フランスのATMは実は危険!?

    1. フランス留学生活・費用

    海外旅行にクレジットカードは必要不可欠。支払いだけでなくATMで現金の引き出しにも使えて便利ですよね。ところがATMの使用で、思わぬトラブルに直面する危険があるのです。

    今回はそんなATMトラブルについて見てみましょう。

    飲み込まれた銀行カード

    ATMで現金を下ろそうと思ったマリーさんですが、思いのほか時間が掛かってしまったようです。その理由とはいったい…?

    会話

    Marie : Est-ce que je peux passer au distributeur de billets avant d’aller au café?

    カフェに行く前にATMに行っていい?

    Hanako : Pas de problème. Tiens, il y en a un là-bas.

    いいわよ。ほら、あそこに一台あるわ。

    Marie : Ah oui, mais il y a la queue. Tu peux m’attendre au café, si tu veux.

    あら本当。でも並んでるわ。良かったらカフェで待っていてよ。

    Hanako : OK. A tout de suite!

    OK。じゃあ、後でね。

    30minutus plus tard 30分後

    Hanako : Marie ! C’est ici !

    マリー!ここよ!

    Marie : Je suis désolée de te faire attendre.

    お待たせしてごめんなさいね。

    Hanako : Ce n’est pas grave. Tu as eu un problème ?

    大丈夫よ。何か問題でもあったの?

    Marie : Moi, ça a été. Mais le distributeur a avalé la carte bancaire d’un homme juste avant moi…

    私は大丈夫よ。でもATMが私のすぐ前の男性のカードを飲み込んでしまって…

    Hanako : Qu’est-ce qu’il a fait ? Se tromper 3 fois le code ?

    何をしたのかしら?コードを3回間違ったとか?

    Marie : Je ne sais pas trop… Il m’a semblait que la carte était retenu dès le début.

    分からないけど…最初からカードが出てこなくなったようだったわ。

    J’ai l’impression qu’il ne comprenait pas non plus pourquoi.

    彼もどうしてか分からないように感じたわ。

    Hanako : C’est une situation très gênante.

    とても厄介なシチュエーションね。

    Tu as pu retirer du liquide avec ce distributeur ?

    あなたはそのATMで現金を引き出せたの?

    Marie : En fait, je suis allée jusqu’à un autre, c’est pour ça qu’il ma fallu autant de temps.   

    ええっとね、違うATMまで行っていたのよ。そのせいでこんなに時間が掛かったの。

    ポイント

    le distributeur de billet 

    お金が入ったフランスのATM。

    distributeur」は「配る人」という意味もありますが、ここでは「販売機」のこと。「billet」は「紙幣」の意味です。つまり「ATM」ですね。

    ちなみに「billet」には「(劇場や長距離電車などの)切符」の意味でも良く使われますが「distributeur de billet」の表現は「切符の自動販売機」の意味では使わないので注意しましょう。

    メトロの切符(ticket)の自動販売機は「distributeur de ticket de métro」です。

    フランスではあまり見かけませんが、ジュースの自動販売機なら「le distributeur de boissons」になります。

    avaler 

    avaler」は「飲み込む」という意味の動詞です。会話分では「distributeur」が主語で「le distributeur a avalé la carte bancaire」とありますね。

    ATMが銀行のカードを飲み込んでしまい返却してくれない、そんなシチュエーションです。

    「ATMに飲み込まれたカード」は「la carte avalée par le distributeur」となります。できれば使いたくない表現ですが、いざという時のために覚えておくと心強いですね。

    ATM使用時の注意点

    ATMがカードを飲み込むケース

    キャッシュカードやクレジットカードがATMに飲み込まれ返却されないのには幾つかのケースがあります。

    1. 暗証番号を3回間違った場合
    2. 使用後しばらくカードを取らなかった場合
    3. 使用期限が切れている場合
    4. 使用差し止めされている場合
    5. 盗難の仕掛けがされている場合
    6. ATMが故障している場合

    1や2のケースは気をつければ避けることができますね。3や4もそんなカードをフランスには持ってこないでしょうから、きっと大丈夫でしょう。

    問題は5と6のケース。使えるはずのカードが飲み込まれてしまったら、とても困ってしまいますね。

    カードが飲み込まれた場合の対処方法

    フランスでスーツを着た男性が赤電話を持っている。

    カードが飲み込まれてしまったら、そのATMを設置してる銀行へ連絡する必要があります。

    銀行に併設されているATMなら窓口へ、そうでない場合はATMに記載されている電話番号に連絡しましょう。

    そして故障が原因の場合は心配は無いのですが、ATMに盗難の仕掛けがされている場合があります。

    不正使用を防ぐためには、素早くカードを止める手続きをするのが重要!カード会社の電話番号は必ずフランス旅行には持参するようにしてくださいね。

    カードの盗難を防ぐには

    待ちのいたる所にATMはありますが、できるだけ銀行の支店の中にあるATMを使うと安心です。

    ドア横にあるボタンを押して中から開けてもらう必要がありますが、万が一機械の故障でカードが飲み込まれても、窓口に銀行員がいるので対処してもらえるでしょう。

    そして、建物の外壁に設置されたATMは使わないのが一番。

    24時間使用できるので便利ではあるのですが、カードの盗難だけでなく、引き出した現金を狙われる危険もあるからです。

    どうしても使用する必要があるときは、周りに不審な人がいないか十分にチェックし、使用中も背後に気を配るようにしてくださいね。

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