真似しないで!フランス人がよく口にする下品な言葉

    1. フランス語単語

    上品できれいなイメージがあるフランス語ですが、フランス語にも下品な言葉や悪態は存在します。

    前回の「Putain」に続き、真似すべきではないフランス語を覗いてみましょう。

    真似しないで!フランス人がよく口にする下品な言葉

    フランスの下品な言葉

    フランス語で「下品な言葉」は「gros mot」。「gros」は「太った、大きな」という意味ですが「下品な」という意味もあります。「mot」は「言葉」です。

    フランス人が口にすることが多い「gros mot」にはどんなものがあるのでしょうか。

    Merde

    putain」と同じくらいポピュラーな「gros mot」がこの「merde」。そもそも排泄物の「糞」を意味し、悪態をつくときに「くそっ、ちくしょう」の意味でよく使われる単語です。

    putain」は「Putain, c’est bon! うわっ、めちゃ美味しい!」のように良い意味でつかわれることもありますが、「merde」は良い意味での間投詞として使われることはほぼありません。

    merde」が良い意味で使われるのは相手の幸運を祈るとき。「Bonne chance 幸運を祈る」と同じ意味でつかわれます。

    Je te dire Merde !

    【Putain de merde !】

    フランス語の2大「gros mot」である「putain」と「merde」が一緒になったのが「Putain de merde !」。

    putain」と「merde」のどちらか片方でも十分な悪態なのですが、悪態の最上級ともいえる表現です。

    残念ながらフランス人の口から飛び出すことも多いですが、真似はしないようにしましょう。

    メガネをかけた男性が目の前で両手を上げている。腰にはフランス国旗を巻いている。

    Emmerder

    emmerder」は「うんざりする、困らせる」という意味。単語の中に「merde」が入っていることからも分かるように、こちらも「gros mot」の一つです。

    putain」と「merde」のように独り言の悪態として使うことは無く、うんざりする原因の人や物に対して使います。

    Tu m’emmerde. 

    (小言を言われたり困らされて)うるさい / うんざりだ。

    Ça m’emmerde.

    (上手くいかない状況や物事に対して)うんざりだ。

    Faire chier

    chier」は「糞をする」という意味。「faire chier」は直訳だと「糞をさせる」ですが、「emmerder」と同様に「困らせる、うんざりさせる」という意味で使われます。

    何か嫌なことや困ったことが起きたときに、独り言の悪態として「fait chier」と口にしますが、これは「Tu me fais chier / Ça me fait chier うんざりだ」が短縮された形です。

    省略されていますが、うんざりさせる原因は主語の「Tu 君」や「Ça これ」、うんざりさせられるのは「me 私を」となっています。

    Bordel

    putain」の本来の意味は「売春婦」ですが、こちら「bordel」は「売春宿」のこと。「putain」と同様に、「くそ、ちくしょう」と悪態として使われます。

    また「部屋が汚い」「混沌とした状況」などに対して「C’est le bordel ごちゃごちゃだ」ということもありますが、”売春宿のように”ごちゃごちゃ、という意味になります。

    中東の市場・バザールを意味する「bazar」を使って「C’est le bazar」という方が良いでしょう。

    フランスで%記号が書かれた紙を掲げる男性。

    Con

    Con / Conne」は「馬鹿者」という意味で使われますが、そもそも「con」は「女性器」を表す単語です。

    気軽に「Tu es con (conne) 君はバカだ」「C’est con (やりかたや状況が)ばからしい」と口にするフランス人も多いですが…

    日本語で女性器の名称を口にするのをためらう感覚があるなら、真似しないでくださいね。

    バカだといい時は、同じように「バカな、愚かな」を意味する 「bête」「idiot(e)」「stupide」を使うようにしましょう。

    Fils de pute

    pute」は「putain」と同じく「売春婦」のこと。「fils」は「息子」なので直訳だと「fils de pute」は「売春婦の息子」。男性に対して使われる「insulte 侮辱」の表現の一つです。

    相手に直接言うと、殴られても仕方がないくらいの「insulte」なので、他の「gros mot」よりは耳にする機会がすくないですが、ヒートアップしたケンカなどでは使われることがあります。

    まとめ

    フランスで耳にすることが多い「gros mot」をご紹介しました。

    フランス語が母国語でない私たちは、周りのフランス人が使っていると「gros mot」でも真似して使ってしまいがちです。

    短い言葉で真似しやすいため、癖づいてしまうと「gros mot」と分かっていても、つい口にしてしまうもの。

    フランス人が使っているからと安易に使わず、きれいなフランス語を話すようにしたいものですね。

    使えるフランス語をカフェで習得
    何度でも聞ける1対1レッスンはコスパ最強
    【先生を選んで、無料体験する!】

    開く

    この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

    フランスで誕生日ケーキを求めて拍手する人々のグループ。

    フランス語「voilà」の使い方

    フランス人が口語でよく使う「voilà」。日本語では「はい」「ほら」「まあね」など、状況に応じてニュアンスが変わる便利な言葉ですが、フランス語でも同様に、様々な場面で使…