フランスのゴミ分別方法

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    よく言えばおおらか、悪く言えば大雑把なイメージのあるフランス人ですが、ゴミの分別はどのように行われているのでしょうか。

    今回は、華の都と呼ばれるパリのゴミ事情を覗いて見ましょう。

    便利なゴミ箱

    今日のマリーさんは、花子さん宅にお邪魔しています。キッチンで気になるものを見つけたようです。

    会話

    Marie : Tiens, Tu as changé de poubelle. Elle a l’air très pratique.

    あら、ゴミ箱を変えたのね。とっても便利そう。

    Hanako : Oui, elle est très bien pour le tri sélectif.

    ええ、ゴミの分別にとてもいいわよ。

    Marie : Elle a trois compartiments, une pour les déchets normaux, une pour les déchets recyclables, et l’autre sert à quoi ?

    仕切りが3つあるのね。一つは普通ゴミ、一つはリサイクルのゴミ、もう一つは何のため?

    Hanako : Moi, je mets les bouteilles vides. Mais il est un peu petit pour les bouteilles, tu ne trouves pas ?

    私は空ビンを入れているわ。でもビンには少し小さいのよね。そう思わない?

    Marie : C’est vrai. Tu n’as qu’à demander à ton mari de les descendre tous les matins quand il part au travail.

    確かにね。毎朝仕事に行く時に、もって降りてくれるようご主人に頼めばいいのよ。

    Hanako : C’est ce que je fais déjà !

    それはもうやってるわ!

    ポイントフランスの影響を受けたボトルとボトルが描かれた緑色の看板。

    compartiment

    compartiment」は「仕切り」のこと。会話中に登場するゴミ箱は、仕切りで3つに分かれているものであるのが分かりますね。

    他には、電車の仕切られた客室を表すのにも使われる単語です。

    déchets

    déchet」は普通、複数形「déchets」で「くず・廃棄物」を意味します。

    ゴミ廃棄場は「déchetterie」といい、その地区の住人も個人で不用品を捨てに行くことができます。

    例えば粗大ゴミの収集日を待つより、自分たちで捨てに行く方が早いと思うフランス人は多いようですよ。

    recyclable

    recyclable」は「リサイクルできる」の意味の形容詞です。ちなみに名詞で「リサイクル」は「recyclage」。同時に覚えてしまいましょう。

    フランスのゴミの分別

    tri sélectif

    tri」は「選別」、「sélectif」は「選択的」の意味です。同じような意味の単語が並び、結局何が言いたいの?となってしまいますが「tri sélectif」で「ゴミの分別」を指します。

    パリのゴミ分別方法

    ゴミの分別方法は地域によって違いますが、例としてパリを見てみましょう。

    まず基本の分別は3種類です。

    【poubelle jaune 黄色のゴミ箱】

    Emballages carton 厚紙の包装

    Bouteilles et flacons en plastique プラスチック製のボトルや小ビン

    Tous les papiers 全ての紙

    Emballages métal 金属製の容器

    Petit électroménager 小型家電

    Poubelle blanche 白のゴミ箱】

    Bouteilles, bocaux, pot en verre vide 空のガラス製のボトル・広口ビン・つぼ

    poubelle verte 緑のゴミ箱】

    Ce qui reste après avoir fait le tri 分別した後に残ったもの

    フランスのリサイクルと廃棄物管理のインフォグラフィック。

    poubelle jaune」と「Poubelle blanche」が「déchet recyclable リサイクル可能なゴミ」なのですが、「poubelle jaune」の分別の大雑把さにはびっくりしたのではないでしょうか。

    紙・プラスチック・金属を一緒にしてしまうのは、細かく指定された日本の分別と比べると、指示に従っていてもなんとなく罪悪感を感じてしまいそうですよね。

    さらにびっくりなのが、それぞれの容器を洗って乾かす、なんて手間をかけなくても良い点です。

    牛乳のプラスチックボトルも、ツナ缶の空き缶も、そのままゴミ箱へぽいっとしてOKなのがフランス流。

    ゴミの分別といっても、この程度なら気負わず気軽にできそうですね。

    地方のゴミ分別方法

    パリは上記したように3種の分別に分かれていますが、地方によっては紙類やガラスボトルなどは、自分で収集ポイントまで捨てに行かなくてはいけない場合があります。

    また庭付き一軒家の多い地域では、草刈や木の剪定で生じる「déchets vert(vertは緑色ではなく、生の植物のこと)」を収集に回って来てくれる場合もあります。

    日本でも自治体によって分別方法は違いますが、フランスでも地区によって違うので、しっかり確認してから行いたいですね。

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