フランス語スラング「Putain:ちくしょう!」の意味

    1. フランス語単語

    フランス人の口から頻繁に飛び出す単語「Putain ピュータン」。何となくかわいい響きですが、実は下品で使わない方が良い単語です。

    今回はそんな「Putain」の意味や使い方を覗いてみましょう。

    フランス語スラング「Putain:ちくしょう!」の意味

    フランス語会話

    Nicolas: Putain!

    ちくしょう!

    Hanako: Ça va, Nicolas? Qu’est-ce qu’il se passe?

    大丈夫、二コラ?何があったの?

    Nicolas: Non ce n’est rien, j’ai juste failli faire tomber une tasse.

    何でもないよ。コップを落としかけただけだから。

    Hanako: S’il n’y a rien, tant mieux.

    何も無いなら、良かったわ。

    Tiens, je t’ai apporté un gâteau japonais auquel tu t’intéressais un autre jour.

    そうそう、あなたが前に興味を持っていた日本のお菓子を持ってきたの。

    Nicolas, Putain, c’est vrai? C’est très gentil.

    やった、マジで?すごく嬉しいよ。

    Hanako: Est-ce que tu veux le goûter maintenant?

    今食べてみる?

    Nicolas: Oui, s’il te plait.

    うん、お願いするよ。

    Putain, qu’est-ce que c’est bon! 

    うわっ、なんて美味しいんだ!

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    「putain」の意味と使い方

    putain」はもともと「売春婦」という意味ですが、日常会話では「売春婦」の意味でつかわれることはありません。

    フランス人が「putain」と口にするのは下記のような場面です。

    イライラした時

    フランス人が「putain」を一番口にする場面は、何といってもイライラした時。「ちくしょう!」「クソッ!」という意味で使われます。

    そんな時には最初の P を強調して「ピュッタン!」、もしくは T も強調して「ピュゥタッーン」と発音します。

    日本ではイライラしたからといって「ちくしょう」などと口にする人は少ないですよね。

    ところが、フランス人は老若男女問わず口にする人がとっても多い!日本人なら「あらまあ」「困るわねぇ」程度の事に対しても「putain」と口にします。

    自分が何か失敗した時、やっていることが上手くいかない時、人に何か嫌なことをされた時、などなど…。

    Putain, ça ne marche pas.

    くそっ、上手くできない/上手く動かない。

    Putain,c’est trop compliqué.

    くそっ、これは複雑すぎる。

    普段は「putain」と言わない人でも、車の運転中はいつもより口が悪くなり、ちょっとしたことで口に出してしまう人も多いようです。

    Putain, regarde la route!

    (歩行者や他の車に対して)くそっ!(ちゃんと)道を見ろよ!

    びっくりした時

    putain」はびっくりした時にも、フランス人の口から飛び出すことが多い言葉です。

    例えば、人に後ろから急に声をかけられた時に…

    Putain, tu me fais peur.

    うわっ、びくっとさせられたよ。

    話しの内容にびっくりさせられた時に…

    Putain, c’est pas vrai.

    マジで?あり得ない。

    また文中の Nicolas のように、食べたかったお菓子を貰ったなど嬉しい驚きがあった時にも「putain」は使われます。

    Putain, c’est vras? 

    やった、マジで?

    美味しいものを食べた時

    美味しいものを食べた時にも「putain」と口にするフランス人がいます。

    Putain, c’est bon! 

    うわっ、めちゃ美味しい!

    フランスの黄色の背景に親指を下げるサインを持つ若い女性。

    「putain」に対するフランス人の感覚

    下品と思うフランス人

    フランス人が「putain」を使う機会がとても多いとはいえ、もちろん使わないフランス人もたくさんいます。

    本当にイライラした時にはつい口にしてしまうけれど、それ以外の場合では使わないという人も多いです。

    そもそもの意味が「売春婦」と良い意味ではないので、その単語を口にすること自体が嫌だ・下品だと感じるようです。

    日本でも「くそっ」や「ちくしょう」が下品だと感じるのと同じ感覚ですね。

    何とも思わないフランス人

    会話中では Nicolas が3回も「putain」を使っていますが、このように「putain」を多用するフランス人もいます。

    そんな人たちは、まるで「putain」がただの相槌や間投詞であるかのごとく、どんな場面でも使います。口癖になってしまっているのですね。

    彼らに悪気は無いのですが、下品な単語を何度も耳にするのは、日本人にはストレスになることもあるでしょう。

    そんな時にできれば控えてほしいと相手に伝えても、無意識に口にしているのでなかなか直らないものなのです。

    「putain」を使う外国人に対する反応

    自分は「putain」を使っていても、外国人が使っていると下品な単語を使っているな、と感じるフランス人も多いようです。

    わざわざフランス語を勉強しているのだから、汚い言葉は使わなくても…と思うのでしょうか。

    putain」は発音しやすく、一度使いだすと癖になりやすいので、最初から使わないように気を付ける方が良いでしょう。

    まとめ

    フランス人が気軽に口にするので、つい真似して使ってしまう単語「putain」。

    人によっては嬉しい時など良い場面で使うこともありますが、決して良い意味の単語ではありません。

    周りが使っているからと流されず、きちんと意味を知って、使うかどうか判断してくださいね。

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