フランスの冷凍食品

    フランスは美食の国ではありますが、実は一般家庭ではかなりの頻度で冷凍食品が食卓に登場します。

    今回はそんなフランスの冷凍食品事情を覗いてみましょう。

    美味しいお菓子の購入先

    今日の花子さんは、マリーさんのお宅でおやつタイムを過ごしているようです。

    会話

    Hanako : C’est bon cet éclair. Où tu l’as acheté ?

    このエクレア美味しいわね。どこで買ったの?

    Marie : Au magasin de surgelés.

    冷凍食品のお店よ。

    Mais il est pas mal, non ?

    でも結構いけるでしょ?

    Hanako : Oui, on dirait que c’est un éclair d’un bon pâtissier.

    ええ、美味しいケーキ屋さんのエクレアみたいよ。

    J’achète de temps en temps des légumes au magasin de surgelés, mais jamais autre chose.  

    時々冷凍食品のお店で野菜を買うけど、他の物は買ったことがなかったわ。

    Marie : C’est pratique le surgelé. En plus, pour certaines marques ça a du bon goût.

    冷凍食品って便利でしょ。そのうえ、いくつかのメーカーなら味もいいしね。

    Je stocke toujours quelques plats cuisinés au congélateur aussi.

     いつも、調理済み食品もいくつかストックしてるわよ。

    知らないと困るフランス語de勉強

    ポイント

    éclair

    éclair」は「稲妻」のことですが、お菓子の「エクレア」の意味もあります。

    中身のクリームによって「éclair au chocolat」「éclair au café」「éclair au caramel」のように「éclair au~」と呼びます。

    pâtisserie ケーキ屋」だけでなく「boulangerie パン屋」でも売られている、フランスの代表的なお菓子ですね。

    エクレアをなぜ「éclair」と呼ぶのかは諸説ありますが、美味しすぎて稲妻が落ちるのと同じくらいあっという間に食べてしまうから、というのが有力だそうですよ。

    surgelé

    surgelé」は「冷凍食品」のこと。

    冷凍に関する単語には名詞の「congélation 冷凍」や、動詞の「congeler 冷凍する」があります。

    congélateur

    congélateur」は「冷凍庫」のこと。冷蔵庫は「réfrigérateur」です。

    plat cuisiné

    plat」は「料理」、「cuisiné」は「料理された」、合わせて「plat cuisiné」だと「出来合い料理」の意味になります。

    フランス家庭では冷凍食品が大活躍

    フランスでは共働き夫婦が主なので、食事の準備にそれほど時間をかけられない家庭がほとんどです。

    そして食料品も週に一回まとめて購入するのが一般的。

    そうなると生鮮食品を買って調理するより、手間いらずで日持ちもする冷凍食品が便利であるのが理解できますよね。

    同じく便利で日持ちする缶詰は味が劣りますし、便利で美味しいお惣菜屋は高くて毎日購入できるものではありません。

    そのためフランス人は日常的な食事に温めればOKな冷凍の野菜、オーブンに入れるだけでOKの「plat cuisiné」などを活用しているのです。

    知らないと困るフランス語de勉強

    本格的フランス料理も冷凍食品で!

    スーパーにも様々な冷凍食品が売られていますが、特に目新しいものはありません。カット野菜や魚のフィレに「steak haché」、調理済みならピザにキッシュやハンバーガーといったところです。

    日本人にとって珍しいものなら「escargot エスカルゴ」や「cuisse de grenouille カエルのもも肉」なども売られていますが、フランスでは物珍しいものではありません。

    ところがフランスには冷凍食品専門のチェーン店があり、そこではスーパーでは見かけないような野菜やフルーツ、様々な肉や魚、そして世界の様々な「plat cuisiné」がそろっています。

    なんとご飯に焼き鳥という和のお弁当風「plat cuisiné」まであるんですよ。

    そうした冷凍食品専門店を利用すれば、本格的なフランス料理も解凍するだけ・オーブンやレンジで温めるだけで、前菜からデザートまで準備できてしまいます。

    そのためフランスでは、日常の食事だけでなく、クリスマスなどの特別な日の食事にも冷凍食品を使う家庭は少なくないのです!

    まとめ

    フランスだけでなく日本でも共働き夫婦が増え、食事の支度にかけられる時間が少なくなっていますよね。

    フランス流に食事の準備を頑張りすぎず、上手な手抜きをおぼえるのも、夫婦円満の秘訣かもしれません。

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