フランス語の数字【応用編】順番や少数点、分数の数え方とは?

    1. フランス語数字

    前回はフランス語の基本の数字(整数)とその読み方を勉強しました。ところが数字は整数以外にも序数や概数など、いろいろな数え方がありますよね。

    今回はフランス語数字の応用編、整数以外の数字の数え方について勉強しましょう。

    フランス語の数字【応用編】順番や少数点、分数の数え方とは?

    フランス語のいろいろな数字の数え方

    フランス語の序数

    1番目・2番目など順番を示す「序数」はフランス語で「nombre ordinal」。「ordinal」は「順序を示す」という意味です。

    0から10までの整数を意味する「基数」は「nombre cardinal」。「cardinal」は「基本の」という意味です。

    フランス語の序数は1を除き、基数の語尾に「ième」を付けて表します。

    まずは1番目から10番目のフランス語の序数を確認していきましょう。

    基数序数読み方
    1 un / une premier / premièreプルミエ / プルミェー
    2 deuxdeuxièmeドゥジエーム
    3 troistroisièmeトワジエーム
    4 quatrequatrièmeキャトリエーム
    5 cinqcinquièmeサンキエーム
    6 sixsixièmeシジエーム
    7 septseptièmeセッチエーム
    8 huithuitièmeユィチエーム
    9 neufneuvièmeヌヴィエーム
    10 dixdixièmeディジエーム

    【ポイント】

    「1 un / une」は他の数字と違い不規則に変化し、また性別でも表記が違います。男性名詞だと「premier」、女性名詞だと「première」です。

    「5 cinq」は「ième」との間に「u」を追加し「cinquième」となります。

    「9 neuf」は語尾の「f」が「v」に変化し「neuvième」となります。

    また「4 quatre」のように語尾が「e」の数字は、「quatrième」のように最後の「e」を取って「ième」をつけます。

    基数序数読み方
    11 onzeonzièmeオンジエーム
    12 douzedouzièmeドゥジエーム
    13 treizetreizièmeトレジエーム
    14 quatorzequatorzièmeキャトォジエーム
    15 quinzequinzièmeキャーンジエーム
    16 seizeseizièmeシジエーム
    17 dix-septdix-septièmeディセッチエーム
    18 dix-huitdix-huitièmeディユィチエーム
    19 dix-neufdix-neuvièmeディズヌヴィエーム
    20 vingtvingtièmeヴァンティエーム

    【ポイント】

    「11 onze」から「16 seize」までは語尾に「e」が付いているため、序数にするときは「4 quatre」と同様に「e」が抜けています。

    「17 dix-sept」のように桁の間を間を「」で繋いでいる数字は、「dix-septième」のように序数になっても「」は残る点にも注意してください。

    基数序数読み方
    21 vingt-et-un / unevingt et unièmeヴァンテユニエーム
    22 vingt-deuxvingt-deuxièmeヴァンドゥジエーム
    23 vingt-troisvingt-troisièmeヴァントワジエーム

    【ポイント】

    「21 vingt-et-un / une」のように一桁が1の場合、1の序数である「premier / première」を使わず、「un」に「ième」を付けた「unième」を使います。

    同様に、一桁が1の序数には「vingt et unième」と「et」が付きます。それ以降の序数は「vingt-deuxième」のように、「et」を使わず「」で繋ぎましょう。

    基数序数読み方
    30 trentetrentièmeトォーンチエーム
    40 quarantequarantièmeキャホンチエーム
    50 cinquantecinquantièmeサンコンチエーム
    60 soixantesoixantièmeソワソンチエーム
    70 soixante-dixsoixante-dixièmeソワソンディジエーム
    80 quatre-vingtsquatre-vingtièmeキャトルヴァンティエーム
    90 quatre-vingt-dixquatre-vingt-dixièmeキャトルヴァンディジエーム
    100 centcentièmeソンチエーム
    1 000 millemillièmeミリエーム
    レモンが乗った牡蠣の皿を持っている人がいて、紛れもないフランスの雰囲気を漂わせています。

    フランス語の概数

    「およそ○○」というときに使う「概数」はフランス語で「nombre approximatif」。「approximatif」は「おおよその、近似の」という意味です。

    小さい数字の概数はマルシェなどで買い物するときにも便利なので、ぜひ覚えておきたいですね。

    フランス語の概数は基数に「aine」を付けて表します。

    基数概数読み方
    8 huithuitaineユィテンヌ
    10 dixdizaineディゼンヌ
    12 douzedouzaineドゥゼンヌ
    15 quinzequinzaineキャンゼンヌ
    20 vingtvingtaineヴァンテンヌ
    30 trentetrentaineトォーンテンヌ
    40 quarantequarantaineキャホンテンヌ
    50 cinquantecinquantaineサンコンテンヌ
    60 soixantesoixantaineソワソンテンヌ
    70 soixante-dixsoixante-dizaineソワソンディゼンヌ
    80 quatre-vingtsquatre-vingtaineキャトルヴァンテンヌ
    90 quatre-vingt-dixquatre-vingt-dizaineキャトルヴァンディゼンヌ
    100 centcentaineソンテンヌ

    【ポイント】

    フランス語の概数は形容詞ではなく名詞です。そのため数字の一種ではありますが、限定詞を付ける必要があります。

    une trentaine de jours

    約30日

    deux douzaines d’huîtres

    2ダースの牡蠣

    また「douzaine」の半分、つまり約6つを意味する「demi-douzaine」という表現もあります。

    上記の例文に登場した「huître 牡蠣」は「douzaine」単位で販売されていますが、「demi-douzaine」でも購入することが出来ますよ。

    フランスで牡蠣を食べてみたい!という方はこちらの記事もご覧くださいね。

    電卓の拡大画像。

    フランス語の小数点 

    フランス語の小数点は「virgule, コンマ」で表します。また、桁区切りは「.」もしくは空白で表します。

    対して日本語では、小数点に「.」、桁区切りに「,」を使います。混同しやすいので注意してくださいね。

    いくつか例を見てみましょう。

    0,1zéro virgule unゼロ ヴィルギュル アン
    10,20dix virgule vingtディス ヴィルギュル ヴァン
    35,045trente-cinq virgule zéro quarante-cinqトォーントサンク ヴィルギュル ゼロ キャホントサンク
    2,105deux virgule cent cinq ドゥ ヴィルギュル ソン サンク
    1.000,30(1 000,30)mille virgule trenteミル ヴィルギュル トォーント

    【ユーロの場合】

    ユーロの場合、小数点以下の数字には「centime」を使います。

    10,01 eurosdix euros un centimeディ ユーロ アン サンチーム
    2,5 eurosdeux euros cinquante centimesドゥ ユーロ サンコント サンチーム
    6,45 eurossix euros quarante-cinq centimesシ ユーロ キャホントサンク サンチーム

    2,5 euros」の「5」は「5 centimes」ではなく「50 centimes」のこと。このようにユーロの小数点以下が一桁の場合、口に出すときは二桁の数字にする必要があります。

    フランスでは個人でも小切手を使用する機会が多いのですが、小切手には数字だけでなく文字でも金額を書く必要があります。数字のフランス語表記もしっかり覚えておきたいですね。

    小切手の書き方はこちらの記事をご覧ください。

    フランス語の分数

    フランス語の分数には2種類の表し方があります。

    1/2un demiアンドゥミ
    1/3un tiersアンティエー
    1/4un quartアンキャー
    1/5un cinquièmeアンサンキエーム
    2/3deux tiersドゥティエー
    3/4trois quartsトワキャー

    【ポイント】

    フランス語で「〇分の〇」というとき、「2分から4分」には特有の表現がありますが、「5分」以上は「cinquième」のように序数を使います。

    trois quarts」のように分子が2以上の時は、分母に「s」を付けるのも忘れないようにしましょう(「deux tiers」は「3 tiers」の語尾に「s」が付いているため不変)。

    18/20dix-huit sur vingtディズユイット シュー ヴァン
    100/310cent sur trois cent dixソン シュー トワソンディス

    【ポイント】

    分子や分母が大きい数字は「sur ○○の内で」を使って表現します。

    ちなみにフランスのテストの点数は20点満点方式。満点だと「20/20」です。

    お店などの「年中無休」は「7/7 (7 jours sur 7)」、24時間営業は「24/24 (24 heures sur 24)」といいます。

    フランスの黄色い背景の前でアイスクリームコーンを持つ少年。

    フランス語の倍数

    2倍、3倍という「倍数」は、フランス語では「multiple」といいます。

    1倍simpleサンプル
    2倍doubleドゥーブル
    3倍tripleトリプル
    4倍quadrupleクァドループル
    5倍quintupleカンチュープル
    6倍sextupleセクスチュープル
    7倍septupleセプチュープル
    8倍octupleオクチュープル
    9倍nonupleノニュープル
    10倍décupleデキュープル

    【ポイント】

    「1倍 simple」から「4倍 quadruple」までは日常的にも使うことが多い単語ですが、それ以降はあまり使われることがありません。

    もっと簡単に「○倍」といいたい時は「fois 回、倍」を使い、「○ fois」、もしくは「○ plus plus」ということもできます。

    Tu peux me servir du riz, deux fois plus de ça, s’il te plaît.

    ご飯をこれの2倍、盛り付けてくれる?

    フランス語のパーセンテージ

    フランス語で「パーセンテージ、率」は「pourcentage」。率を表すには、基数の後ろに「pour cent」をつければOKです。

    1以外の数字の時も、「pour cent」は複数形にならない点にも注意しましょう。

    1%un pour centアン プーソン
    2%deux pour centドゥ プーソン
    35%trente-cinq pourcentトォーントサンク プーソン

    まとめ

    フランス語のいろいろな数字の数え方をご紹介しました。

    序数や概数など、日本語では何気なく使っている数え方も、フランス語では覚えるものが多くて大変だなと感じたのではないでしょうか。

    数字は日常生活でも頻繁に使用するので、読み書きで練習するだけでなく、何度も口に出してしっかり習得してくださいね。

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