサインがないと銀行にもっていっても換金できません。

    逆にサインがあれば、ほかの部分が空白でも、他人が勝手に書き込んで換金できるということなので、注意してくださいね。

    お店で記入してくれる場合

    スーパーなどでは小切手に印字してくれる機械が設置されている場合も多いです。

    そんな時は小切手を渡せばレジの人が機械に通して印字してくれますので、内容を確認しサインをすればOKです。

    フランスからの小切手が入った封筒を持つ女性の手。

    小切手を受け取った場合

    受け取った小切手を自分の銀行に持っていき換金するには「bordereau de remise de chèque」と専用の封筒、そして小切手の裏に受取人のサインと口座番号の記入が必要です。

    • bordereau 明細書・伝票
    • remise remettreの過去分詞 手渡す・委ねる

    bordereau de remise de chèque」には書くべき項目が印刷されているので、それに従って記入していくだけです。

    • intitulé du compte bénéficiaire 小切手を入金する口座所有者の名前
    • date de remise 小切手を銀行に預ける日付
    • signature サイン
    • banque 小切手の振出元の銀行
    • émetteur 小切手を作成した人の名前
    • montant 小切手の金額
    • numéro de compte 入金したい口座番号
    • nombre de chèque 小切手の枚数
    • montant total en euro 入金する小切手の合計金額

    これらをすべて記入した「bordereau de remise de chèque」と裏書きした小切手を、銀行に備え付けてある封筒に入れて、専用のボックスに入れたら終了です。

    銀行にもよりますが、翌日~2日後くらいにはあなたの口座に入金されるはずなので、確認しましょう。

    まとめ

    フランス生活を便利にする小切手の記入方法や、受け取った時の換金方法について紹介しました。

    日常的に使うことは少ないかもしれませんが、いざ必要となった時のために覚えておくといいですね。

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