フランスの大根

    1. フランス食べ物

    大根は日本では冬野菜の代表のような野菜ですが、フランスでは冬に大根を見かけることは殆どありません。

    今回はそんなフランスの大根事情について覗いてみましょう。

    アペリティフに大根

    ある冬の日、花子さんはマリーさんのお宅のディナーにお呼ばれしているようです。そんなディナーのアペリティフに出てきたものとは一体何なのでしょうか?

    会話

    Marie : Tiens Hanako, goûte ça. Tu dois l’aimer.

    ほら花子、これ食べてみて。きっと好きなはずよ。

    Hanako : Qu’est ce que c’est ? On dirait du radis coupé en rondelle…

    これは何?薄切りにした大根に見えるけど…

    Marie : Oui, c’est ça. Je crois que les japonais mangent souvent  du radis, n’est-ce pas ?

    ええ、その通りよ。日本人は大根をよく食べるのでしょう?

    Hanako : Oui. Je connais les petits radis rouges, mais je ne connaissais pas qu’il y a des radis de cette forme là.

    ええ。小さくて赤い大根は知っているけど、この形の大根があるなんて知らなかったわ。

    Marie : C’est le radis noir.  Tu as sûrement déjà vu au rayon de légumes.

    これは黒大根よ。野菜売り場で絶対に見たことがあるはずよ。

    Haanko : Le radis noir ? Mais il n’est pas noir ce radis.

    黒大根?でもこの大根、黒くないわよ。

    Marie : C’est la peau de radis qui est noir.

    黒いのは大根の皮なの。

    Bon, allez, goûte ! Et dis moi s’il  te plaît ou pas !

    さあ、ほら、食べて!あなたがこれを気に入ったかどうか教えてよ!

    ポイント

    Tu dois l’aimer

    devoir (dois)」は「~しなければならない」の意味でよく使われるので「Tu dois l’aimer」なんて言われると「えっ?好きにならないといけないの?」とドキドキしてしまいそうですが…

    devoir」には「きっと~だろう」という意味もあり「Tu dois l’aimer」は「(私は)あなたはそれを好きだろう(と思う)」と発言者の意見を表す表現です。

    マリーさんは花子さんに「これはあなたが好きだと思う、だから食べてみてよ」といいたいわけですね。

    coupé en rondelle

    coupé」は「切られた」の意味で「en」を伴い「~(の形)に切られた」となります。

    rondelle」は「輪切り」なので、つまりはアペリティフのおつまみとして輪切り大根が出てきたということです。

    花子さんでなくても、日本人なら輪切り大根がおつまみ??とびっくりしてしまいそうですね。

    フランスの木製テーブルの上に大根の束。

    フランスの大根

    radis

    フランスで大根といえば「radis」、小さくて赤い「二十日大根」のことです。

    まん丸で真っ赤なものと楕円形で赤と白のグラデーションになっているものがあり、それぞれ「radis rond」と「radis long」と呼びます。

    この「radis」は二十日の名前の通り栽培日数が短く、真夏と真冬以外は栽培できるので、ほぼ年中見かける大根です。

    radis noir

    radis noir」は名前の通り、真っ黒い外見をした大根です。長さは20㎝ほどの細長く、小ぶりな大根に黒い土をまぶしたような見た目をしています。

    黒いのは皮だけで果肉は白いので、皮をむいてしまえば白い大根と同じように見えるというわけですね。

    果肉は水分が少なく、辛いことが多く、日本の一般的な大根のような瑞々しさはありませんが、辛味大根がお好きなら好きになれるかもしれません。

    また残念なことに中がスカスカになっていることも多く、日本の大根を期待して購入するとがっかりしてしてしまいそうです。

    フランス式大根の食べ方

    radis 」も「radis noir」も生のまま食べるのがフランスでは一般的。「radis 」なら丸ごとそのまま、「radis noir」なら薄切りにして頂きます。

    びっくりするのはバターをつけて食べるフランス人が多いこと。

    生の大根にバターというのは日本ではまず無い組み合わせですが、郷に入っては郷に従え、機会があったらぜひ試してみてくださいね。

    正直、塩だけでいいな…と思ってしまう可能性が高いですが、意外とはまる味かもしれませんよ。

    フランスの木のテーブルに置かれた大根、パセリ、バターの皿。

    フランスで日本的な大根が欲しい時

    日本と同じような大根が欲しい時は、中国系のお店に行ってみるのが一番確実です。パリなら中華街に行けば大根が売っていますし、地方でも中国系のお店はかなりの確率で見つかるはずです。

    運が悪いと沢庵用に干したのか?というくらいしなびた大根しかないこともありますが…

    また、日本食が認知されつつあるフランスでは日本的大根を栽培している農家もいるようで、マルシェなどで「radis blanc  白大根」や「DAIKON」という名前で売られていることもあります。

    どちらも手に入らないなら大根は諦めて「navet long 長カブ」を使ってみるのもおすすめです。

    見た目はほぼ大根と同じ、肉質は若干柔らかいですが、スカスカな「radis noir」よりは和食に使いやすいですよ。

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