フランスの年末気分を味わうおすすめレシピ

  1. フランス語×グルメ|レシピ・食文化で楽しく学ぶフランス語

フランスの年末気分を味わうおすすめレシピ

家族や友達と集まる機会が多くなる年末年始、フランスではレストランよりも自宅でパーティーを開く事が多いんです。

今回は自宅で作れるメイン料理を一品ご紹介します。

shutterstock_274027706Cuisses de poulet rôties à la farce aux fruits secs ドライフルーツの詰め物をした鶏もも肉のロティ

フランスで『Noël クリスマス』のご馳走といえば『Chapon 去勢した雄鳥』のロティです。

大きいから家族みんなが集まるパーティーにぴったりですが、日本のオーブンでは作るのが難しいサイズですね。

鶏もも肉にたっぷり詰め物をして、フランスのごちそうを小さいサイズで作ってみましょう。

材料

Ingrédients pour 4 personnes

材料 4人分

4 cuisses avec hauts de poulet

鶏もも肉 4本

100g de blanc de poulet

鶏のささみ 100g

4 tranches fines de jambon cru

薄切り生ハム 4枚

4 abricots secs

ドライアプリコット 4個

50g de châtaignes

栗 50g

30g de noisettes

ハシバミの実 30g

10g de cèpes séchés

乾燥セップ 10g

200g de tomates cerises

プチトマト 200g

2 échalotes

エシャロット 2個

10 brins de ciboulettes

シブレット 10本

10cl de crème liquide

生クリーム 100cc

huile d’olive

オリーブオイル

sel, poivre

塩・コショウ

ポイント

*鶏肉部位の名称

cuisse」は「もも」のことです。「下もも肉」のことは「pilon」と別の名称があります。「cuisse avec hauts de poulet」という場合は、「cuisse」と「pilon」、それにもも肉の上の背中の部分も付いた状態を指します。

blanc de poulet」は「鶏のささみ」です。「blanc」は「白い」ですね。確かに他の野部位と比べると白い肉質をしています。

「胸肉」は「filet」ですが、フランスで人気があるのは、ヘルシーで骨が付いていないこの「filet de poulet」なんですよ。(フランスのもも肉は、骨付きが普通です。)

「手羽」は「aile」と呼びます。

*「jambon」も、もも肉ですがこちらは「豚のもも肉」もしくは「ハム」を指します。「cru 生」と付いて生ハムですね。

*「栗」って「marron」じゃないの?と思いますよね。「marron」も栗なんですが「marronnier トチの木」の実でエグミがあり、食用に適さないもののことを言います。食用の栗は「châtaigne」と言い、「châtaignnier 栗の木」の木の実なんですよ。ところが、大きな栗の実になると「marron」と言う言葉が使われます。「marron glacé マロングラッセ」などがそうですが、これも「châtaigne」が使われています。

*プチトマトの「プチ」、小さいと言う意味のフランス語ですよね。しかしフランスでプチトマトは「tomate cerise」と呼びます。「cerise」は「さくらんぼ」です。

*「生クリーム」を直訳すると「crème fraîche フレッシュなクリーム」になりそうですが、「crème liquide 液体のクリーム」が生クリームです。「crème fraîche」は、「crème liquide」を発酵させたものなので酸味があります。

shutterstock_256411180作り方

Réhydrater les cèpes avec un peu d’eau et laisser une nuit

セップを少量の水に一晩浸けて戻す

Désosser les cuisses de poulet

鶏もも上部の骨を外す

Eplucher les échalotes, les ciseler

エシャロットの皮をむき千切りにする

Hacher grossièrement les abricots secs, les châtaignes, les cèpes et la ciboulette

ドライアプリコットと栗・セップ・シブレットを荒く刻む

Faire fondre les échalotes à l’huile d’olive

オリーブオイルでエシャロットを弱火で炒める

Ajouter les cèpes et laisser cuire pendant 5 minutes

セップを加え5分火にかける

Mixer le blanc de poulet avec la crème liquide

鶏むね肉をフードプロセッサーにかけ生クリームを加える

Ajouter les abricots secs, les châtaignes, les cèpes et la ciboulette

ドライアプリコットと栗・セップ・シブレットを加える

Mélanger, saler et poivrer

全体を混ぜて塩・コショウする

Farcir chaque cuisse de poulet de cette préparation

鶏もも肉に詰める

Les enrouler de tranches de jambon cru et ficeler

生ハムで巻き、糸でしばる

Huiler une cocotte et disposer les cuisses de poulet

ココット油を塗り鶏もも肉を並べる

Arroser généreusement d’huile d’olive

オリーブオイルをたっぷりまわしかける

Enfourner à 180 pour 45 minutes

180℃のオーブンで45分焼く

Ajouter les tomates cerises 10 minutes avant la fin de cuisson

焼き上がりの10分前にプチトマトを加える

単語

(記載が無ければ他動詞)

  • réhydrater  水で戻す
  • laisser 置いておく
  • désosser  骨を取り除く
  • éplucher  皮をむく
  • ciseler 千切りにする
  • hacher  細かく刻む
  • fondre (自動詞)蒸し煮にする
  • ajouter  付け加える
  • cuire 焼く・煮る・炒める
  • mixer ミキサーにかける
  • mélanger 混ぜる
  • saler 塩をする
  • poivrer コショウをする
  • farcir  詰め物をする
  • enrouler  巻きつける
  • ficeler 紐でくくる
  • huiler 油を塗る
  • disposer 並べる
  • arroser  (液体を)かける
  • enfourner  オーブンに入れる

ポイント

*「faire+不定詞」で「~させる」の意味になります。「faire fondre les échalotes à l’huile d’olive」で「エシャロットをオリーブオイルで蒸し煮にさせる 」ですね。

*「mixer」は「mixer/mixeur ミキサー」から来た動詞です。普通に「混ぜる」 時は「mélanger」使います。

shutterstock_152960528フランスの年末年始のご馳走

フランスで年末を過ごすとビックリするのが、クリスマスツリーがクリスマスを過ぎてお正月が来ても飾ってある事ではないでしょうか。

クリスマスが終わると直ぐにお正月の準備を始める日本とは違い、1月6日の「épiphanie 公現祭」まではクリスマス気分が続きます。

お正月もクリスマスツリーの下、クリスマスと同じようなご馳走と「bûche de noël ビュッシュ・ド・ノエル」が登場するわけですね。

遅めの時間の「apéritif アペリティフ」に始まり「hors-d’oeuvre 前菜」に「foie gras フォア・グラ」や「saumon fumé スモークサーモン」「huître 牡蠣」などがポピュラーです。

plat principal メイン料理」には「chapon」や「poulet」などのオーブン料理が良く登場します。そして「dessert デザート」は0時になってから頂くのがフランス流です。

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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