【フランス旅行者必見】もう困らない!レストランでの水の注文方法|炭酸水・硬水・無料の水(カラフ)まで完全ガイド

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【フランス旅行者必見】もう困らない!レストランでの水の注文方法|炭酸水・硬水・無料の水(カラフ)まで完全ガイド

フランスのレストランで席に着き、メニューを眺めるひととき。でも、最初の注文「飲み物」で、特に「水」の頼み方に戸惑った経験はありませんか?「無料の水はあるの?」「炭酸水ってどう言うの?」「硬水でお腹を壊さないか心配…」。そんなあなたの不安をこの記事ですべて解消します。せっかくのフランス旅行、スムーズな注文で食事を120%楽しみたいですよね。基本的なフレーズを覚えるだけでも十分ですが、自信をつけたい方はフランス語教室で実践練習しておくのもおすすめです。水の選び方一つで、フランスでの食事がもっと快適で楽しいものになりますよ!

フランスのレストラン、水は「注文するもの」が基本

日本のレストランでは、席に着くと当たり前のようにお冷やが出てきますが、フランスでは文化が異なります。水は飲み物の一つとして、ワインやジュースと同じように「注文するもの」という認識が一般的です。

日本との文化の違い:なぜ水を注文するのか?

これにはいくつかの理由があります。まず、フランスの食文化では、料理と共に楽しむ「飲み物」とのマリアージュが非常に重視されます。水もその一つで、料理の味を引き立てる銘柄を選ぶ楽しみがあります。また、水質の異なる様々な地域のミネラルウォーターが豊富にあり、それぞれに味や個性があるため、一つの商品として確立されているのです。

最初の関門!「ガスあり?ガスなし?」

単に「お水をください(De l’eau, s’il vous plaît)」と頼むと、ウェイターから必ずと言っていいほど、こう聞き返されます。

De l’eau plate ou de l’eau gazeuse ? (ド ロー プラットゥ ウ ド ロー ガズーズ?)

訳:ガス無しのお水、それともガス入りのお水ですか?

この質問が、フランスのレストランにおける水注文のスタートラインです。それぞれの特徴を理解して、スマートに答えられるように準備しておきましょう。

ウェイターがガス入りとガスなしの水のボトルを客に提示している

「Plate ou gazeuse?」この質問が、あなたのフランスでのレストラン体験の始まりです。

会話で学ぶ!スマートな水の注文フレーズ

実際の会話例を通して、注文の流れと使えるフレーズをマスターしましょう。

【シーン別会話】レストランでの注文の流れ

花子 (Hanako):

Excusez-moi, je peux avoir une bouteille d’eau, s’il vous plaît?

(すみません、お水のボトルをお願いできますか?)

ウェイター (Serveur):

Oui Madame, de l’eau plate ou de l’eau gazeuse ?

(はいマダム、ガス無しですか、ガス有りですか?)

花子 (Hanako):

De l’eau plate, s’il vous plaît. Qu’est-ce que vous avez comme marques ?

(ガス無しをお願いします。どんなブランドがありますか?)

ウェイター (Serveur):

Nous avons de l’Evian et du Vittel.

(エビアンとヴィッテルがございます。)

覚えておくと便利な注文フレーズ徹底解説

「~をください」の丁寧な言い方

Je peux avoir ~, s’il vous plaît ?
直訳は「~を持つことができますか?」ですが、お店で「~をください」と頼む時の非常に丁寧で一般的な表現です。「Je voudrais ~」よりも少しこなれた印象を与えます。


「どんな種類がありますか?」と尋ねる

Qu’est-ce que vous avez comme ~ ?
「~としては何がありますか?」と種類を尋ねる万能フレーズ。「comme vin(ワインは)」「comme dessert(デザートは)」のように、色々応用できます。

【ガスなしの水】Eau plateを徹底解剖

ガスなしのミネラルウォーター「Eau plate(オー・プラット)」は、日本人にとって最も馴染み深い選択肢ですが、ここにも「硬度」という重要なポイントが隠されています。

日本人のお腹に優しい「軟水 (Eau douce)」のおすすめ銘柄

日本の水はほとんどが軟水(Eau douce)です。そのため、硬度の高い水を飲むとお腹の調子が悪くなることがあります。特に敏感な方は、軟水を選ぶと安心です。

  • Volvic (ヴォルヴィック): 日本でもお馴染み。硬度60mg/Lとフランスの水の中では代表的な軟水で、非常に飲みやすいです。
  • Cristaline (クリスタリン): フランスで最もポピュラーで安価な水。採水地によって硬度が異なりますが、多くは軟水で飲みやすいです。

ダイエットや健康志向なら「硬水 (Eau dure)」

硬水(Eau dure)はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富です。独特の口当たりと風味がありますが、ミネラル補給や便秘解消の効果が期待できるとされ、フランス人には好んで飲まれています。

  • Evian (エビアン): 硬度304mg/Lの中硬水。軟水と硬水の中間的な味わいで、世界的に人気です。
  • Vittel (ヴィッテル): 硬度306mg/L。エビアンと似た中硬水で、スポーツ時のミネラル補給などにも。
  • Contrex (コントレックス): 硬度1468mg/Lの超硬水!ダイエットウォーターとして有名。非常に個性が強い味なので、挑戦する際は覚悟が必要です。

一目でわかる!主要ミネラルウォーター硬度比較表

銘柄 硬度 (mg/L) 分類 特徴
Volvic 60 軟水 日本人に最も馴染みやすい味。
Evian 304 中硬水 バランスが良く、世界中で人気。
Vittel 306 中硬水 スポーツ後のミネラル補給にも。
Contrex 1468 超硬水 ミネラル豊富。独特の風味が強い。
フランスのスーパーに並ぶ多種多様な水のボトル

スーパーの棚は、フランスの水文化の豊かさを物語っています。

【ガス入りの水】Eau gazeuseの爽快な世界

炭酸水「Eau gazeuse(オー・ガズーズ)」は、フランスの食卓に欠かせない存在です。

天然炭酸 vs 人工炭酸、味の違いは?

炭酸水は、その成り立ちによって2種類に大別されます。

  • Naturellement gazeuse (天然炭酸): 採水された時点で天然の炭酸ガスを含んでいる水。気泡が細かく、口当たりが柔らかいのが特徴。PerrierBadoitが有名です。
  • Eau gazéifiée (人工炭酸): ミネラルウォーターに後から炭酸ガスを添加したもの。比較的安価で、炭酸が強めのものが多いです。

なぜフランス料理に炭酸水が合うのか

バターやクリームをたっぷり使った濃厚なフランス料理。炭酸水を飲むことで、口の中がリフレッシュされ、次のひと口がまた新鮮に美味しく感じられます。また、胃の働きを活発にし、消化を助ける効果も期待されています。

代表的な炭酸水の銘柄と特徴

  • Perrier (ペリエ): 世界で最も有名な炭酸水の一つ。強い炭酸と爽快な刺激が特徴。緑色のボトルが象徴的。
  • Badoit (バドワ): 「食通のための炭酸水」とも呼ばれる。気泡が非常にきめ細かく、繊細でエレガントな口当たり。
  • San Pellegrino (サンペレグリノ): イタリアの炭酸水ですが、フランスでも大人気。ペリエよりは優しく、バドワよりは刺激的なバランスの良さが魅力。

無料の水「Carafe d’eau」を頼む時の全知識

もちろん、フランスにも無料の水は存在します。それが「Carafe d’eau(カラフ・ドー)」です。

「カラフ・ドー」を頼む絶好のタイミングとフレーズ

「Carafe d’eau」とは、ガラス製の水差し(カラフ)に入った水道水のこと。法律で提供が義務付けられているため、どのレストランでも頼めば無料で提供してくれます。注文の際に、他の飲み物とあわせて頼むのがスマートです。

Une carafe d’eau, s’il vous plaît. (ユヌ カラフ ドー、スィル ヴ プレ)

訳:お水のカラフをお願いします。

レストランのテーブルに置かれた冷たい水のカラフ

「Une carafe d’eau」―この一言で、無料で新鮮な水道水が楽しめます。

パリの水道水は安全?気になる品質について

パリの水道水は、世界でもトップクラスの厳しい水質基準で管理されており、非常に安全で、そのまま飲むことができます。味も美味しいと評判です。ただし、日本の水とは異なり、石灰分を多く含む硬水です。

お腹が弱い人は避けるべきか?

普段から軟水を飲み慣れている日本人が、急に硬度の高い水道水を飲むと、お腹が緩くなることがあります。旅行中で体調を崩したくない方、胃腸がデリケートな方は、無理せずボトル入りの軟水(Volvicなど)を注文するのが賢明な選択と言えるでしょう。

フランスの水事情、もっと知りたい!Q&A

Q. スーパーで水を買う時のおすすめは?

A. 日常的な水分補給であれば、安価で飲みやすいCristalineがおすすめです。様々なブランドを試したいなら、6本パックなどで購入するとお得です。硬度が気になる方は、必ずラベルの成分表(Analyse moyenne)で「Calcium」「Magnésium」の数値や、総硬度を示す「Résidu sec à 180°C」の数値が低いものを選びましょう。

Q. ラベルにある「Source」と「Minérale」の違いって?

A. 「Eau de source(湧き水)」は、特定の水源から採水された水ですが、ミネラル含有量は一定である必要はありません。一方、「Eau minérale naturelle(天然ミネラルウォーター)」は、ミネラル含有量が常に一定で安定しており、健康への効能が認められている水です。EvianやVittelはこちらに分類され、より厳しい基準をクリアしています。

Q. 赤ちゃんのミルクに使える水はありますか?

A. はい。ボトルのラベルに赤ちゃんのマーク(👶)と共に「convient à l’alimentation des nourrissons(乳幼児の栄養に適しています)」と書かれている水が使えます。これはミネラル分が少なく、体に負担の少ない軟水です。EvianやVolvicにはこの表記があり、フランスでは赤ちゃんのミルク用として広く使われています。

まとめ:自分に合った水を選んでフランスの食事を心から楽しもう

フランスのレストランでの水の注文は、少し複雑に見えますが、ポイントさえ押さえれば決して難しくありません。

【水の注文マスターへの道】
有料が基本: 水は飲み物として注文する文化。
ガスあり/なし: まずは「Eau plate (ガスなし)」か「Eau gazeuse (ガスあり)」を決める。
お腹が心配なら: 「Volvic」などの軟水を注文。
無料で済ませたいなら: 「Une carafe d’eau, s’il vous plaît.」と頼む。ただし硬水。
料理との相性を楽しむなら: 炭酸水「Perrier」や「Badoit」に挑戦!

この記事を参考に、ぜひ自信を持って水を注文し、フランスの豊かな食文化を存分に満喫してください。Bon appétit !

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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