フランス人のコロナウイルス対策

  1. フランス語会話|旅行・日常・ビジネスで使える実践フレーズ集

フランス人はどのように新型コロナウイルス対策をしているのでしょうか。

今回はフランス政府の提唱する4つの対策を見てみましょう。

コロナウイルス対策

フランスでは民間レベルのコロナウイルス対策として、下記の4つの事をするよう、政府がテレビなどで推奨しています。

①Lavez-vous très régulièrement les mains ou utilisez une solution hydro-alcoolique

②Toussez ou éternuez dans son coude

③Utiliser un mouchoir à usage unique puis jetez-les

④SI VOUS ÊTES MALADE
Restez chez vous et porter un masque chirurgical en présence  d’autres personnes

手洗いについて

では1つ目の対策をみてましょう。

Lavez-vous très régulièrement les mains ou utilisez une solution hydro-alcoolique

頻繁に手を洗う、もしくは消毒液などで消毒しましょう。

lavez-vous les mains」は「se lever les mains 手を洗う」の命令形、「très régulièrement」は「とても定期的に」つまりは「頻繁に」です。

utilisez」は「使う」の命令形、「solution hydro-alcoolique」は「水性アルコール溶液」ですが、つまりは除菌用の消毒液やジェルの事ですね。

フランスで首の痛みを抱えて手を握る女性。

咳やくしゃみについて

次の対策は咳やくしゃみについてです。

Toussez ou éternuez dans son coude

肘で覆って咳やくしゃみをしましょう

toussez」は「tousser  咳をする」、「éternuez」は「éternuer くしゃみをする」の命令形です。

coude」は「ひじ」なので、「dans son coude」は「肘の中で」つまり「肘で口を覆って」の意味。

咳やくしゃみをするときに肘で口を覆うように指示されるのは、あまり日本では見かけませんよね。

ところが咳やくしゃみは、*手より肘で口元を覆うようにするのが正しい方法なんだとか。

確かに手で受けてしまうと、菌の付いた状態であちこち触ってしまう危険が高いので、理にかなっていますね。

日本ならハンカチやティッシュ、もしくはマスクをしておく方が多いと思いますが、とっさで間に合わない時には、フランスを見習って肘で口をカバーするようにしましょう。

*参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187997.html

ティッシュについて

3つめの対策はティッシュの使い方についてです。

Utilisez des mouchoirs à usage unique puis jetez-les

ティッシュを使い、それからそれを捨てましょう

utilisez」は「utiliser 使う」、「jetez」は「 jeter 捨てる」の命令形です。

mouchoirs à usage unique 」はそれぞれ「mouchoir ハンカチ/ティッシュ」 「usage 使用」「unique 唯一の」。

mouchoir」はハンカチとティッシュのどちらも意味するので 「à usage unique」と限定し「ティッシュ」であることを明確にしています。

そのあとに「 puis jetez-les」と「それから使ったティッシュを捨てましょう」とも指示されていますね。

それはフランス人は鼻をかむのにハンカチを使う人も多く、鼻をかんだらポケットなどに仕舞ってしまうから。

ポケットティッシュも紙ナフキンとして使えるほど分厚く、これも一度使って捨てるのではなく、何度も使うのが普通です。

そのため、フランス政府は鼻をかむのに「ティッシュを使い、それを捨てるように」指示をする必要があるのですね。

フランスでマスクをかぶってテディベアを抱く少女。

病気の場合は

4つ目は病気になった場合はどうすればいいかについてです。

SI VOUS ÊTES MALADE

もしあなたが病気なら

Restez chez vous et porter un masque chirurgical en présence d’autres personnes

家に留まり、他の人がいるときはサージカルマスクをしましょう

病院へは行かない

まず「Restez chez vous 家に留まり」と外出しないように指示しています。

もしコロナウイルスに感染している恐れがあるなら、病院へ行かずに「SAMU 緊急医療サービス」へ電話をするようにとのこと。

病気などで体の弱っている人への感染を防ぐためのようです。

マスクをする

そしてマスクについて「porter un masque chirurgical en présence d’autres personnes」と述べられます。

porter」は「身に着ける」、「masque chirurgical」は「サージカルマスク」、「en présence d’autres personnes」は「他の人が居るときは」の意味。

つまり「病気の時、病気の人が、他の人が居るときにマスクを着ければいい」といっているのですね。

そしてフランス政府は、予防のために一般の人がマスクを着ける事を推奨しておらず、むしろ「*inutile 役に立たない」との立場です。

あくまでマスクは既に感染している人や、感染の恐れがある人が、周りにウイルスをまき散らさないように使うもの、だそうですよ。

*参照:https://www.gouvernement.fr/info-coronavirus

まとめ

フランス政府が推奨しているコロナウイルス対策についてご紹介しました。

他にも、挨拶のビズや握手を控えている、という声もよく耳にします。

ビズや握手をするのはフランス人にとってとても自然なことなので、これが実は簡単なようで一番難しいかもしれませんね。

※2020年3月7日の情報です

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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