フランスを旅行中のやよいさんとひろ子さん。2人ともフランス語は初心者です。
南仏プロバンス地方の街アヴィニョンで知り合いになった男性にアルル訪問を勧められ、予定を変更してこの美しい街を訪ねることにしました。
目次
切符購入
さすがに初対面の男性の車に乗ることは丁重に断り、列車で行くことに。在来線の駅で切符を買います。
会話
やよい:Deux billets pour Arles, s’il vous plait.
アルルまで2枚ください。
駅員:Ça coûte 14 Euros, Madame.
14ユーロになります。
やよい:Voilà. À quelle heure part le prochain train ?
はい。次の列車は何時に出ますか?
駅員:Voyons. Dans 10 minutes.
ええと。10分後です。
やよい: Sur quelle voie?
何番線ですか?
駅員:Là-bas, sur la voie 2, Madame.
あちら、2番線になります。
やよい:Est-ce que je dois changer le train ?
乗換えをしなくてはなりませんか?
駅員:Non, le train est direct.
いいえ、直通電車です。
Vocabulaire
(“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)
- billet (m) 切符
- coûter 値段が~である、~につく、
- part<partir 出発する
- prochain 次の
- dans ~後に
- quelle<quel どの
- voie (f) 線路
- là-bas 向こうに(で)
- dois<devoir ~しなくてはならない
- changer 変える、乗り換える
- direct 直行の、直通の
今週のポイント
Ça coûte~
~(金額)になります
couter は金額を示すのに使われる動詞です。
上の例のように具体的な金額を言う場合もあれば、Ça coute cher.「高くつく」、Ça ne coute rien.「お金がかからない=無料だ」のように、使うことも出来ます。
金額を示すには、Cela fait~. や Ça fait ~.などの表現もよく使われます。
À quelle heure
何時に
「~時に」という時刻を表すには、à という前置詞を使います。
Le train part à 6 heures.
列車は6時に出発する
これを疑問文にした表現です。
疑問詞 quel が文頭に来ていますので、後ろのSVが倒置になっています(est-ce que を使って倒置を避けることも出来ます)。
À quelle heure est-ce que tu viens ?
きみ、何時に来る?
voyons
ええと
もとは、voir「見る」という動詞で、nous に対応する形です。直訳すると「私たちは見ましょう」。
英語の Let’s see. をそのまま置き換えたと考えれば分かりやすいでしょう。
voirの活用
Je vois
Tu vois
Il/Elle voit
Nous voyons
Vous voyez
Ils/Elles voient
Dans 10 minutes.
10分後に
dans はもともと「~のなかに」の意味の前置詞です。
英語で in 10 minutes と言えば「10分後に」の意味になるのと同様、フランス語でも同じ意味になります。
je dois changer le train
私は電車を乗り換えなければならない
dois<devoir は「~に違いない」の意味ですでに出てきましたが、もう1つの重要な意味として「~しなければならない」というのがあります。
英語の must と同じですね。なお、devoir には、名詞として「宿題」の意味もあります。
今週のお役立ち!
駅でよく使うその他の表現
Combien de temps faut-il pour aller à ~ ?
~までの所要時間はどれほどですか?
Donnez-moi un billet d’aller-retour.
往復切符をください
(cf. 片道切符は billet d’aller simple)
Je voudrais réserver une place.
座席の予約をしたいのですが
Je voudrais changer la réservation.
予約の変更をしたいのですが
Est-ce qu’il y a la consigne automatique ?
コインロッカーはありますか?
Est-ce que ce train va à~ ?
この列車は~に行きますか?
(cf. バスなどでも使えます。)
案外役に立つかもしれないのが En grève「ストライキ中」
地下鉄、国鉄、劇場、美術館、ヴェルサイユ宮殿(!)まで、フランスはさまざまな業種・職種で実によくストライキをやります。
鉄道の場合、事前に通告があるほか、全面運休はあまりなく、間引き運転になるようですが、インターネットなどで情報収集はした方がよいでしょう。
また、今ではインターネットでフランス国鉄の時刻表や乗り継ぎ・料金を調べたり、切符を買ったりすることも出来ます。
http://sncf.com/ 英語表記で読むことも出来ます。