フランス人と結婚する前に知りたい家族関係

    1. フランス語会話・勉強

    今回のフランス在住の日仏カップルあるあるは、フランス人パートナーの家族に関するあるあるを紹介します。

    日本でも義理家族との付き合いに悩む人は多いですが、フランスではどうなのかを覗いてみましょう。

    今週も家族で食事会

    花子さんがマリーさんに今週末の予定を聞いているようです。

    会話

    Hanako: Qu’est-ce que tu fais ce week-end?

    この週末は何をするの?

    Marie: Il y a un déjeuner avec nos familles.

    家族が集まって昼食を取るわ。

    Hanako: Encore? Vous l’avez déjà fait il y a une semaine.

    また?先週も集まっていたわよね。

    Marie: C’était l’anniversaire de mon neveu. Ce week-end, c’est la fête des mères.

    先週は私の甥の誕生日だったの。今週は母の日よ。

    Hanako: Eh bien…

    そうなんだ…

    Marie: Toutes les occasions sont bonnes pour se réunir en famille, n’est-ce pas?

    家族であつまれるならどんな理由だって良いのよ、違う?

    Hanako: Mais ce n’est pas fatigant de voir aussi souvent ta belle famille?

    でも、そんなに頻繁に義理家族に会うのって疲れない?

    En plus, tu pars aussi en vacances cet été avec eux aussi.

    そのうえ、今年の夏は彼らと一緒にバカンスに行くんでしょ。

    Marie: Non, aux contraire. Le papy et la mamie peuvent s’occuper des enfants.

    いいね、むしろ反対ね。おじいちゃんとおばあちゃんが子供たちの面倒を見てくれるの。

    Ça nous fait un peu de repos.

    少し(子育ての)休憩が出来るわ。

    ポイント

    Toutes les occasions sont bonnes pour~

    Toutes les occasions sont bonnes pour~」は直訳すると「全ての機会は~するのに良い」という意味。

    何かやりたいことに対して、どんな機会も逃さずにやる、という時に使う表現です。

    フランスのディナーテーブルで自撮りをする人々のグループ。

    結婚で渡仏する前に知っておきたい家族関係

    週末の食事会

    フランス人は家族で集まり食事をするのが大好きです。たまの週末ではなく、ほぼ毎週食事会をしていて、集まらない方が稀というケースも珍しくはありません。

    もちろん自分の両親や兄弟と集まるだけではなく、パートナー側の家族とも同じように集まります。

    それぞれの両親と自分たちだけの誕生日でも年に6回、それぞれの兄弟やその子供の誕生日もみんなでお祝いすることが多いので、誕生日の会だけでもかなりの数になりますよね。

    それにクリスマスや年末年始、母の日や父の日などなど。日本なら一緒に住んでいる家族だけでお祝いするような時でも、ほかの家族も呼んで食事をしよう、となるのがフランスです。

    フランス人にとって家族との食事会は正しく「Toutes les occasions sont bonnes」ということなんですね。

    【家族の食事会は疲れる】

    そんな食事会ですが、当然フランス語が飛び交いますよね。しかもフランス人は人が話していてもお構いなしで自分も話し始めます。

    自分の話を聞いてもらうために、どんどん声が大きくなって喧々囂々。沢山のフランス語が飛び交うので聞き取りにくく、話に入っていくタイミングもつかめません。

    その場にいるだけで疲れてしまい、せっかくの家族の集まりも楽しくない、もう行きたくないと思ってしまうかもしれませんね。

    とはいえフランスはカップル社会。行きたくないと言っても、それをパートナーが納得してくれるとは限りません。

    家族の集まりが辛いことを思いやってくれないばかりか、自分の家族をないがしろにするのかなどと非難され、喧嘩になってしまうこともあるでしょう。

    フランス人同士のカップルだと、事あるごとに家族で集まるのが普通という感覚で育っています。義理家族の家でも特別な気遣いはしないので、疲れるという感覚も無いようです。

    そのため、家族の集まりに参加したくないという気持ちを理解してもらえないのです。

    フランスで「愛しています」と書かれたカードを掲げる女性。

    義実家と一緒のバカンス

    そんな家族で集まるのが大好きなフランス人の中には、バカンスもみんなで一緒という人達も。ホテルではなくアパートやキャンプ場などで、家族みんなでワイワイと過ごします。

    1~2週間も義家族と朝から晩まで一緒、しかも食事の準備など慣れない環境のせいで、バカンスというより修行しているような気になる人もいるようです。

    これも毎週の食事会と一緒で、日本人は気疲れしてしまいますよね。気を遣わなくていいよ、のんびりしなよ、などと言われても、義理家族が家事などしているのに横で休んではいられない…そんな気持ちを理解してもらうのは至難の業なのです。

    フランス人は義理家族と一緒に旅行に行くのもOK、OKどころか子供の面倒を見てもらえるからラッキーと思う人達なので、根本的な感覚の違いはなかなか埋まらないようです。

    母親と息子の関係

    日本ではマザコンの男性は嫌がられますが、フランスの男性は結婚しても母親と仲が良いことが多く、日本人からするとマザコンに見えてしまいます。

    用事が無くても電話をしたり、何かにつけて相談していたり…ハグや頬へのキスが当たり前の文化なので、愛情表現豊かな母親だと、まるで恋人同士かと思ってしまうほど息子へのスキンシップが多いこともあります。

    実際は母親だけでなく父親や兄弟との連絡も頻繁に取っているし、母親に依存しているわけではありません。

    家族と仲が良いというのが正解なのですが、日本の男性の母親との距離感と比べて、どうしてもマザコンに見えてしまい、悪いことではないと思いつつもモヤッとしてしまうことがあるでしょう。

    まとめ

    フランス人のように結婚しても両親や兄弟と仲が良いのは素晴らしいことですが、結婚してその中に自分も組み込まれてしまうと、義理家族との付き合いに疲れてしまうこともありますよね。

    フランス人は義理家族ともフランクな関係で気楽に過ごしています。家族の集まりに不参加が難しい時は、フランス人を真似て気軽に過ごせるようになりたいものです。

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