フランスの結婚式②結婚は市役所で

    1. フランス語会話・勉強

    フランスでは日本のように書類を提出するだけでは結婚できません。

    今回はそんなフランスで結婚を成立させる方法について覗いてみましょう。

    教会の結婚式の写真は?

    今日の花子さんはマリーさんのお宅で結婚式の写真を見せてもらっているようです。

    会話

    Hanako : Que tu étais jolie… Au fait, tu n’as pas de photo à l’église ?

    (この写真のあなた)すごくきれいよ…。ところで教会で撮った写真はないの?

    Marie : Non, on ne s’était pas mariés religieusement.

    ないわ。教会で結婚式をしなかったから。

    Hanako : Ah oui ? Je croyais que tu étais croyante.

    そうなの?あなたは神様を信じていると思っていたわ。

    Marie : Je suis croyante, mais pas mon mari. Je ne voulais pas le forcer.

    信じているわよ。でも夫は違うわ。彼に強要したくなかったの。

    Hanako : En tout cas, en France, il y a une cérémonie en mairie.

    いずれにしよ、フランスには市役所での式があるしね。

    Marie : Oui, pour se marier, il faut signer obligatoirement en mairie.

    ええ、結婚するのに市役所でサインするのは義務ですもの。

    Hanako : En plus, la salle de cette mairie est très photogénique aussi.

    それにこの市役所のこの部屋、とっても写真映えするわね。

    C’est la mairie près de chez tes parents ?

    あなたのご両親の家の近くの市役所? 

    Marie : Oui, c’est ça. On a pu avoir de très belles photos.

    その通りよ。素敵な写真が撮れたわ。

    mairie と書かれたフランスの建物。

    フランスの結婚は市役所で

    mariage civil

    日本で結婚しようと思ったら役所に婚姻届けを提出すればOKですが、フランスで結婚するには証人を2人用意して市役所で結婚のための書類にサインをしなければなりません。

    この市役所で手続きをする結婚を「mariage civil」と呼びます。

    • mariage 結婚
    • civil 民事の・民法上の

    mariage civil」をしなければ、フランスでは法的に結婚したと認められないため「フランスで結婚=必ず市役所で結婚式」となります。

    フランスは市役所も豪華

    市役所というと、無機質なコンクリートの建物をイメージするかもしれませんが、フランスの市役所はその街の中心的な建物であるため、豪華で素敵であることがほとんどです。

    そんな中にある結婚式に使われる部屋も、なかなかに素敵なインテリア。

    もちろん市役所ごとに装飾はちがいますが、歴史を感じさせる重厚な木材が使われていたり、ビロードのカーテンがかかっていたりと、日本語で「市役所で結婚式」と聞いた時のがっかり感は全くありません。

    そのおかげで教会で結婚式をしなくても、素敵な写真がたくさん撮れるというわけなんですよ。

    (もちろん写真のために結婚式をするわけではありませんが…)

    市役所での結婚には準備が必要

    フランスで結婚するには、好きな時に書類を出しておしまいとはいかないので前もって準備が必要です。

    フランス人でも様々な書類の提出が必要ですし、私たち外国人の場合はさらに複雑な書類の準備が必要です。

    市役所によって必要といわれる書類が違うことがありえるので、フランスで結婚される場合にはネットの情報に惑わされず、必ず市役所に確認するようにしてください。

    そして書類を提出したら担当者との面談が待っています。これは偽装結婚を防止するためのようですが、2人のなれそめや相手の家族構成などを聞かれるので、事前に2人で内容に相違がないか確認しておく方がよさそうです。

    その後、結婚の公示(市役所の掲示板に結婚の日時等が張り出される)を経て、問題がなければやっと市役所での結婚式となります。

    フランスは離婚するのも大変ですが、結婚するのもいろいろと大変なんですね。

    フランスの神父の前で手を繋ぐ新郎新婦。

    宗教上の結婚は個人の自由

    法律上の結婚は市役所で必ず行わなければいけませんが、信じている宗教がある人達は、宗教上の結婚式も行います。

    そのため宗教上の結婚式を行う人たちは、一日に2回結婚式を行います(違う日に分けて行うこともあります)。

    どちらを先に行うかというのは特に決まりがないようで、予約が取れた順という感じのようですよ。

    また、日本のように信仰していないのに教会で式を挙げるということはできません。フランスの素敵な教会で結婚式をしたいな…と思っている方には残念なお知らせでした。

    まとめ

    結婚したての新婚カップルをみると、知らない人達でもなんだか幸せな気分になれますよね。

    春から初夏、それから秋は結婚するカップルも多いので、その時期にフランス旅行すると幸せカップルから幸せ気分のおすそ分けをもらえるかもしれませんね。

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