【2025-2026年版】フランス語の年末年始の挨拶 A to Z!「あけおめ」「良いお年を」からカードの文例まで完全網羅
街がイルミネーションで輝き、心躍る年末年始。フランスでは、この時期に交わされる挨拶が暮らしを豊かに彩ります。「良いお年を」「あけましておめでとう」――お決まりのフレーズも、フランス語で言えたらもっと素敵ですよね。フランス人の友人やパートナーに心のこもった挨拶を伝えるなら、やはり発音も大切。自信を持って伝えるために、フランス語教室でネイティブの先生にチェックしてもらうのも良い方法です。この記事では、年末から年始にかけて使えるフランス語の挨拶を、期間や相手に合わせて徹底解説!カードに添える気の利いた一言まで、完全ガイドします。
目次
フランスの年末年始、挨拶の期間はいつからいつまで?
フランスの年末年始の挨拶は、日本よりも期間が長く、タイミングによって使う表現が変化するのが特徴です。まずは全体像を掴みましょう。
① 12月初旬〜クリスマス:「Joyeux Noël」の季節
12月に入り、街がクリスマスムードに包まれ始めると、別れ際に「Joyeux Noël ! (メリークリスマス!)」や「Passez un joyeux Noël ! (良いクリスマスをお過ごしください!)」といった挨拶が交わされるようになります。
② クリスマス後〜大晦日:「Bonne fin d’année」で締めくくり
12月25日を過ぎると、今度は「Bonne fin d’année ! (良い年末を!)」や「Passez de bonnes fêtes de fin d’année ! (良い年末の休暇をお過ごしください!)」がメインに。これが日本語の「良いお年を」に最も近い表現です。
③ 1月1日〜1月末:「Bonne année」は1ヶ月間有効!
ここが日本と大きく違うポイント!フランスでは、新年が明けてから1月いっぱい、新年の挨拶を交わす習慣があります。1月中にその年初めて会う人には、必ず「Bonne année ! (あけましておめでとう!)」と挨拶します。1月下旬に言っても全く不自然ではありません。

イルミネーションが輝くマルシェ・ド・ノエル(クリスマスマーケット)は、年末の挨拶が飛び交う心温まる場所です。
【年末編】「良いお年を」を伝えるフランス語の挨拶フレーズ
クリスマス休暇前から大晦日にかけて使われる「良いお年を」にあたる表現を、ニュアンス別に見ていきましょう。
クリスマスも年末もまとめて祝う万能フレーズ
クリスマス前に会うのが最後になりそうな相手には、クリスマスと年末年始のお祝いをまとめて伝えるのがスマートです。
Passez de bonnes fêtes de fin d’année !
訳:良い年末の祝日をお過ごしください!
※「fêtes」が複数形なのは、クリスマスと大晦日など複数のお祝いを含むためです。
Je vous souhaite de joyeuses fêtes !
訳:楽しい祝日をお祈りしています!
クリスマスに特化した挨拶「Joyeux Noël !」
クリスマスイブや当日に会う人、クリスマス直前に別れる人には、この言葉を贈ります。
Joyeux Noël ! (メリークリスマス!)
Je vous souhaite un très joyeux Noël ! (本当に楽しいクリスマスでありますように!)
大晦日に使える特別な挨拶
大晦日はフランス語で「le réveillon de la Saint-Sylvestre」と呼ばれます。友人たちとパーティーをして過ごす人も多いです。
Passez un bon réveillon !
訳:良い大晦日をお過ごしください!
【新年編】「あけましておめでとう」を伝えるフランス語の挨拶フレーズ
年が明け、1月中に交わされる新年の挨拶。基本の2つをマスターすれば完璧です。
最も一般的!「Bonne année !」とそのお洒落なバリエーション
「あけましておめでとう」の最も一般的な表現がこれ。友人からお店の店員さんまで、誰にでも使えます。
Bonne année !
これだけでも十分ですが、一言添えるとより心がこもります。
Bonne année et bonne santé ! (良い年と健康を!)
Je vous souhaite une excellente année 2026 ! (あなたにとって素晴らしい2026年になるよう祈っています!)
少し改まった「Meilleurs vœux !」のスマートな使い方
「最高の願いを込めて」という意味で、`Bonne année`より少しフォーマルな響きがあります。ビジネスシーンや目上の方、グリーティングカードの締めにも最適です。
Meilleurs vœux !
文章で使う場合は、動詞に注意が必要です。
Je vous présente mes meilleurs vœux pour cette nouvelle année. (この新しい年に、私の心からのお祝いを申し上げます。)
「Bonne année」と「Meilleurs vœux」どう使い分ける?
悩む必要はありません!どちらか一方でも、両方組み合わせてもOKです。気持ちを表現するのが一番です。
Bonne année et meilleurs vœux ! (あけましておめでとう、そしてご多幸を!)
Meilleurs vœux pour 2026 ! Que cette année vous apporte joie et succès. (2026年のご多幸をお祈りします!この年があなたに喜びと成功をもたらしますように。)

手書きのカードで贈る「Meilleurs vœux」は、特別な温かさを伝えます。
【応用編】カードやメールで使える気の利いたメッセージ文例集
口頭の挨拶だけでなく、文章で気持ちを伝えたい時のために、すぐに使える文例を用意しました。
親しい友人や家族へ送るカジュアルなメッセージ
Salut [名前],
Je te souhaite une super année 2026, pleine de rires, d’aventures et de bonheur ! J’espère qu’on se verra bientôt.
Gros bisous,
やあ、[名前]へ
笑いと冒険と幸せに満ちた、最高の2026年になりますように!近いうちに会えるのを楽しみにしてるよ。
たくさんのキスを
上司や取引先に送るフォーマルなメッセージ
Cher Monsieur [苗字] / Chère Madame [苗字],
Toute l’équipe se joint à moi pour vous présenter nos meilleurs vœux de bonheur, de santé et de réussite pour l’année 2026. Nous vous remercions de votre confiance et nous réjouissons de poursuivre notre collaboration.
Cordialement,
拝啓 [苗字]様
チーム一同、2026年が幸福、健康、そして成功の年となりますよう心よりお祈り申し上げます。旧年中のご信頼に感謝申し上げるとともに、引き続きのご協力関係を楽しみにしております。
敬具
フランス文化の豆知識!年末年始の挨拶 Q&A
最後に、よくある疑問にお答えします。
Q. 日本の「本年もよろしく」にあたる表現はある?
A. ありません。これは日本独特の表現です。フランスでは「今年もよろしく“お願いします”」というより、「あなたの新年の幸せや成功を“祈る”」という形で気持ちを表現します。文化の違いが面白いですね。
Q. 挨拶をされた時のスマートな返し方は?
A. 難しく考える必要はありません。シンプルに返すのが一番です。
- Merci, à vous aussi ! (ありがとう、あなたもね!)
- Merci, également ! (ありがとう、同様に!)
- Bonne année à toi aussi ! (君も良いお年を!)
Q. 新年の挨拶で「bise(ビズ)」はするべき?
A. 相手との関係によります。友人、家族、親しい同僚であれば、新年の挨拶と共にビズ(頬を合わせる挨拶)をするのが一般的です。ビジネスの場や初対面の人、あまり親しくない相手には、握手と共に挨拶を交わすのが適切です。

挨拶は人と人とを繋ぐコミュニケーション。笑顔で交わすのが一番です。
まとめ:気持ちを込めてフランス語で年末年始の挨拶を贈ろう
フランス語の年末年始の挨拶は、単なる決まり文句ではなく、相手の幸せを願う温かいコミュニケーションツールです。
【年末年始の挨拶マスターの心得】
– 年末は「Bonnes fêtes !」や「Joyeux Noël !」で「良いお年を」。
– 年始(1月中)は「Bonne année !」と「Meilleurs vœux !」で「あけましておめでとう」。
– 日本の「よろしく」の代わりに、相手の幸せを祈る言葉を添える。
– 返事はシンプルに「Merci, à vous aussi !」でOK!
最初は少し照れくさいかもしれませんが、勇気を出してフランス語で挨拶をすれば、相手との距離がぐっと縮まるはず。このガイドを参考に、ぜひ大切な人にあなたの気持ちを伝えてみてくださいね。