フランス語数字【応用編】日付・電話番号・年齢・計算の言い方・聞き方マスター

  1. フランス語数字

フランス語の基本的な数字は覚えましたか? 日常生活では、単に数を数えるだけでなく、日付を言ったり、電話番号を伝えたり、年齢を尋ねたり、簡単な計算をしたりと、数字を使った表現が欠かせません。これらの応用的な数字表現をスムーズに使いこなせると、フランス語でのコミュニケーションがぐっと楽になります。

前回はフランス語の基本の数字(整数)や序数・分数などの表現を学びましたが、今回はさらに実用的な場面にフォーカス!日付、電話番号、年齢、そして簡単な計算について、フランス語でどのように表現し、聞き取るのかを詳しく解説します。フランスならではのルールや文化的背景、便利なフレーズ、練習のヒントも満載です。この記事で、日常生活に必要な数字表現をマスターしましょう!

フランス語の数字【応用編】日付や電話番号・年齢の伝え方・計算方法

日付の表現 (La date)

カレンダーを見たり、予定を話したり、誕生日を伝えたり… 日付の表現は必須ですね。フランス語の日付のルールをしっかり覚えましょう。

日付の順番と基本的な言い方

フランス語で日付を言う順番は、日本語とは逆になります。

(曜日) + 定冠詞「le」 + 日 + 月 + 年

具体例を見てみましょう。

le lundi 3 janvier 2022

(ル ランディ トロワ ジャンヴィエ ドゥミル ヴァンドゥ)

2022年1月3日 月曜日


le 14 juillet 1789

(ル キャトーズ ジュイエ ミルセットサン カトルヴァンヌフ)

1789年7月14日


le premier mai

(ル プルミエ メ)

5月1日 (メーデー)

※「1日」は基数 un ではなく序数 premier を使うのがポイントです。

数字で表記する場合は「日/月/年」の順番になります。(例: 03/01/2022)

「今日は何日?」の表現

今日の日付を言いたい時は、「Nous sommes le + 日付」または「On est le + 日付」という表現を使います。「Nous sommes / On est」は「私たちは~です」という意味ですが、日付の場合は「今日は~です」という意味になります。「aujourd’hui (今日)」は付けても付けなくてもOKです。

(Aujourd’hui,) Nous sommes le lundi 3 janvier.

(オージュルデュイ, ヌ ソム ル ランディ トロワ ジャンヴィエ)

(今日は)1月3日月曜日です。

On est le combien aujourd’hui ?

(オネ ル コンビアン オージュルデュイ?)

今日は何日ですか?

Nous sommes quel jour aujourd’hui ?

(ヌ ソム ケル ジュール オージュルデュイ?)

今日は何曜日ですか?

誕生日や記念日の表現

自分の誕生日を言う時は、「être né(e) le + 日付」(~生まれである)を使います。自分が男性なら「né」、女性なら「née」と、過去分詞の性数一致が必要です。

Je suis né le 29 février 2000. (男性の場合)

Je suis née le 10 mars 1995. (女性の場合)

(ジュ スイ ネ ル ヴァントヌフ フェヴリエ ドゥミル / ジュ スイ ネ ル ディス マルス ミルヌフサン カトルヴァンキャーンズ)

私は2000年2月29日生まれです。/ 私は1995年3月10日生まれです。

Quand est ton anniversaire ? – C’est le 5 mai.

(カン エ トン ナニヴェルセール? – セ ル サンク メ)

君の誕生日はいつ? – 5月5日だよ。

Notre anniversaire de mariage est le 1er juin.

(ノートル アニヴェルセール ドゥ マリアージュ エ ル プルミエ ジュアン)

私たちの結婚記念日は6月1日です。

フランス語表記のカレンダー

日付の順番は「日・月・年」

日付の構成要素:曜日・日・月・年

曜日 (Les jours de la semaine)

フランス語の曜日は、基本的に小文字で書き始めます(文頭を除く)。

日本語 フランス語 読み方 (カナ)
月曜日 lundi ランディ
火曜日 mardi マルディ
水曜日 mercredi メルクルディ
木曜日 jeudi ジュディ
金曜日 vendredi ヴォンドルディ
土曜日 samedi サムディ
日曜日 dimanche ディマンシュ

曜日に定冠詞「le」を付けると「毎週~曜日に」という意味になります。(例: le lundi – 毎週月曜日に)

日 (Le jour)

日は基数で表しますが、1日のみ序数の「premier (プルミエ)を使います。表記は「1er」とすることもあります。

le 1er (premier) janvier – 1月1日

le 2 (deux) février – 2月2日

le 31 (trente et un) décembre – 12月31日

月 (Le mois)

月はそれぞれ固有の名前があります。こちらも基本的に小文字で書き始めます。

日本語 フランス語 読み方 (カナ)
1月 janvier ジャンヴィエ
2月 février フェヴリエ
3月 mars マルス
4月 avril アヴリル
5月 mai
6月 juin ジュアン
7月 juillet ジュイエ
8月 août ウ / ウットゥ
9月 septembre セプタンブル
10月 octobre オクトーブル
11月 novembre ノヴァンブル
12月 décembre デサンブル

「〇月に」と言う場合は、前置詞「en」を使います。(例: en janvier – 1月に)

年 (L’année)

年は西暦(l’ère chrétienne)を基数で読みます。日本の元号のようなものはありません。

年の読み方には、特に1100年から1999年まで、2種類の言い方があります。

例:1920年

  1. 通常の読み方:mille neuf cent vingt (ミル ヌフ サン ヴァン) – 千 九百 二十
  2. 「百」を区切りにする読み方:dix-neuf cent vingt (ディズヌフ サン ヴァン) – 十九 百 二十

2番目の言い方は、11世紀から19世紀の場合に使われます。2000年以降は通常の読み方のみです。

例:2025年

deux mille vingt-cinq (ドゥ ミル ヴァンサンク)

年代 (Les années …)

「〇〇年代」は「les années + 数字(年代)」で表します。「année」は女性名詞なので、定冠詞は複数形の「les」です。

les années 1980 (レザネ ミルヌフサン キャトルヴァン) – 1980年代

les années 80 (レザネ キャトルヴァン) – 80年代 (世紀を省略してもOK)

dans les années 80 (ダン レザネ キャトルヴァン) – 80年代に (前置詞「dans」を使う)

電話番号 (Le numéro de téléphone)

フランスの電話番号は、現在10桁が標準です。読み方には特徴があります。

2桁ずつ区切って読む

電話番号を伝える時や読み上げる時は、2桁ずつに区切って発音するのが一般的です。

例: 06 18 25 90 42

読み方: zéro six / dix-huit / vingt-cinq / quatre-vingt-dix / quarante-deux

(ゼロ シス / ディズュイット / ヴァンサンク / キャトルヴァン ディス / カロントドゥ)

※0は zéro と読みます。

番号の最初の2桁の意味

フランスの電話番号の最初の2桁は、地域や種類を示しています。

  • 01: パリ及びイル=ド=フランス地域圏
  • 02: 北西部(ブルターニュ、ノルマンディーなど)
  • 03: 北東部(グラン・テスト、オー=ド=フランスなど)
  • 04: 南東部(プロヴァンス、コート・ダジュール、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプなど)
  • 05: 南西部(ヌーヴェル=アキテーヌ、オクシタニーなど)
  • 06, 07: 携帯電話 (le portable ポルターブル)
  • 08: 特殊番号(フリーダイヤル、有料サービスなど)
  • 09: IP電話など

特に「08」で始まる番号には注意が必要です。「Numéro Vert (ニュメロ ヴェール) – 緑の番号」と表示されていれば無料ですが、「numéro surtaxé (ニュメロ スュータクッセ)」と表示されている場合は、通常の通話料に加えて追加料金がかかる有料サービスです。企業の問い合わせ窓口などでよく使われています。

電話番号を尋ねる・伝える

Quel est votre numéro de téléphone ? (ケル エ ヴォートル ニュメロ ドゥ テレフォンヌ?) – あなたの電話番号は何番ですか? (丁寧)

Quel est ton numéro de portable ? (ケル エ トン ニュメロ ドゥ ポルターブル?) – 君の携帯番号は何番? (親しい)

Mon numéro est le 06 … (モン ニュメロ エ ル ゼロ シス …) – 私の番号は06…です。

スマートフォンでフランスの電話番号を表示している画面

フランスの電話番号は2桁区切りで覚えよう

年齢の表現 (L’âge)

年齢を言ったり尋ねたりする表現もマスターしておきましょう。

「〜歳です」の言い方

フランス語で年齢を言うときは、動詞「avoir (アヴォワール) – 持つ」を使います。「私は〇歳です」は「J’ai + 数字 + ans」となります。「an (アン)」は「年、歳」という意味の男性名詞で、2歳以上は複数形の「ans」になります。

Il a un an. (イラ アン ナン) – 彼は1歳です。(※un と an がリエゾンして[アンナン])

J’ai vingt ans. (ジェ ヴァンタン) – 私は20歳です。(※vingt と ans がリエゾンして[ヴァンタン])

Elle a trente-huit ans. (エラ トロント ユイットン) – 彼女は38歳です。(※huit と ans がリエゾンして[ユイットン])

発音注意:数字と「an/ans」の間でリエゾンが起こることが多いので注意しましょう。

年齢を尋ねる

年齢を尋ねる場合は、「Quel âge + avoir (活用形) ?」を使います。

Quel âge avez-vous ? (ケラージュ アヴェ ヴ?) – おいくつですか? (丁寧)

Quel âge as-tu ? / Tu as quel âge ? (ケラージュ ア テュ? / テュ ア ケラージュ?) – 君は何歳? (親しい)

文化的な注意点: 日本と同様、特に女性に対して年齢を尋ねるのは失礼にあたる場合があります。親しくない相手には年齢を聞かない方が無難です。

誕生日ケーキの数字のろうそくを吹き消す人

年齢は動詞「avoir」を使って表現します

年齢をぼかす表現:概数と年代

はっきりした年齢を言いたくない、あるいは「〇〇代くらい」と言いたい場合は、概数や年代を表す言葉を使います。

  • 概数を使う場合:avoir la + [概数を示す名詞 (-aine)]
    • 例: Elle a la trentaine. (エラ ラ トロンテンヌ) – 彼女は30代(30歳前後)です。
    • 例: J’ai la cinquantaine. (ジェ ラ サンコンテンヌ) – 私は50代(50歳前後)です。

    概数の詳細はこちら

  • 年代を表す形容詞を使う場合:être + [年代を示す形容詞 (-génaire/-tenaire)]
    年代 形容詞 読み方(カナ)
    10代の(人) décagénaire デカジェネール
    20代の(人) vingtenaire ヴァントネール
    30代の(人) trentenaire トラントネール
    40代の(人) quadragénaire カドラジェネール
    50代の(人) quinquagénaire カンカジェネール
    60代の(人) sexagénaire セクサジェネール
    70代の(人) septuagénaire セプテュアジェネール
    80代の(人) octogénaire オクトジェネール
    90代の(人) nonagénaire ノナジェネール
    100歳(以上)の(人) centenaire ソントネール
    • 例: Je suis trentenaire. (ジュ スイ トラントネール) – 私は30代です。

    ※概数「avoir la …taine」の方が日常会話ではより一般的です。

計算の表現 (Le calcul)

簡単な計算の言い方も覚えておくと、買い物の際などに役立ちます。「計算」はフランス語で「calcul (カルキュル)」です。

足し算 (L’addition)

「+」は「plus (プリュス)」または「et (エ)」、「=」は「font (フォン)」(faireの3人称複数形)または「égale (エガル)」(égalerの3人称単数形)を使います。口語では「ça fait (サ フェ) – ~になる」もよく使われます。

1 + 2 = 3 → Un plus deux font trois. / Un et deux font trois.

4 + 5 = 9 → Quatre plus cinq égale neuf. / Quatre et cinq égale neuf.

10 + 5 = 15 → Dix plus cinq, ça fait quinze.

引き算 (La soustraction)

「-」は「moins (モワン)」を使います。

10 – 6 = 4 → Dix moins six font quatre.

20 – 8 = 12 → Vingt moins huit égale douze.

掛け算 (La multiplication)

「×」は「fois (フォワ) – 回、倍」または「multiplié par (ミュルティプリィエ パー) – ~を掛ける」を使います。

2 × 4 = 8 → Deux fois quatre font huit.

3 × 7 = 21 → Trois multiplié par sept égale vingt et un.

割り算 (La division)

「÷」は「divisé par (ディヴィゼ パー) – ~で割る」を使います。

6 ÷ 3 = 2 → Six divisé par trois égale deux.

100 ÷ 5 = 20 → Cent divisé par cinq font vingt. (font も使われる)

フランスでは、マルシェなどでのお釣りが間違っていることもたまにあります。簡単な計算表現を覚えておくと、自分のためにもなりますね。

まとめ:数字表現をマスターして、フランス語をもっと身近に!

今回は、フランス語の数字を使った応用表現として、日付、電話番号、年齢、計算の言い方を詳しく見てきました。基本的な数字の読み書きに加えて、これらの実用的な表現をマスターすることで、日常生活でのコミュニケーションが格段にスムーズになります。

特に日付の「日/月/年」の順番や「le premier」の使い方、電話番号の「2桁区切り」、年齢の「avoir + 数字 + ans」の形、計算の基本的な言い方は、しっかりと覚えておきたいポイントです。概数や年代の表現も、会話の中で便利に使えるでしょう。

数字の表現は、最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、日常生活の中で意識して使ったり、聞いたりする機会を増やすことで、必ず身についていきます。この記事を参考に、ぜひ練習を続けてみてください!

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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