フランスと日本の子育ての違い

    1. フランス語会話・勉強

    日本とフランスの子育て方法は違う点がたくさんあります。

    日本で普通なことがフランスではショックだったり、その反対もありますね。

    今回はそんな違いをクローズアップしてみて見ましょう。

    ベビーカーは何歳まで?

    今日の花子さんは、街中ですれ違った親子にショックを受けたよう。いったい何がショックだったのでしょうか?

    会話

    Hanako : Ecoute, j’ai vu tout à l’heure, un enfant en poussette.

    ちょっと聞いてよ、さっきベビーカーに乗った子供を見たの。

    C’était choquant pour moi…

    なんだかショックだわ…

    Marie : Ah bon ? Pourquoi ?

    そう?どうして?

    Hanako : En fait, c’est  un enfant dont il s’agissait, pas un bébé.

    ええと、赤ちゃんじゃなくって 子供だったの。

    C’était un enfant assez grand !

    十分に大きい子よ。

    Disons 3 à 4 ans, il me semble.

    多分4~5歳くらいだと思うわ。

    Marie : Oui, parfois, on croise les familles comme ça.

    そうね。時々そんな家族連れを見かけるわ。

    Hanako : Pourquoi les parents veulent mettre leur enfant en poussette, alors qu’il peut déjà bien marcher ?

    どうして両親は子供をベビーカーに乗せようとするのかしら?子供はもうちゃんと歩けるって言うのに。

    Marie : Je crois que c’est plus facile comme ça pour les parents.

    そうする方が親にとって楽なんだと思うわよ。

    ポイント

    Ecoute

    ecouter 聞く』の命令形ですね。『聞きなさい』の命令形の意味で使うことも多いのですが、『ねえ、ちょっと』のニュアンスで、会話の頭につけることも多いです。

    フランス人に質問をすると、返事に『Ecoutez,je ne sais pas』と言われることがあります。

    どうして「知らない」と答える為に『Ecoutez』を付ける必要があるのか、疑問に思うかもしれませんが、口癖のようなものとしてスルーしてしまいしょう。

    ただ『Je ne sais pas』と答えるより、ワンクッションあることで少し柔らかいニュアンスも感じられます。

    Disons

    これは『例えば/まあ(だいたい)』という意味です。はっきり分からない時に使えるぼかす表現です。

    alors que

    alors que』+直説法で、『~であるのに』という表現になります。+条件法だと『たとえ~でも』という意味になるので気をつけてくださいね。

    Il continue à travailler, alors qu’il est déjà minuit.

    もう夜中の12時だというのに、彼は働いています。

    Alors qu’il nous le promettait mille fois, il ne tiendra pas sa promesse.

    たとえ何度もそれを約束しても、彼は約束を守らないだろう。

    フランスと日本の子育て

    実際にフランスと日本の子育て方法に、どんな違いがあるか見てみましょう。

    ベビーカー

    まずは文中で登場したベビーカーについてみて見ましょう。

    日本ではベビーカーは他の人の通行の邪魔になると、嫌われる傾向が見られますが、フランスではベビーカーは大活躍です。

    自転車が日本ほどポピュラーでないのも理由の1つだと思われますが、学校の送り迎えの時間には、そこかしこにベビーカーを押した家族が見られます。

    そして時々見かけるのが、ベビーカーに乗るにはちょっと大きいのでは?と思える子供を乗せた家族です。

    これは疲れて駄々を捏ねる子供をきちんと歩かせたり、ウロウロされてその相手をするのが大変であるという、大人の事情があるようです。

    着替え

    日本の子供はフランスの子供と比べて、自分で着替えができるようになるのが早いようです。

    テレビでも子供が自分で着替えたくなるような番組があったりと、自分でできることは早いうちから自分でさせる風潮がありませんか?

    反面フランスでは「そのうちできるようになるのだから、まだできないならしなくて良い」という親が多いように見られます。

    その為幼稚園に入っても、自分でボタンやファスナーを留められないと言う子供が多くいるようです。

    トイレトレーニング

    フランスの幼稚園は3歳から。そして入園する為にはオムツが外れていなければいけません。

    フランス人の親はそれまでにオムツが外れれば良いか、と余り早いうちからのトイレトレーニングはしないようですよ。

    就寝

    小さい子供が親より早く寝るのは、どこの国でも当然のこと。日本では子供が寝付くまで添い寝をしてあげる親も少なくありません。

    フランスの親は子供をベットに寝かせた後、しばらくは絵本を読んだりと側にいますが、その後は子供が寝付いていなくても、子供部屋を離れることがほとんどです。

    そして子供がベットに入った後は夫婦の為の時間となるわけですね。

    フランスの子育ては大人の事情が中心

    専業主婦の少ないフランスですから、子育てにも効率を求めるのも当然といえますよね。

    ベビーカーも着替えもトイレトレーニングも、時間があれば根気良く子供の面倒を見れるのでしょうが、実際に時間がないのですからどうしようもありません。

    子供に着替えさせて10分も20分もかかるより、親がぱぱっと数分で着替えさせてしまいたくなる気持ちもわかります。

    どちらが良いという問題ではありませんが、無理なことは無理とのびのび楽しむフランス式子育てもあると分かれば、子育てに悩む日本のお母さんも気が楽になるかもしれませんね。

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