自信を持って話せる!フランス語初心者向け自己紹介のコツ

  1. フランス語挨拶・あいさつ

フランス語で自己紹介するとき、簡潔にわかりやすく相手に自分のことを伝えたいですよね。

自己紹介は初対面の相手とのコミュニケーションに重要な役割を果たすため、自信を持って表現することが大切です。さあ、一緒にフランス語で魅力的な自己紹介を行えるようになりましょう!

今回は名前や年齢など、自己紹介で役立つ基本のフランス語をご紹介します。

フランス語初心者向け自己紹介のコツ

フランス語で魅力的に自己紹介するコツ

フランス語で自己紹介するときに、大切なポイントをご紹介します。まずは簡単な例文を見てみましょう。

Bonjour. Enchantée.

初めまして。

Je suis Hanako et je suis japonaise.

花子といいます。日本人です。

Je suis venue en France pour apprendre le français.

フランス語を勉強しにフランスに来ました。

Bonjourから始める

自己紹介の最初は「Bonjour こんにちは」から始めましょう。フランス人は話しかけるときの挨拶をとても大切にしています。「Bonjour」と言わないと、ちょっと失礼な人だなと思われてしまう可能性があります。

大勢の前で自己紹介するときは「Bonjour, tout le monde みなさん、こんにちは」で始めるのも良いですね。

Enchantéも忘れずに

その次の「Enchanté / Enchantée」は「初めまして」と訳されますが、本来は「非常に嬉しい」という意味。

Je suis enchanté de faire votre connaissance あなたと知り合えてとても嬉しいです」という意味が隠れています。

これらの後に、名前など簡単な自己紹介をすると良いですね。

情報を出し惜しみしない!

自己紹介をするとき、名前だけで終わってしまうと、相手はあなたのことが何もわからないままです。

自己紹介は簡潔にまとめるのも重要ですが、あなたの趣味や仕事、フランス語を勉強する目的などもしっかりと伝えるのも重要!自分のことを話すことで、話のきっかけも作れます。

あなたが名前しか言わないと、自分のことを話したくない人なのかなと思われ、相手も何を話せばいいのかわからない、ということにもなりかねませんよ。

趣味や好きなものを伝える表現は、こちらの記事でご紹介しています。

名前をフランス語で紹介:誰でも知っている表現から現地の人の使う表現まで

自己紹介といえば、自分の名前を伝えるのが一番大切ですよね。フランス語で名前を伝える方法を学んでいきましょう。

名前を伝える基本表現

Je m’apelle ○○.

私の名前は○○です。

appeler 呼ぶ」の代名動詞「s’appeler ○○という名前だ」を使った表現です。自分の名前の紹介なので「s」ではなく「m」を使い「m’appeler」となります。

フランス語の自己紹介で一番有名なのがこの「Je m’apelle ○○」ではないでしょうか。フランス語の教科書で最初に登場する表現ですね。

ところがこの表現、日本でも「私の名前は~」と自己紹介をすることがないのと同様に、実はフランスではあまり使われていません。使うとすれば学校や面接などで、改まって一人ずつ自己紹介をするという場面でしょうか。

フランス人が実際に使う表現

初めて会う人に対して自己紹介するとき、実際にフランス人がよく使う表現はこちら!

Je suis ○○. / C’est ○○.

私は○○です。

どちらも「私は○○です」と、名前の自己紹介に使える表現です。

フランスでは「nom de famille 苗字」ではなく「prénom 下の名前」で呼び合うことが多いため、自己紹介でもフルネームではなく「prénom」だけ名乗ることも少なくありません。

そしてフランス語の自己紹介には、もう一つよく使われる表現があります。

Je suis Madame / Mademoiselle / Monsieur ○○. 

私はマダム / マドモアゼル / ムッシュー ○○です。

  • Madame マダム(既婚女性の肩書・敬称)
  • Mademoiselle マドモワゼル(未婚女性の肩書・敬称)
  • Monsieur ムッシュー(男性への敬称)

Madame / Mademoiselle / Monsieur ○○」は日本語だと「○○さん」と訳されることが多いのですが、フランスでは自分でも自分のことを「Madame ○○」のように名乗ることがあります。

そもそも「Madame / Mademoiselle / Monsieur」を使う場合は必ず「nom de famille」を使い、「prénom」は使いません。

そのため苗字で呼び合うような関係性の場合は「Madame ○○」という自己紹介を使うことが多いようです。

仕事関係での自己紹介や、病院や銀行などの受付で名前を告げる時、問い合わせ電話で名前を聞かれた時などに使うことができますよ。

フランス語の年齢

年齢の伝え方:フランス語でのスマートな年齢の伝え方

年齢を伝える基本表現

J’ai ○○ ans.

○○歳です。

フランス語で年齢は「avoir 持つ」で表現します。自分で自己紹介する場合は少なくとも1歳以上なので、「an 歳」にも複数形の「s」を付けてくださいね(もちろん1歳の子どもの年齢を紹介する場合は「s」は不要です)。

年齢をぼかした伝え方

はっきり年齢を言いたくないときは、概数(おおよすの数)を使って年齢を伝えることもできます。

J’ai la trentaine.

大体30歳です。

「大体〇歳です」は「avoir la +概数」と言います。基本表現の「avoir ○○ ans」とは違い、定冠詞の「la」が必要なので忘れないようにしましょう。

  • dizaine およそ10
  • vingtaine およそ20
  • trentaine およそ30
  • quarantaine およそ40
  • cinquantaine およそ50
  • soixantaine およそ60
  • soixante-dizaine およそ70
  • quatre-vingtaine およそ80
  • quatre-vingt-dizaine およそ90
  • centaine およそ100

年齢についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。

自己紹介では年齢を言わなくてもOK

日本では名前の次に年齢が来るくらい、自己紹介で年齢を伝えるのは一般的です。しかしフランスでは、自己紹介でもそうでなくても、年齢はあまり口にすることはありません。

それは年齢よりもその人がどんな人かが重要視されるから。そのためフランス語の自己紹介では、年齢は省いても問題ないでしょう。

また、自己紹介で年齢を言わない相手には、年齢を尋ねないようにしてくださいね。

国籍と出身地:国籍と出身の違いに注意!

フランスでは国籍や出身地を聞かれることがよくあります。きちんと答えられないと、日系だけれど日本人ではないと思われることもあるので、正しい表現を覚えておきましょう。

Je suis japonais / japonaise.

私は日本人です。

Je suis ○○」は「私は○○人です」という意味。男性なら「japonais」、女性なら「japonaise」と言いましょう。

Je suis de nationalité japonaise.

私は日本国籍です。

Je suis japonais」だけでも日本国籍であることは明確ですが、もっと「nationalité 国籍」についてはっきり述べたい時は上記の表表現を使いましょう。

nationalité」が女性名詞なので、発言主が男性でも「japonaise」となる点に注意しましょう。

Je viens du Japon.

日本出身です。

Je viens de ○○」は「○○から来ました」という意味ですが、「○○出身です」という意味でも使われます。

Je suis d’origine japonaise.

日本出身です。

こちらも「○○出身です」という意味。この答え方では「origine 出身」について述べているので、現在の「nationalité」は関係ありません。

「生まれは日本人だけど、フランス国籍を取得して今はフランス人(もしくはほかの国籍)」「両親が日本人だけど自分はフランス生まれのフランス人」ということもあり得るのです。

フランスのドアには、家の絵が描かれたキーホルダーがかかっています。

住んでいる場所:街や国で前置詞が変わる

旅行やインターネットで知り合った人への自己紹介なら、住んでいる場所も伝えることがありますよね。場所によって前置詞が変わるので注意が必要です。

J’habite à ○○.

○○に住んでいます。

habiter」は「住む」という意味。その後ろに来る単語によって「○○に」の部分は「à ○○」や「en ○○」等に変わります。

【都市名の場合】

都市名の場合は「à ○○」を使います。

J’habite à Paris / Tokyo.

私はパリ/東京に住んでいる。

【国名の場合】

国名の場合は男性名詞なら「au ○○」、女性名詞なら「en ○○」を使います。

J’habite au Japon.

日本に住んでいます。

J’habite en France.

フランスに住んでいます。

誕生日:フランス語で生まれた日を伝えよう

Je suis né/née ○○.

○○に生まれました。

/née」は「naître」、「生まれる」という意味で、過去形にする場合は「être」をとる動詞です。「être né/née」は「生まれた」という意味ですね。

Je suis né/née le 24 décembre.

12月24日に生まれました。

Je suis né/née en décembre.

12月に生まれました。

Je suis né/née en 2000.

2000年に生まれました。

○月○日という場合は「le」が付き、○月や○年という場合は「en」が付きます。

Mon anniversaire,c’est le 1er janvier.

私の誕生日は1月1日です。

Mon anniversaire,c’est au mois d’août.

私の誕生日は8月です。

anniversaire 誕生日」を使って伝える場合、「Mon anniversaire est ~」と言うこともできますが「Mon anniversaire,c’est ~」のほうが口頭では自然に聞こえます。

職業:あなたが何者であるかを明らかにする

Je suis ○○.

私(の仕事は)○○です。

Je suis ○○」は名前の紹介だけでなく、職業を紹介するときにも使う表現です。

「○○」部分の単語には冠詞を付けないことに注意しましょう。

Je suis étudiant / étudiante.

私は大学生です。

ちなみにフランス語で「étudiant」は大学生のこと。それ以外には他の呼び方があります。

  • lycéen / lycéenne 高校生
  • collégien / collégienne 中学生
  • écolier / écolière 小学生

その他代表的な職業はこちら。

  • femme au foyer 主婦
  • fonctionnaire 公務員
  • technicien / technicienne 技術者
  • ingénieur エンジニア
  • manageur / manageuse マネージャー
  • assistant / assistante de ○○ ○○の補佐
  • vendeur / vendeuse 販売員
  • cuisinier / cuisinière 料理人 

職業には「employé / employée 勤め人、会社員」という表現もありますが、フランス人はあまり使いません。「employé」というときも、役職や部署などをプラスして、具体的に答える人が多いようです。

Je suis employé aux ressources humaines.

人事部の社員です。

フランス語の教科書には「employé de bureau 会社員」もよく登場しますね。ところが実際のところ、自分の職業をこのように説明するフランス人はほとんどいません。

フランス人に「employé de bureau」と職業を伝えたら、どんな仕事内容なのかと質問されることもあるでしょう。

どんな内容の仕事をしているのかなどを付け加えられるよう、自分の部署や仕事内容のフランス語を覚えておくことをおすすめします。

カラフルな風船をたくさん持ったフランスから来た若い女の子。

趣味の話し方:自己紹介にユニークなスパイスを加える

J’aime ○○.

私は○○(をするの)が好きです。

趣味は「aimer 好き」を使って表現できます。

J’aime faire du sport.

スポーツをするのが好きです。

J’aime lire.

本を読むのが好きです。

J’aime regarder des films.

映画を見るのが好きです。

他にも下記のような表現で趣味を紹介することができます。

Ma passion est ○○.

私の趣味は○○です。

passion」は「情熱、熱狂」。ただ好きなだけでなく、情熱をもって取り組んでいる趣味に対して使いましょう。

Mon passe-temps favori est ○○.

一番好きな趣味は○○です。

passe-temps」は「趣味」のことですが、「暇つぶし」という意味もあります。話の流れでは、何となくやっていること、という印象を与えてしまうかもしれません。

favori お気に入りの、大好きな」を付けることで、「好きでやっている趣味」という印象を与えることができますよ。

家族構成:自分の背景を理解してもらおう

Je suis marié / mariée.

結婚しています。

Je suis célibataire.

独身です。

Je me suis pacsé / pacsée.

PACSEを結んでいます。

célibataire」は日本語に訳すと「独身」ですが、フランスでは独身かつ恋人がいない状態を指します。

結婚していなくても夫婦同然であったり、子どもがいるカップルも少なくないフランスですから、結婚していない=「célibataire」ではないことをしっかり覚えておいてください。

家族に関するフランス語も確認しておきましょう。

  • mari
  • femme
  • enfant 子ども
  • petit fils / petite fille 男孫 / 女孫
  • père
  • mère
  • grand-père 祖父
  • grande-mère 祖母
  • oncle 叔父・伯父
  • tante 叔母・伯母
  • cousin / cousine 従弟 / 従妹

誰と一緒に暮らしているかを説明するときは「vivre 暮らす」を使います。

Je vis avec mon mari et deux enfants.

夫と子供二人と暮らしています。

Je vis seul.

一人暮らしです。

自己紹介の締め:「よろしくお願いします」のフランス語

日本語の自己紹介は「よろしくお願いします」で締めますが、フランス語には該当する言い回しがありません。

会話での自己紹介なら最初の「Enchanté」が「会えてうれしい=今後もよろしく」なので、最後に特に何かをつけ足す必要はありません。

口頭の自己紹介をどうやって切り上げれば良いかわからない、というときは最後に「et voilà」と言うと、これでお終いですよ、と理解してもらえますよ。

フランスの青と黄色の背景で会話する 2 人の人物。

自己紹介で相手に質問する方法

自己紹介で自分のことを話すと同時に、相手にも質問をできるようになりたいですよね。

まずはとても簡単な質問方法をご紹介します。

Et vous / toi ?

あなたは?

あなたが何か自分について述べた後で「Et vous ?」と相手に問いかけてみましょう。名前や出身、誕生日などどんな質問でもOK。色々なフランス語を覚えなくていいので簡単ですね。

目上の人や初対面の人には「vous あなた」、友達の友達などなら「toi 君」を使いましょう。

簡単な質問方法を覚えたら、自己紹介で頻繁に登場する項目の質問方法も覚えておくと良いですね。

自分が質問するだけでなく、相手からあなたについて質問されたときにも役立ちますよ。

Comment vous appelez-vous / t’appelles-tu?

あなたのお名前は?

Quelle est votre / ta nationalité?

どちらのご出身(国籍)ですか?

Où habitez-vous / habites-tu?

どちらにお住まいですか?

C’est quand votre / ton anniversaire?

誕生日はいつですか?

Quel est votre / ton profession?

職業は何ですか?

Qu’est-ce que vous faites / tu fais dans la vie?

お仕事は何ですか?

Quel est votre / ton passe-temps?

趣味は何ですか? 

Qu’est-ce que vous aimez / tu aimes comme ○○?

○○では何が好きですか?

フランス語の疑問文は上記の「Où habitez-vous?」のように主語と述語を倒置しても、しなくてもOKですが、口語の場合は倒置しない「Vous habitez où?」の形がよく使われます。

特に「tu」を使う場合は倒置しないことが多いので、倒置する・しない、どちらの形でも質問されても理解できるように練習しておきましょう!

まとめ

フランス語の基本の自己紹介方法と自己紹介のコツをご紹介しました。

教科書通りの「Je m’apelle」という自己紹介は、フランス人に少し堅苦しい印象を与えてしまうことがあります。口頭で自己紹介するときは、今回ご紹介したような自然な表現を使うようにしてくださいね。

そして自然なフランス語を学ぶには、フランス人と沢山話すのが一番!フランス人の先生とのマンツーマンレッスンがおすすめです。

フランス語初心者の方は、この記事で簡単な自己紹介フレーズやコツを学ぶことができます。フランス語の基礎から始めて、自信を持って自己紹介ができるようになりましょう!

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