フランスの冬野菜の種類と特徴

  1. フランス食べ物

フランスの冬は、日本よりも寒く、日照時間も短くなります。そのため、フランスで手に入る野菜は、日本とは異なるものが多くあります。冬にフランスのマルシェを訪れると、カブ、セロリ、ブロッコリー、カリフラワー、ほうれん草、小松菜、ルッコラ、アスパラガス、ラディッシュ、ビーツ、ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、ニンニクなど、さまざまな野菜を見ることができます。スーパーに行けば季節に関係なくどんな野菜も手に入りますが、生産者のマルシェでは当然ながら、地元産の季節の野菜しか購入することはできません。

今回はそんなフランスの冬の定番野菜について覗いてみましょう。

フランスの冬野菜の種類と特徴

フランスの冬の野菜

冬に収穫できる野菜の種類は少ないので、貯蔵性が高い「pomme de terre じゃがいも」「carotte 人参」「oignon 玉ねぎ」が冬にも売り場に並ぶのは日本と同じです。

日本ではあまり見かけない、フランスの定番冬野菜をご紹介しましょう。

betterave

betterave」は「甜菜、ビーツ」のこと。皮から中まで赤紫色なのが特徴的な野菜で、色味に乏しい冬のマルシェの中で、ぱっと目を引く存在です。

ロシアのスープ・ボルシチに入っている野菜といった方がわかりやすいかもしれませんね。

野菜は普通生で売られているものですが「betterave」は加熱に時間がかかるため、加熱済みのものが売られていることがほとんどです。

皮ごと加熱してあるので、皮を剥いて好きなように切ればOK。簡単に食べられて便利なんですよ。

betterave」はフランスでは角切りにして「sauce vinaigrette ドレッシング」で和えたサラダが一般的。少しの土臭さと強い甘味で独特な味わいです。

céleri rave

céleri rave」は「根セロリ、セルリアック」のこと。茎や葉っぱ部分を食べるセロリとは違い、丸く肥大した根っこを食べる野菜です。

こぶし大の小さなものから、直径20センチ大のものまでサイズは色々です。マルシェなら大きい「celeri rave」は半分に切ってもらうこともできますよ。

セロリをちょっと甘くしたような香りが特徴的で、味もセロリというより根菜特有の甘みが感じられます。

主な食べ方は細切りにしてマヨネーズ系のソースで和えた「céleri rémoulade」。「rémoulade」はマヨネーズに辛子などを加えたソースの事です。

ポタージュにしたり、オーブンで焼いて付け合わせにも使われます。

poireau

poireau」は「ポロネギ」のこと。見た目は白ネギと同じですが、辛味がなく薬味として使われることはありません。

食べ方はキッシュのような「tarte aux poireaux ポロネギのタルト」、茹でたポロネギを「sauce vinaigrette」で頂く「poireaux à la vinaigrette」 、バターでシンプルに炒めた「fondue aux poireaux」などなど。

他にも冬の代表料理ともいえる「pot-au-feu ポトフ」等の煮込み料理や、ポタージュの材料としても大活躍してくれます。

フランスの木製テーブルの上の木製バスケットに入った小さな緑の植物。

mâche

mâche」は「ノジシャ」のこと。冬に栽培できる貴重な葉物野菜の一つで、サラダに使われます。

葉物野菜といってもレタスのように大きな球状ではなく、濃い緑色の小さい葉っぱがいくつか集まった形をしています。

色が濃いので固そうな気がしますが、厚みがあるのに柔らかい食感です。

購入する時は100g単位でもOKですが、グラムだと分量がわかりにくい時は「une poignée 一つかみ」「un sachet 一袋」と伝えても良いでしょう。

scarole

scarole」も葉野菜の一種で「キクジシャ」のこと。非結球タイプのサラダで、外側の色は濃い緑、内に向かって薄い緑ときれいなグラデーションになっています。

scarole」は日本でエンダイブと呼ばれる苦みの強いサラダの仲間ですが、こちらは苦みも葉っぱの縮れのありません。

葉に厚みがあって歯ごたえがあり、つるっとした食感が特徴的です。

生でサラダにすることが多いですが、加熱してパイなどのフィリングにすることもあります。

フランスからの黄麻布の袋に 4 つの白いフェンネルの花。

endive

endive」は「チコリ」のこと。上記のエンダイブと混同されやすいですが、白い小型の白菜のような形の野菜です。

生食することもありますが、フランスでは加熱調理することが多い野菜です。

courge

courge」は「かぼちゃ」の総称です。かぼちゃは夏に収穫されますが、保存できるので冬に食べることが多いのは日本と同じです。

代表的なのはオレンジの皮の「potiron」「citrouille」「potimarron」。

他にもひょうたん型の「butternut」、青グレー色をした皮の「bleue de Hongrie」も見かける機会が増えています。

chou

chou」は「キャベツ」のこと。フランスの冬の煮込み料理に欠かせない食材です。

フランスの冬に登場する「chou」は、しっかり結球して葉同士にすき間がほとんどないため、一枚ずつ剥がすのは至難の業!

食感も固く、少しプラスチックのような手触りもあり、日本のレタスとは少し趣が違います。

食べ方も、日本のように千切りにしてサラダにすることはせず、主に煮込み料理に使われます。

chou rouge 紫キャベツ」も冬に食べることが多い野菜の一つ。こちらは千切りでサラダにするほか、蒸し炒めなどの加熱調理にも使われます。

まとめ

フランスの代表的な冬野菜をご紹介しました。

生産者のマルシェでは冬の間、ずっと同じような野菜が並びます。そして春が近づくにつれ、保存されていた野菜はどんどん萎びていき、元気がなくなっていきます。

本来の自然サイクルに沿っているとはいえ、どうにも寂しい気持ちになってしまいますが、その分春野菜が登場した時の嬉しさは倍増!不便でもマルシェで地産地消を楽しむのもおすすめです。

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