フランスでは冬になると殻付きの牡蠣が沢山売られています。

今回はフランスでの牡蠣の選び方や食べ方について覗いてみましょう。

牡蠣が食べたくなったら

街中で牡蠣を食べている人を見かけたマリーさん、つられて牡蠣を食べたくなってしまったようです。

会話

Marie: J’ai envie de manger des huîtres.

牡蠣が食べたいわ

Hanako: Humm, ça me donne envie aussi.

う~ん、私も食べたくなったわ。

On va manger à la brasserie?

ブラッスリーに食べに行く?

Marie: C’est trop cher de manger les huîtres à la brasserie.

ブラッスリーで牡蠣を食べるのって高すぎるでしょ。

On passe à la poissonnerie et on mangera chez moi.

魚屋に寄って、私の家で食べましょうよ。

Ça te va comme ça?

それでもいい?

Hanako: C’est parfait !

もちろんよ!

(à la poissonnerie 魚屋にて)

Marie: Une douzaine de numéro trois, s’il vous plaît.

(牡蠣の)3番を1ダースください。

Poissonnier: Ce sera tout?

他に何かいりますか?

Marie: Je voudrais une demie douzaine de plates aussi.

ヒラガキも半ダースください。

Poissonnier: Voulez-vous que je vous les ouvres?

魚屋:殻を開けますか?

Marie: Oui, s’il vous plaît.

はい、お願いします。

フランスの木製テーブルの上に積み上げられた牡蠣。

フランスの牡蠣の選び方

牡蠣のサイズ

牡蠣は殻サイズによって番号が付けられています。

一番大きいものが「numéro zero」、一番小さいものが「numéro six」となっています。

どの大きさを選ぶかは好みとお財布の次第。大きい牡蠣がもちろん一番高いのですが、大きすぎても食べにくいし、小粒と比べて大味との意見もあります。

文中でマリーさんが買っていた「numéro trois」はちょうど真ん中のサイズで、食べやすい大きさでお値段もほどほど、という感じですね。

牡蠣の種類

フランスの牡蠣には大きく分けて2種類あります。

ポピュラーなのは日本と同じように縦長の「huître creuse マガキ」。「creuse」は「くぼんだ」という意味で、確かにマガキの殻はくぼんだ形をしていますよね。

なんとフランスの牡蠣の約98%をこの「huître creuse」が占めているので、一般的に牡蠣というと、この「huître creuse」になります。

残りの2%は何かというと「huître plate ヒラガキ」です。「plate 平らな」の名前が示す通りに殻にくぼみが少なく、ホタテのような形をしています。

お値段は同じサイズなら「huître plate」のほうが高いうえに、そもそもそれ程売られていないません。

しかし日本では「huître plate」は見かけないので、せっかくフランスで牡蠣を食べるなら「huître plate」を試してみるのもおすすめです。

フランス人の牡蠣の食べ方

フランスで牡蠣の食べ方といえば断然生ガキです。

シンプルに殻を開けた牡蠣に、レモンかエシャロット入りビネガーをかけて、殻から直接いただきます。

レストランの前菜で牡蠣を食べる場合でも、殻を開けただけの状態で、氷の上に盛り付けられて登場します。

まれに高級レストランでは調理された牡蠣が登場しますが、それでも半生状態、その上にソースがかかっているという感じ。

一般的には牡蠣に火を通して食べるという発想はないようで、牡蠣フライや牡蠣鍋など、日本風の牡蠣料理方法を教えてあげると、ビックリされてしまうのです。

木製のテーブルの上にフランス産牡蠣のボウル。

どこで牡蠣を食べる?

フランス旅行中に牡蠣を食べるなら、やっぱり「brasserie」でしょうか。

パリにはいくつもの有名「brasserie」があり、シーズンには生ガキや海の幸の盛り合わせを楽しんでいる人が沢山いるので、思わず牡蠣が食べたくなってしまいます。

しかし有名「brasserie」はお値段も高いので、気軽に食べに行くというよりは気合いを入れて食べに行くという感じになります。

他にも牡蠣だけを食べさせてくれるスタンド形式のお店もあるので、そういったところでさらっとワイン片手に頂くのも良いですね。

アパート形式のホテルなら、会話中のマリーさん達のように魚屋で牡蠣を買って魚屋さんに殻を開けてもらってもいいでしょう。

発泡スチロールの大きなお皿に氷を敷いて、その上にずらっと牡蠣を並べてくれます。

もちろん若干の手間賃はかかりますが、レストランで食べるよりずっと割安で牡蠣を食べられますよ!

そしてフランス地方なら「marché couvert」の中の魚屋さんで牡蠣をむいてもらい、ワイン屋でワインを注文。片隅に設置してあるテーブルで食べるということができたりもします。

まとめ

今回はフランスの牡蠣についてご紹介しました。

牡蠣は「r」の付く月、つまり「septembre 9月」から「avril 4月」がシーズン!

冬にフランス旅行するなら、ぜひ味わってみてくださいね。

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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