パリのレンタル自転車・Vélib’

    1. フランス旅行・観光

    パリのレンタル自転車・Vélib’

    パリを観光していると「歩くのには遠い、でもメトロだと1~2駅。どうしようかな…」なんて悩むことがあります。

    そんなときに便利なのがレンタル自転車「Vélib’ ヴェリブ」。観光中の短期でも簡単に借りられるのでしょうか?

    気軽に自転車をレンタル

    自転車を持っていない花子さん、レンタルシステムを活用しているようです。

    会話

    Marie : Tu n’a pas de vélo ?

    自転車は持っていないの?

    Hanako : Non, je n’en ai pas.

    いいえ、持っていないわ。

    Déjà, un vélo coûte assez cher, et on ne peut pas se garer facilement non plus…

    ただでさえ自転車って高いのに、駐輪するのも簡単ではないでしょう…

    Marie : Oui, je comprends.

    ええ、そうよね。

    Hanako : Mais j’utilise de temps en temps Vélib’ .

    でも時々ヴェリブは使うわよ。

    Il peut être moins cher que le métro ou le bus.

    メトロやバスより安く使えるしね。

    Marie : Je ne sais pas combien ça coûte.

    いくらなのか知らないわ。

    Hanako : 1.70 euros pour l’abonnement de 1 jour, et les premières 30 minutes sont gratuites.

    1日の登録料は1.70ユーロよ。最初の30分は無料なの。

    Si on rend le vélo à la station de Vélib’ avant la fin de ces 30 minutes, on peut reprendre le vélo de nouveau gratuitement !

    もし、その30分が終わる前にヴェリブ駐輪所に自転車を返却したら、また新たに無料で使用できるのよ!

    ポイント

    peut être

    緑のシャツを着て頭に手を置いたフランスを代表する女性。

    peut être」と「peut-être」は発音も同じだし、つづりも同じ。違うのは「」のあるなしだけ…

    最初の「peut être」は「pouvoir ~することができる」に動詞の不定詞が付いた形ですね。二つ目の 「peut-être」は副詞で「~かも知れない」という意味です。

    文中の「Il peut être moins cher  que~」は1つ目の「~することができる」なので「~よりも安くなることがある(安くできる)」です。

    「たぶん安い」と2つ目の推測の意味ではないので注意してくださいね。

    Si  elle peut être ponctuelle, elle trouvera peut-être un travail.

    もし彼女が時間を守ることができるなら、たぶん仕事を見つけるだろう。

    de nouveau

    nouveau」は「新しい」の意味の形容詞で使われることが多いですが、男性名詞で「新しいこと」の意味でも使われる単語です。

    de nouveau」の「nouveau」は男性名詞のほうで「再び/新たに」の意味。同じことを繰り返す場合に使います。

    文中の「on peut reprendre le vélo de nouveau gratuitement !」は最初に30分無料という前提があり、再び30分無料になる(=同じことの繰り返し)という表現です。

    似た表現で「à nouveau」というのもあり、こちらも意味はほぼ同じですが「新しい方法で」というニュアンスがあります。

    Il est de nouveau  élu  Président de la République.

    彼は再び大統領に選ばれた。

    Si tu n’arrives pas bien à ranger tous tes habits, tu n’as qu’à essayer à nouveau.

    もし君の服を全てきちんと片付けられないなら、もう一度(違う方法で)試してみるといいよ。

    Vélib’

    フランスの建物の前に駐車された自転車の列。

    2007年に導入された自転車レンタル「Vélib’」、パリ市内には300m ごとにステーションがある便利さで、パリ市民の足として活用されています。

    使用料

    使用には「abonnement」と呼ばれる基本使用料と30分ごとに加算されるレンタル料(最初の30分は無料)がかかります。

    abonnement」の種類は3種類。滞在期間やお天気の様子によって選びましょう。

    • 1日 1.7ユーロ
    • 7日 8ユーロ
    • 年間 19~39ユーロ

    使用時間によって加算されるレンタル料は 『長時間使うほど割高』になる変わったシステムです。

    • 最初の30分 無料
    • 次の30分 1ユーロ
    • その次の30分 2ユーロ
    • その後30分ごとに 4ユーロ

    最初の30分以内にステーションに自転車を返却すれば、「abonnement」の期間中なら何度でも無料で使用することができますよ。

    プラスデポジットとして150ユーロが必要ですが、自転車を返却しないなど問題があった場合のみ引き落としされるシステムになっています。

    Abonnementの購入方法

    V élib’のレンタルには、ICチップ入りのクレジットカードと4桁の暗証番号が必要です。

    そして「borne」と呼ばれるレンタルの機械を使い、セルフで手続きを行います。日本語も選択できるので、フランス語も英語も苦手…なんて人でもチャレンジできますよ。

    クレジットカードにICチップが付いていない場合は、インターネットからも申し込みができます。

    購入後15日までの間で使用日が選べるので、旅行前にできるだけの準備をしておきたい人にもおすすめです。

    使用の注意点

    レンタルは「borne」が指示をだしてくれるので簡単なのですが、自転車の返却には注意が必要です。

    ステーションに返却の際、自転車をきちんと所定の場所に固定&機械に認識されないと、どんどん使用料がかかってしまいますよ。

    きちんと返却できると「ピピッ」と音がなり、ランプはオレンジから緑に変わります。それでも心配なら「borne」で「une attestation de restitution de vélo 自転車の返却証明書」もだしておくと安心ですね。

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