フランス旅行でフランス語が話せない!そんなときの対処法

  1. フランス語会話・勉強
フランスを旅行中のAさんとBさん。 二人ともフランス語は初心者で、旅行会話集が頼りです。 パリ市内観光を終え、その日の宿のあるベルサイユにほど近い郊外の町まで、移動しなくてはなりません。勇気を奮ってRERの切符売り場の窓口に立ったAさんの運命やいかに?

フランス旅行でフランス語が話せない!そんなときの対処法

会話

A:(旅行会話集を見ながら)Un billet pour…. (行き先のメモを見てBさんに)Tu sais comment prononcer ce mot? B:?? 駅員:Montrez le moi. A:Po…rushe…fontain? 駅員:(手を出して)Montrez moi le papier. A:Pardon? 駅員:MONTREZ LE MOI!!

今週のポイント

RER(エール・ウー・エール):パリ市内と近郊を結ぶ高速郊外鉄道。 ベルサイユ、空港への往復、パリ・ディズニーランドなどへの移動に便利。

Tu sais comment prononcer ce mot?(チュ・セ・コモン・プロノンセ・ス・モ)

:「この単語をどう発音するか、知ってる?」 Tu は親しい相手に対する2人称で、「きみ」「お前」に当たります。 フランス語では、動詞の活用と言って、主語に対応して動詞の形が変化します。 saisは、savoir「知っている」という動詞の、tuに対応する形です。 commentは英語のhowに当たる疑問詞、 prononcerは「発音する(原形=英語における不定詞の役割も果たします)」、 ce は「この」 motは「単語」。 英語をご存知の方なら、全部英語に置き換えると分かりやすいのですが、 You know how to pronounce this word?となります。 英語の疑問文の語順にはなっていませんが(フランス語では肯定文の語尾を上げて発音するだけで、疑問文として通用します)、語順(文型)は英語とおおむね同じということがお分かり頂けるでしょう (代名詞を使う場合など、英語と違う場合も多少あります)。

Un billet pour…(S’il vous plait)(アン・ビエ・プール~シルヴプレ)

:「~までの切符ください」 Unは不定冠詞、billet=切符、pour=~への、S’il vous plait=お願いします。 英語に置き換えると、A ticket for ….please.となります。 おやおや、Aさん、これでは1人分の切符しか買えませんよ。 切符2枚の時には Deux(ドゥー=2) billets pour...となります。

Monrez le moi(モントレ・ル・モワ):Montrezは、「見せる」の命令形。

le はここでは「それ」、つまりAさんの持っているメモを指しています。 moi は「わたしに」、英語に置き換えるとShow it to me.ですね。 なお、この文では‘le’=「それ」、 つまり代名詞が目的語になっているのでこのような語順になっていますが、これが普通の名詞なら、2行後にあるように、 Montrez moi le papier.(le papier=the paper)、 つまり「その紙を見せてください」となります。 Po…she…fontain:AさんとBさんは、Porchefontaineを、 英語(ローマ字?)読みでこう発音してみたんですね。 フランス語の発音にはかなり規則性があり、英語よりはローマ字読みに近いのですが、スペイン語などよりは例外も多いようです。 この地名を例に取ると、 ・は伸ばすのでなく、発音する。 「ル」というより「ク」の子音に近い音に聞こえます。 ・eはアクセント(フランス語では「アクサン」といいます)がついている場合などを除き、 「ゥ」(←小さいゥ)のような音になります。 詳しくは「今週のお役立ち!」をご覧ください。 ・aiは「エ」と読む よって、この地名は、あえてカタカナ表記するならば、 「ポルシュフォンテーヌ」に近い読みになります。

Pardon?(パルドン?)「失礼」「ごめんなさい」

:英語と同じように、「失礼」「ごめんなさい」という意味もありますが、語尾を上げて発音した場合、「もう一度言ってください」の意味になります。 駅員さんは、Aさん、Bさんの言った行き先がよく分からなかったので、 「あなたの持っているメモを見せて」といったわけですが、Aさん、Bさんにはよく伝わらなかったようです。 2人にとっては大事な行き先のメモですから、しっかりと握り締めて離そうとしません。 押し問答になってしまいました。 実はこれ、実際にパリの駅で見かけた光景です。 フランス語経験者がたまたま通りかかり、相手の言っていることを伝えて事なきを得ましたが、そうでなければ、駅員はブースから出てきて行き先のメモをチェックしたかもしれませんね。 フランス人は英語を話さないといわれたのは昔の話で、今ではホテルなどではずいぶん通じるようになりましたが、街中ではまだまだ難しいこともあるようです。 勉強しておくに越したことはないようですね! フランスの緑地に色とりどりの岩に書かれた「ヨイア」という言葉。

フランス語の読み方その1・aiueo

つづりと発音の規則性を知っていると、上に出てきたような駅の名前や地名、お店や通りの名前などが発音できるようになります。 道をたずねたりするのに便利ですし、一見知らない単語でも発音してみたら知識のあることばだったりして、旅が楽しくなりますよ。 今日は基本の母音から。 といっても、a、u、oは、単独で出てきた場合(二重母音は次回)、ほぼ日本語の「ア、ウ、オ」に近い音です。 a 、u、oともアクセントがつく場合もありますが、同じです。 i は基本的に「イ」ですが、 -in、-imの場合「アン」に近い音になります(鼻母音といって、鼻に抜ける音になります)。 少しやっかいなのが、上にも出てきたe です。 大きく分けて、「エ」と読む場合と 「ゥ」のように発音する場合があります(少々の例外あり)が、 だいたい次のように分けられます。
「エ」と読む場合 ①アクセント記号がついている場合。 ②すぐ後ろの子音を発音する場合。 ③単音節の場合。 ④tr-dr‐等、前に発音する子音字が2つ以上続く場合
「ゥ」もしくは無音の場合 上記以外の場合。あまり唇に力を入れずに、弱く発音します。 そのほかの例外的なケースについては個々に覚えたほうが早いでしょう。 では、以下の単語はなんと発音すればよいでしょう? なお、子音字は、基本的に英語と同じ発音ですが、語末の子音字は発音しません。 詳しくは次回以降をご覧ください。 France        「フランス」(意味:フランス) Paris         「パリ」(パリ) merci                     「メルシ」(ありがとう) Notre Dame             「ノートルダム」(聖母) vin          「ヴァン」(ワイン) belle          「ベル」(「美しい」の女性形) Rodin           「ロダン」(ロダン:彫刻家)
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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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