フランス・パリの国際農業展示会

    1. フランス旅行・観光

    フランスで人気の展示会といえば毎年2月末にパリで開催される国際農業展示会。日本ではあまり知られていませんが、フランスではとても注目度の高い展示会なのです。

    今回はそんなフランス・パリの国際農業展示会について覗いてみましょう。

    農業展示会にお出かけ

    マリーさんのお宅にお邪魔した花子さん、キッチンに吊るされた沢山のソーセージを見てびっくりしているようです。

    会話

    Hanako: Oh lala, il y a beaucoup de saucissons ! Pourquoi tu en as autant ? 

    まあ、沢山のソーセージね!なんでこんなに沢山あるの?

    Marie: Je suis allée au salon de l’Agriculture le week-end dernier.

    先週末に農業展示会に行ってきたの。

    Il y avait tellement de choix, et je n’ai pas pu m’empêcher de me faire plaisir.

    種類が沢山ありすぎて、いろいろ買うのを我慢できなかったの。

    Hanako: Alors, c’était bien le salon ?

    それで、展示会は楽しかった?

    Marie: Oui, j’ai découvert beaucoup de choses.

    ええ、色々な新しいものを見れたわ。

    Mes enfants étaient contents aussi, comme ils peuvent toucher les animaux là-bas.

    子供たちも喜んでたのよ。あそこでは動物を触ることができるから。

    Hanako: On dirait qu’il y a une grande foule à ce salon.

    あの展示会ってすごい人出って聞くけど。

    Marie: Tu as raison. Surtout quand il y a des politiciens… 

    そのとおりね。特に政治家が来ているときなんて…

    Hanako: En plus, le parc des expositions est très grand…ça m’a l’air fatigant…

    それに展示会の会場が大きすぎて…すごく疲れそう…

    Marie: Je reconnais,c’est très fatigant. Malgré tout, c’est un salon intéressant !

    あなたの言う通りで、とても疲れるわ。それでも、面白いサロンなのよ。

    ポイント

    salon de l’Agriculture 

    salon de l’Agriculture」とは「農業展示会」のことです。

    パリで毎年2月末に開催される 「salon de l’Agriculture」の正式名称は「Salon international de l’agriculture  国際農場展示会」。

    しかし、ほとんどの場合「salon de l’Agriculture」と略して呼ばれています。

    m’empêcher de me faire plaisir

    empêcher」は「防げる・邪魔をする」、「s’empêcher de ~」だと「~をするのを我慢する」の意味になります。

    faire plaisir à ~」は「~を喜ばせる」、「 se faire plaisir」だと「自分を喜ばせる」です。

    文中のマリーさんが「 je n’ai pas pu m’empêcher 我慢ができなかった」のは「自分を喜ばせること=大好きなソーセージをいろいろ買うこと」となりますね。

    parc des expositions 

    parc」は「公園」の意味でよく使われますが、「expositions エキスポジション」の会場のように建物がいくつも集まっている場所に対しても使われます。

    他にもよく似た意味合いで「parc de stationnement 駐車場」という使われ方もします。

    フランスで大きな茶色の雄牛の隣に立つ 2 人の男性。

    フランスでは農業展示会が人気

    Salon international de l’agriculture」はフランスでの人気の高さに反して日本で報道されることはほとんどないので、知らない方も多いかもしれません。

    しかしフランスで一番の規模、かつ一番人気といっても過言ではないのがこの「Salon international de l’agriculture」。 

    毎年2月~3月の週末から次の週末にかけての10日間、「Porte de Versailles」にある「Parc des Expositions」で7つある全ての「pavillons 棟・パビリオン」を使用し行われる展示会です。

    日本でも人気な「salon de chocolat」も、パリでは「Porte de Versailles」の「Parc des Expositions」で行われていますが、その規模は5日間で1つの「pavillon」のみ。

    比較すると「Salon international de l’agriculture」の規模の大きさは明確!毎年70万人前後の人が訪れています。

    Salon international de l’agriculture のサイトはこちら

    見どころ

    Salon international de l’agriculture」ではフランス各地の特産品の試食や、もちろん購入をすることができます。

    あれもこれもと目移りして、思わぬ散財をしてしまうかもしれませんね。

    動物のコンテストも多く、有名なのは牛のコンテストですが、他にも羊や豚に犬等のコンテストもあります。

    クイズや子供も参加できるアトリエも用意されていますし、動物と触れ合えるコーナーもあるので、家族連れでも楽しむことができますよ。

    フランスのショーで牛に餌をやる人々のグループ。

    大統領や政治家も訪れる

    フランスは農業大国といわれるだけあり、農業に関する政策もとても重要視されています。

    そのためか大統領を始め著名な政治家達も「Salon international de l’agriculture」には必ず訪れ、毎年その模様がニュースになるほど。

    2020年の「Salon international de l’agriculture」にはマクロン大統領が初日8時15分ごろ来場、開会式のテープカットを行いました。

    そしてこの展示会は一般人が大統領や政治家に比較的容易に近づける数少ない機会でもあります。

    そのため、その時々の政策に不満を持つ農業従事者たちが、大統領に直接詰め寄るシーンなども毎年見られます。

    2020年は「gilets jaunes」の活動家が大統領に接触し、そこから彼らをエリゼ宮へ招く約束をしたりというシーンも見られました。

    まとめ

    フランスで人気の高いパリの「Salon international de l’agriculture」についてお伝えしました。

    おしゃれなイメージのパリとは一風違ったイベントに行ってみるのも、フランスをもっとよく知るのに役立ってくれそうですね。

    ※2020年2月の情報です。

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