野菜で学ぶ(量に関する)フランス語

    1. フランス語数字

    バラ売りが基本のフランスのマルシェでは、どんな野菜をどの位欲しいのか、お店の人に伝える必要があります。

    上手く伝えられず、買いすぎた!少なかった!なんて悲しい思いをしないように、マルシェで役立つフランス語の量に関する表現を見てみましょう。

    マルシェで買い物

    今日の花子さんはマルシェに買い物に来ているようです。何をどの位買うのでしょうか?

    会話

    Maraîcher : Bonjour.

    八百屋:こんにちは。

    Hanako : Bonjour, Je voudrais un kilo de pommes de terre et une livre de haricots verts, s’il vous plaît.

    こんにちは。ジャガイモを1キロと、インゲンを500グラムください。

    Et plus, une moitié de céleri-rave et une botte de navets aussi.

    それに、セロリラブを半分と、カブを一束。

    Maraîcher : Ce sera tout ?

    以上ですか?

    Hanako : Je prends aussi une poignée de mâche et une barquette de tomates cerises.  

    マーシュを一掴みと、プチトマト1箱もください。

    En suite, une batavia et une tête d’ail.

    それから、バタビア(サラダの一種)とニンニクを一塊。

    Voilà, ce sera tout.

    はい、以上です。

    ポイント

    maraîcher 

    maraîcher」は「野菜栽培者」のこと。会話中では「八百屋」としていますが、ここでは「野菜販売に来ている野菜栽培者」という意味です。

    野菜栽培者ではなく、購入した野菜を売っている八百屋は「magasin de légumes」といいます。

    フランスから来た女性が野菜の入った赤い袋を持っています。

    マルシェで役立つ量の表現

    マルシェなどで買い物をするときに役立つ、フランス語の量の表現を見てみましょう。

    un kilo de ~ 1キロの~

    フランスでは野菜はバラ売りされている物が多く「〇〇を〇キロください」という表現は必須!

    pomme de terre ジャガイモ」や「oignon 玉ねぎ」「carotte 人参」など、1キロといわず3キロ、5キロという単位で購入する人も少なくありません。

    1キロ半欲しいときには「un kilo et demi de ~」です。

    1キロより少し多めに欲しいときは「un grand kilo de ~」、1キロより少なめという時は「un petit kilo de ~」といいましょう。

    une livre de ~ 500グラムの~

    この「livre」は「本」の事ではなく「500グラム」という意味。もちろん「cinq cents grammes」といってもOKです。

    un/une ~ ~を一つ  

    こちらは簡単、「〇〇を一つ」という表現です。

    フランス人は1週間分の野菜をまとめ買いすることが多いので、これを1つ、あれを1つ」という買い方はあまりしませんが、一玉の「salade サラダ」や一株の「brocoli ブロッコリー」などには「un/une ~」を使います。

    une moitié de ~ ~を半分

    野菜によっては「une moitié de ~」というように「~を半分」だけ購入することも可能です。

    céleri-rave セロリラブ/根セロリ」や「citrouille かぼちゃ」「pasteque スイカ」などは希望に合わせ、切ってくれることがほとんどです。

    半分でも多い場合は「un quart de ~ 1/4の~」や「un sixieme de ~ 1/6の~」「un huitieme de ~ 1/8の~」とお願いしても良いでしょう。

    une botte de ~

    une botte de ~」は「一束の~」という表現です。

    フランスでは束になって決まった量を購入する野菜の種類はとても少ないのですが、春野菜はこの「botte」になって売られる傾向があります。

    例えば「radis ラディッシュ」「carotte 人参」「navet カブ」などの葉付き野菜。「carotte」に「navet」は春の新野菜で葉が新鮮な時は「botte」で売られ、その後は「en vrac バラ売り」されています。

    oignon」や「ail ニンニク」も、春には採れたてが「botte」で売られているのを見ることができます。

    ファーマーズマーケットにはフランス産のさまざまな野菜が並んでいます。

    une poignée de ~ 一掴みの~

    目分量でこのくらい欲しいな、という時に便利なのが「une poignée de ~ 一掴みの~」という表現です。

    en vrac」のサラダ類、例えば「mâche マーシュ」「mesclun メスクラン(色々なサラダが混ざったもの)」などが欲しいときに便利に使えます。

    目分量でお願いしたいときには「un sac de ~ ~を一袋」や「une moîtié d’un sac de ~ 袋半分の~」というのも良いですね。 

    une barquette de ~ ~1箱/1トレー

    barquette」は食料品に使われる「トレー/箱」のこと。小さい野菜や果物が入っている蓋付きのプラスチックの箱や、スーパーで肉などが載っているトレーを指します。

    マルシェだと「tomate cerise プチトマト」「franboise フランボワーズ」などが「barquette」に入って売られています。

    une tête de d’ail ニンニク一塊

    tête」は「頭」のことですが、「頭形のもの」の事も指すことがあります。

    「ニンニク一塊」は頭のような形をしているので「une tête de d’ail」と呼びます。

    un ail ニンニク1個」といいたくなりますが、この表現だと「一塊?それとも一片?」と悩んでしまうフランス人もいるようです。

    売られている「ail」の単位は一塊なので、分かってよ!と日本人的には感じてしまいますが…。誤解を招く表現は避けて、ニンニクを買う時は「une tête de d’ail」といえると、フランス語上級者の仲間入りができそうですね。

    ちなみに「ニンニク一片」は「une gousse d’ail」です。

    まとめ

    マルシェで野菜を買う時に便利なフランス語の量の表現をご紹介しました。

    kilo」と「gramme」だけでも買い物は可能ですが、色々な量の表現を覚えておくと、より楽しく買い物ができることでしょう。

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