幸運を呼ぶ!フランス語の縁起のいい言葉・フレーズ集【使い方・文化背景も解説】

  1. フランス語挨拶・あいさつ

フランス語には、聞いているだけで心が弾むような、おしゃれで素敵な響きを持つ言葉がたくさんありますよね。中でも、幸運や成功、幸せを願う縁起の良いフレーズを知っておくと、自分自身を励ましたり、大切な誰かにポジティブな気持ちを伝えたりするのに役立ちます。フランス文化に根ざしたこれらの言葉は、あなたや周りの人にささやかな幸せを運んできてくれるかもしれません。

この記事では、フランス語学習者ならぜひ知っておきたい、様々な縁起の良いフランス語表現をたっぷりご紹介します。日常会話で気軽に使える短いフレーズから、心に響くことわざや名言、そしてフランスならではの縁起物やジンクスまで、文化的な背景と共に解説します。お気に入りの表現を見つけて、ぜひ覚えて使ってみてください。

幸運を呼ぶ!フランス語の縁起のいい言葉・フレーズ集【使い方・文化背景も解説】

目次

日常で使える!短くて縁起のいいフランス語フレーズ

まずは、相手の幸運や成功を祈る、短くて覚えやすく、フランス人が日常会話で頻繁に使う基本的なフレーズから見ていきましょう。

幸運を祈る!「Bonne chance!」とその仲間たち

Bonne chance! (ボンシャンス)

「幸運を祈ります!」「頑張って!」という意味の、最も一般的で使いやすい応援フレーズです。「bonne」は形容詞「bon (良い)」の女性形で、「chance (女性名詞)」は「幸運、チャンス」を意味します。

試験や面接、大事なプレゼン、スポーツの試合、新しい挑戦、デートやプロポーズの前など、相手の成功や幸運を願うあらゆる場面で使うことができます。日本語の「頑張って!」に近いニュアンスですが、直接的に努力を促すというよりは、「良い運がありますように」という祈りの気持ちが強い表現です。

より丁寧に伝えたい場合は、「Je te souhaite bonne chance. (ジュ トゥ スエット ボンシャンス / 君の幸運を祈ってるよ)」や「Je vous souhaite bonne chance. (ジュ ヴ スエット ボンシャンス / あなた(方)の幸運を祈っています)」のように言うこともできます。「souhaiter」は「願う」という意味の動詞です。

言われた時の返答としては、「Merci! (メルシー / ありがとう!)」や「Merci, j’espère! (メルシー、ジェスペール / ありがとう、そうだといいな!)」などが一般的です。

「Bon / Bonne + 名詞」の形は、「良い〇〇を!」という形で、他にも様々な場面で相手への気遣いや祈りを表現するのに使われます。

  • Bon voyage! (ボン ヴォワイヤージュ / 良い旅を!)
  • Bonnes vacances! (ボンヌ ヴァカンス / 良い休暇を!)
  • Bonne route! (ボンヌ ルート / 良い道中を! ※主に車での移動に対して)
  • Bon appétit! (ボナペティ / どうぞ召し上がれ!)
  • Bon courage! (ボン クラージュ / 頑張って! ※困難な状況に立ち向かう人へ)
  • Bonne journée! (ボンヌ ジュルネ / 良い一日を!)
  • Bonne soirée! (ボンヌ ソワレ / 良い晩を!)
  • Bon week-end! (ボン ウィークエンド / 良い週末を!)

祝福と祈願を込めて「Tous mes vœux!」

Tous mes vœux! (トゥ メ ヴー)

「ご多幸をお祈りします!」「お幸せに!」という意味で使われる、心からの祝福を表す表現です。「vœu (男性名詞)」は「誓い、願い、祈願」という意味で、その複数形「vœux」は「祈願、祝福(の言葉)」を指します。「tous」は「すべての」、「mes」は「私の」の複数形なので、直訳は「私のすべての祝福(の言葉)を!」となります。

結婚、出産、誕生日、昇進など、様々なお祝いの場面で使うことができます。また、クリスマスカードや年賀状の決まり文句としても定番です。

具体的に何を祈っているかを明確にする場合は、「de + 名詞」を後ろに付け加えます。

  • Tous mes vœux de bonheur! (トゥ メ ヴー ドゥ ボヌール / 幸せをお祈りしています! ※結婚祝いなど)
  • Tous mes vœux de réussite! (トゥ メ ヴー ドゥ レユシット / 成功[合格]をお祈りしています! ※試験、起業など)
  • Tous mes vœux de santé! (トゥ メ ヴー ドゥ サンテ / 健康をお祈りしています! ※病気見舞いや年配の方へ)
  • Tous mes vœux pour cette nouvelle année. (トゥ メ ヴー プー セット ヌーヴェル アネ / この新しい年のご多幸をお祈りします。 ※新年の挨拶)

より丁寧にする場合は、「Je vous présente tous mes vœux. (ジュ ヴ プレザント トゥ メ ヴー / 謹んでお祝い[お祈り]申し上げます)」のように言います。

未来へのエール「Bonne continuation!」

Bonne continuation! (ボンヌ コンティニュアシオン)

直訳すると「良い継続を!」ですが、一般的には「これからも頑張ってくださいね!」「この調子で続けてください」「(状況が)引き続きうまくいきますように」といったニュアンスで使われる応援のフレーズです。「continuation (女性名詞)」は「継続、続き」を意味します。

これが縁起の良い言葉とされるのは、単に努力を促すだけでなく、「今うまくいっていることが、この先も続きますように」「さらに良いことが起こりますように」という未来へのポジティブな祈りが込められているからです。

特によく使われるのが、別れの場面です。転職や退職、引越しなどで新しい道に進む人に対して、「今後の活躍を祈っています」「新しい場所でも頑張ってね」という気持ちを込めて使われます。また、何かを努力している人楽しんでいる人に対して、「その調子で頑張って/楽しんで」と声をかける際にも使えます。

健康を祈って乾杯!「À la vôtre! / Santé!」

À la vôtre! (ア ラ ヴォートル)

À la tienne! (ア ラ ティエンヌ)

Santé! (サンテ)

フランス語で「乾杯!」と言う際の定番フレーズです。「À la vôtre!」は、相手が複数または目上の場合に使い、「À la tienne!」は親しい相手(一人)に使います。「vôtre」は「あなた(方)の」、「tienne」は「君の」を意味する所有代名詞で、実はその後ろに「santé (女性名詞) 健康」が省略されています。つまり、「あなた(君)の健康に(乾杯)!」という意味なのです。

もっとシンプルに「Santé! (サンテ / 健康!)」と言うだけでも「乾杯!」の意味になります。また、「À votre santé! (ア ヴォートル サンテ)」や「À ta santé! (ア タ サンテ)」という形も使われます。

乾杯の際は、相手の目を見てグラスを軽く合わせるのがフランス式のマナーです。お酒を酌み交わす際に相手の健康を祈る、素敵な習慣ですね。他にも、場を盛り上げる「Tchin-tchin! (チンチン!)」という言い方もあります。

カフェテラスでワイングラスで乾杯する人々

(「Santé!」- あなたの健康を祈って乾杯!)

ちょっと意外?幸運を祈る「Merde!」の由来と使い方

Merde! (メルド)

Merde」は、元々「糞(ふん)、くそ」という意味の非常に下品な言葉です。失敗したり、腹が立ったりした時に思わず口にする「ちくしょう!」「しまった!」という感嘆詞として使われることが多いです。フランス人は日常的に使う人もいますが、フォーマルな場や TPO をわきまえずに使うのは絶対に避けるべき言葉です。

しかし、驚くことに、この「Merde!」は、特定の状況下では「Bonne chance!」と同じように「幸運を祈る!」「頑張って!」という意味で使われるのです。

【由来】 この用法は、演劇界に由来すると言われています。昔、劇場に観客が多く訪れる日は、劇場の前に停められた馬車の馬がたくさんの糞 (Merde) をしました。つまり、糞の量が多ければ多いほど、その日の興行が成功したことを意味したのです。そこから、舞台に出る前の役者に対して、逆説的に幸運を祈る意味で「Merde!」と声をかける習慣が生まれたとされています。(直接「Bonne chance!」と言うと、逆に不運を招くと信じる迷信もあったようです。)

現在では、演劇界だけでなく、試験や面接、オーディションなど、「本番」に臨む人に対して、親しい間柄で使われることがあります。ただし、由来を知らない人にはただの下品な言葉に聞こえる可能性もあるため、使う相手と状況を選ぶ必要があります。

心に響く!縁起のいいフランス語のことわざ・名言

フランス語には、人生や幸運についての知恵が詰まったことわざ(proverbe プロヴェルブ)や、心に響く名言(citation シタスィオン)がたくさんあります。いくつか縁起の良いもの、前向きになれるものをピックアップしてご紹介します。

フランスのことわざに学ぶ幸運のヒント

La fortune vient en dormant.

(ラ フォルテュヌ ヴィアン アン ドルマン)

訳:果報は寝て待て。

意味:幸運は人の力ではどうにもならないので、焦らず気長に待つのが良い。

Les cailles rôties lui tombent dans la bouche.

(レ カイユ ロティ リュイ トンブ ダン ラ ブーシュ)

訳:棚から牡丹餅。

意味:思いがけない幸運が舞い込むこと。(直訳:ウズラのローストが彼の口に落ちてくる)

L’avenir appartient à ceux qui se lèvent tôt.

(ラヴニール アパルティアン ア スー キ ス レーヴ トー)

訳:早起きは三文の徳。

意味:早起きすれば良いことがある。(直訳:未来は早起きする人のものである)

Après la pluie, le beau temps.

(アプレ ラ プリュイ、ル ボー タン)

訳:止まない雨はない。/雨降って地固まる。

意味:悪いことの後には良いことがある。(直訳:雨の後には、良い天気)

Aide-toi, le ciel t’aidera.

(エドゥ トワ、ル スィエル テドラ)

訳:天は自ら助くる者を助く。

意味:他人の助けを待つのではなく、自分で努力する人のところに幸運は訪れる。

有名人の言葉に宿るポジティブな力

On ne fait bien que ce qu’on aime.

(オン ヌ フェ ビアン ク ス コン ネーム)

訳:好きこそものの上手なれ。(作家コレットの言葉)

意味:人は好きなことしか上手にできないものだ。

Impossible n’est pas français.

(アンポスィーブル ネ パ フランセ)

訳:不可能という文字はフランス語にはない。(ナポレオン・ボナパルトの言葉)

意味:強い意志があれば不可能なことはない。

Le hasard ne favorise que les esprits préparés.

(ル アザール ヌ ファヴォリーズ ク レ ゼスプリ プレパレ)

訳:幸運は用意された心のみに宿る。(細菌学者ルイ・パスツールの言葉)

意味:幸運は偶然ではなく、準備と努力を重ねた人のもとに訪れる。

Il faut savoir douter où il faut.

(イル フォー サヴォワール ドゥテ ウ イル フォー)

訳:疑うべきところは疑うことを知らねばならない。(哲学者ルネ・デカルトの言葉)

意味:盲信せず、批判的な思考を持つことが真実を見抜く鍵となる。(直接的な幸運とは違うが、正しい道を見つけるための知恵)

持っていると幸せに?フランスの縁起物 (Porte-bonheur)

フランスにも、日本のだるまや招き猫のように、幸運を呼ぶとされる縁起物(porte-bonheur ポルト ボヌール)があります。「porter = 運ぶ」「bonheur = 幸せ」で、「幸せを運ぶもの」という意味です。どんなものがあるか見てみましょう。

四葉のクローバー (Trèfle à quatre feuilles) – 希望と信仰

Trèfle à quatre feuilles (トレフル ア キャトル フイユ) は「四葉のクローバー」。日本でも幸運のシンボルとしてお馴染みですね。見つけるのが稀であることから、幸運をもたらすと信じられています。フランスでは、キリスト教的な意味合いも込められ、それぞれの葉が 希望 (l’espérance)信仰 (la foi)隣人愛 (la charité)、そして幸運 (la chance) を象徴すると言われています。

蹄鉄 (Fer à cheval) – 魔除けと幸運のシンボル

Fer à cheval (フェール ア シュヴァル) は「馬の蹄鉄」。ヨーロッパで古くから伝わる代表的な幸運のお守りです。「fer」は鉄、「cheval」は馬を意味します。家の玄関や納屋の入り口に掛けておくと、魔除け・厄除けになり、幸運を呼び込むと信じられています。U字の開いている方を上向きに掛けると幸運が溜まり、下向きに掛けると不運を落とす、など掛け方にも意味があるそうです。聖人Dunstanが悪魔に蹄鉄を打ち付けて追い払ったという伝説が由来とされています。

てんとう虫 (Coccinelle) – 神様の使い?

Coccinelle (コクシネル) は「てんとう虫」。フランスでは「bête à bon Dieu (ベット ア ボン デュー / 神様の虫)」とも呼ばれ、幸運をもたらす縁起の良い虫とされています。体にてんとう虫が止まると幸運が訪れる、特に結婚や恋愛に関する良い知らせがある、などと言われています。その由来は、10世紀のフランスで、死刑囚の首にてんとう虫が止まったことで処刑が中止され、後に真犯人が見つかり無罪が証明されたという逸話に基づいています。

ウサギの脚 (Patte de lapin) – 豊穣と富?

Patte de lapin (パット ドゥ ラパン) は「ウサギの脚」。ウサギ(lapin)は多産であることから、古来より豊穣や繁栄の象徴とされてきました。その中でも特に「脚 (patte)」がお守りとされるのは、持ち運びやすく、保存しやすかったためとも言われています。また、かつて金を探す際にウサギの脚が使われたという話もあり、富をもたらすシンボルとも考えられています。キーホルダーなどのお守りとして加工されて売られています。

虹 (Arc-en-ciel) – 平和と希望の架け橋

Arc-en-ciel (アルカンシエル) は「虹」。直訳すると「空 (ciel) のアーチ/門 (arc)」という意味です。雨上がりの空にかかる美しい虹は、世界共通で希望や幸運の象徴とされていますね。フランスでも、虹を見ると良いことがあると言われ、平和 (paix)調和 (harmonie) のシンボルとも考えられています。旧約聖書のノアの箱舟の物語で、神が二度と大洪水を起こさない証として虹をかけたという話も有名です。

(加筆)スズラン (Muguet) – 5月1日の幸福の象徴

Muguet (ミュゲ) は「スズラン」。フランスでは、5月1日(メーデーであり「スズランの日 Fête du Muguet」でもある)に、愛する人やお世話になっている人にスズランの花を贈る習慣があります。この日にスズランを贈られた人には幸運 (bonheur) が訪れると言われています。春の訪れを告げる可憐な白い花は、幸福のシンボルとしてフランス人に深く愛されています。この時期になると、街角にはたくさんのスズラン売りが現れます。

マルシェで売られているスズラン(Muguet)の花束

(5月1日にスズランを贈ると幸運が訪れるといわれる)

(加筆)その他:流れ星、エッフェル塔モチーフなど

他にも、流れ星 (étoile filante) を見たら願い事をする、エッフェル塔 (Tour Eiffel) のミニチュアやモチーフを身につける(パリのお守り)、マリア様 (Sainte Vierge) のメダイを持つ、などが幸運を呼ぶと信じられています。

やってみる?フランスの縁起のいい行動・ジンクス

縁起物だけでなく、特定の行動が幸運を招いたり、不運を避けたりすると信じられているジンクスもあります。

指をクロス!「Croiser les doigts」

Croiser les doigts (クロワゼ レ ドワ)」は、直訳すると「指を交差させる」ですが、これは幸運を祈るジェスチャーです。人差し指の上に中指を重ねる、日本で言う「エンガチョ」のような形です。何か良い結果を願う時や、誰かの成功を祈る時に、このジェスチャーをしながら「Je croise les doigts (pour toi/vous)! (ジュ クロワズ レ ドワ (プー トワ/ヴ) / (君/あなたのために)幸運を祈ってるよ!)」と言ったりします。言葉だけでも使われます。

試験前の友人に指をクロスさせて応援する様子

(指をクロスするのは幸運を祈るサイン)

運がつく?「Marcher sur une crotte de chien avec le pied gauche」

これはちょっと面白いジンクス。「Marcher sur une crotte de chien avec le pied gauche (マルシェ スュー ユヌ クロット ドゥ シアン アヴェック ル ピエ ゴーシュ)」は「左足で犬の糞を踏む」という意味です。なんと、これがフランスでは幸運をもたらすと考えられているのです! 日本語の「運(うん)がつく」に通じるものがあるのかもしれませんね。

ただし、重要なのは「左足 (pied gauche)」で踏むこと。右足 (pied droit) で踏んでしまうと、逆に不運が訪れるとされています。どちらにしても踏みたくはないですが、もし踏んでしまったら左足だったかを確認してみましょう…? (ちなみに「〜を踏む」はフランス語で「marcher sur 〜」と言います。)

厄除けのおまじない「Toucher du bois」

Toucher du bois (トゥッシェ デュ ボワ)」は「木に触る」という意味。これは、幸運を願ったり、不運や悪いことを避けるためのおまじないとして行われる行動、またはその言葉自体を指します。何か良いことを言った後や、悪いことが起こらないように願う時に、「Toucher du bois!」と言いながら実際に木製品(テーブル、椅子、ドアなど何でもOK)に触れるのが一般的です。

古代、木は神聖なもの、精霊が宿るものと信じられており、木に触れることで神のご加護を得たり、悪霊を追い払ったりできると考えられていたことに由来します。

(加筆)逆に注意!フランスで縁起が悪いとされること

幸運を呼ぶジンクスがある一方で、フランスにも「これをすると縁起が悪い」とされる迷信 (superstition スュペルスティスィオン) があります。文化理解の一環として、いくつか知っておくと面白いかもしれません。

  • 室内で傘を開く (Ouvrir un parapluie à l’intérieur): 不運を招くと広く信じられています。
  • パンを逆さまに置く (Poser le pain à l’envers): パン職人や家族に不幸をもたらすとされる古い迷信。
  • 食卓で13人になる (Être treize à table): キリストの最後の晩餐に由来し、不吉とされる。
  • 鏡を割る (Casser un miroir): 7年間の不運が訪れるとされる有名な迷信。
  • 黒猫が目の前を横切る (Un chat noir qui traverse devant vous): 不吉な予兆とされることが多い。(ただし、逆に幸運の印と考える地域や人もいます)
  • ナイフをプレゼントする (Offrir un couteau): 友情が切れるとされるため、贈る場合は相手から象徴的に少額のお金(1ユーロなど)を受け取る習慣があります。

もちろん、現代ではこれらの迷信を本気で信じている人ばかりではありませんが、文化的な背景として存在しています。

「縁起がいい」ってフランス語でなんて言う?関連表現

これまで様々な縁起の良い言葉や物を見てきましたが、「縁起がいい」そのものをフランス語で表現したい場合はどう言えばいいのでしょうか?関連する表現を整理しましょう。

  • (être de) bon augure / mauvais augure
    (エートル ドゥ ボン ノギュール / モヴェ ゾギュール)
    「縁起が良い / 縁起が悪い」。
    augure」は「前兆、縁起」という意味の名詞(男性)。「être de bon augure」で「良い前兆である、縁起が良い」という表現になります。
    例:C’est de bon augure pour la suite. (セ ドゥ ボン ノギュール プー ラ スュイット / 今後にとって縁起がいいですね。)
  • (être un) bon présage / mauvais présage
    (エートル アン ボン プレザージュ / モヴェ プレザージュ)
    「吉兆 / 凶兆」。
    présage」も「前兆、前触れ」という意味の名詞(男性)。「bon augure」とほぼ同じように使えます。
    「縁起を担ぐ」と言いたい場合は、「croire aux présages (クロワール オ プレザージュ / 前兆を信じる)」という表現が使えます。例:Je crois aux présages. (ジュ クロワ オ プレザージュ / 私は縁起を担ぎます。)
  • porte-bonheur (複数形も porte-bonheur)
    (ポルト ボヌール)
    「幸運をもたらすもの、お守り、縁起物」。
    「bonheur (幸せ)」を「porter (運ぶ)」もの、という意味の名詞(男性)。この記事で紹介した四葉のクローバーや蹄鉄などはこれにあたります。
    例:Je garde ce trèfle à quatre feuilles comme porte-bonheur. (ジュ ギャルド ス トレフル ア キャトル フイユ コム ポルト ボヌール / 私はこの四葉のクローバーをお守りとして持っています。)
  • porter bonheur à quelqu’un
    (ポルテ ボヌール ア ケルカン)
    「(人)に幸運をもたらす」。
    上記の「porte-bonheur」の動詞表現。「porter」を使役動詞のように用います。
    例:On dit que la coccinelle porte bonheur. (オン ディ ク ラ コクシネル ポルト ボヌール / てんとう虫は幸運をもたらすと言われている。)

まとめ:素敵なフランス語で幸運を引き寄せよう!

フランス語の縁起の良い言葉やフレーズ、縁起物、ジンクスなどをご紹介しました。日常会話で使える簡単なものから、深い意味を持つことわざや名言まで、様々な表現がありましたね。

これらの言葉は、単に幸運を願うだけでなく、相手への思いやりや励ましを伝えたり、自分自身の気持ちを前向きにしたりする力を持っています。また、その背景にある文化や歴史を知ることで、フランスという国への理解も一層深まります。

お気に入りのフレーズを見つけて、ぜひ実際のコミュニケーションで使ってみてください。フランス語の美しい響きと共に、あなた自身や周りの大切な人たちに、たくさんの幸運が訪れることを願っています。Bonne chance!

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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