フランスの車検

    1. フランス語会話・勉強

    フランスは地方に行くと公共交通機関が発達しておらず、一人一台の車が必須というところも少なくありません。

    今回はそんな車につきものの車検について覗いてみましょう。

    車を修理工場に持って行く理由

    今日の花子さんは、マリーさんに何かお願い事があるようです。

    会話

    Hanako: Est-ce que je peux te demander un service?

    あなたに頼み事をしていいかしら?

    Marie: Oui, dis-moi.

    ええ、言ってみて。

    Hanako: Tu peux m’emmener au magasin de meubles en banlieu avec ta voiture?

    あなたの車で郊外の家具屋へ連れて行ってくれないかしら。

    Je voudrais acheter une commode.

    タンスを買いたいの。

    Marie: C’est urgent? Ma voiture est au garage depuis quelques jours.

    急ぎかしら?車は数日前から自動車修理工場なのよ。

    Hanako: Elle est en panne?

    故障したの?

    Marie: Non, c’est pour le contrôle technique.

    いいえ、車検のためよ。

    Hanako: Ça prend autant de temps, le contrôle?

    車検ってそんなに時間がかかるものなの?

    Marie: S’il n’y a pas de problème, il ne dure même pas deux heures.

    もし問題が無ければ、2時間もかからないわね。

    Mais cette fois-ci, on a trouvé quelques problèmes à réparer lors de la révision.

    でも今回は、いくつか修理が必要な問題があって。

    Hanako: Pas de chance.

    ついてないわね。

    Elle date de quand, ta voiture?

    あなたの車っていつのなの?

    Marie: Au moins vingt ans.

    少なくても20年は経ってるわね。

    Il est peut-être le temps de la changer…

    もう替え時なのかしら…

    フランスの自動車の不安定な制御技術。

    ポイント

    garage

    garage」は「車庫・車の修理工場」のこと。日本でも車庫のことをガレージと呼びますが、フランス語では車庫と修理工場が同じ単語になっています。

    J’emmène la voiture au garage.

    車を修理に出す(修理工場にもっていく)。

    Dans mon garage, il y a tellement de cartons que je ne peux même pas entrer ma voiture.

    ガレージの中には段ボール箱がありすぎて、車を入れることができない。

    panne

    panne」は「故障」のこと。「車が故障する/している」は「la voiture est en panne」です。

    もちろん車以外の故障にも使えるので、フランスで生活するうえで必ず覚えておきたい単語です。

    ちなみに車のガス欠に対してもこの「panne」を使い「panne d’essence」といいます。

    réparer

    réparer」は「修理する」という意味。フランスは「bricolage 日曜大工」大国ですが、なんと自動車も自分で「réparer」してしまう人まで!

    自分ではできなくても、友人や家族にできる人が居たりして、わざわざ「garage」にもっていって高いお金を払うなんて…という感覚の人も多くいます。

    自分で修理するときは「réparer」でOKですが、「garage」や友人などに修理してもらう時は「faire réparer」というので注意しましょう。

    Je répare ma voiture.

    (自分で自分の)車を修理する。

    Je fais réparer ma voiture. 

    (だれかに自分の)車を修理してもらう。

    contrôle technique

    contrôle technique」は「車検」のこと。「contrôle 」は「点検」、「technique」は「技術上の」の意味です。

    révision

    révision」はここでは「点検/検査」のこと。「contrôle technique」に通るためには「révision」で問題なしとお墨付きをもらわなければなりませんよね。

    どんな検査の項目があるのか気になるなら、フランス政府のサイトでも紹介されています。

    フランスのガレージで車のキーを握る整備士。

    フランスの車検は安い

    フランスの「contrôle technique」は新車なら購入から4年後、それ以降は2年に一度となっています。

    そして車検といえば気になるのがその値段です。日本だと安くても5万円、10万円くらい飛んでいくイメージですよね。

    フランスが車が高いので車検も高いのでは?と思いますが、実は嬉しいことにフランスの車検は日本と比べてとても安いのです。

    金額は「garage」によって差はありますが、問題が無ければなんと100ユーロ以下、70~80ユーロ程度の事が多いようです。

    問題がある場合は修理費用が必要ですが、これも自分で修理してしまえば「garage」で修理するより安く収めることができますよね。

    そのため検査だけしてもらい、問題点を自分で修理、そして再度「garage」に持って行き再検査してもらう、という人もいます。

    ちなみに「contrôle technique」を期限内に受けていない場合の罰金は最高で 750ユーロ。日本の場合は30万円以下の罰金なので、これもフランスの方が安くなっています。

    まとめ

    今回はフランスの車検に関するフランス語をご紹介しました。

    フランス人はあまり車を買い替えず、修理しながら何年も、それこそ20年30年と乗り続けることも珍しくありません。

    新車が高いという理由もありますが、古いものも大切にする姿勢は見習いたいものですね。

    ※2020年4月の情報です。

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