フランス語で自己紹介する際に使える基本的な表現やフレーズを紹介しています。名前や年齢、国籍・出身地、職業など個人情報を伝えるための表現方法や注意点を解説しています。また、趣味や家族構成についても触れており、自己紹介時のポイントもまとめています。
フランス語で自己紹介するとき、簡潔にわかりやすく相手に自分のことを伝えたいですよね。
今回は名前や年齢など、自己紹介で役立つ基本のフランス語をご紹介します。
フランス語で自己紹介!名前や年齢・職業の伝え方マスター
目次
フランス語の基本の自己紹介
まずは名前や年齢など、基本的な自己紹介に使えるフランス語をご紹介します。
フランス語で自己紹介:名前
Je m’apelle ○○.
私の名前は○○です。
「appeler 呼ぶ」の代名動詞「s’appeler ○○という名前だ」を使った表現です。自分の名前の紹介なので「s」ではなく「m」を使い「m’appeler」となります。
フランス語の自己紹介で一番有名なのがこの「Je m’apelle ○○」ではないでしょうか。
ところがこの表現は、実はフランスではあまり使われていません。使うとすれば学校や面接などで、改まって一人ずつ自己紹介をするという場面でしょうか。
初めて会う人に対して自己紹介するときに、フランス人が使う表現はこちら!
Je suis ○○. / C’est ○○.
私は○○です。
どちらも「私は○○です」と、名前の自己紹介に使える表現です。
フランスでは「nom de famille 苗字」ではなく、「prénom 下の名前」で呼び合うことが多いため、自己紹介でもフルネームではなく「prénom」だけ名乗ることも少なくありません。
フランス語で自己紹介:年齢
J’ai ○○ ans.
○○歳です。
フランス語で年齢は「avoir 持つ」で表現します。自分で自己紹介する場合は少なくとも1歳以上なので、「an 歳」にも複数形の「s」を付けてくださいね。
日本では、名前の次に年齢が来るくらい自己紹介で年齢を伝えるのは一般的です。
しかしフランスでは、自己紹介でもそうでなくても、年齢はあまり口にすることはありません。そのためフランス語の自己紹介では、年齢は省いても問題ないでしょう。
また、自己紹介で年齢を言わない相手には、年齢を尋ねないようにしてくださいね。
フランス語で自己紹介:国籍・出身
Je suis japonais / japonaise.
私は日本人です。
「nationalité 国籍」は男性なら「japonais」、女性なら「japonaise」と言いましょう。
Je suis du Japon.
日本出身です。
「Je suis de ○○」は「○○出身です」という意味。「origine 出身」についてなので、現在の「nationalité」は関係ありません。
フランス語の自己紹介:住んでいる所
J’habite à ○○.
○○に住んでいます。
「habiter」は「住む」の意味。その後ろに来る単語によって、「○○に」の部分は「à ○○」や「en ○○」等に変わります。
【都市名の場合】
都市名の場合は「à ○○」を使います。
J’habite à Paris / Tokyo.
私はパリ/東京に住んでいる。
【国名の場合】
国名の場合は男性名詞なら「au ○○」、女性名詞なら「en ○○」を使います。
J’habite au Japon.
日本に住んでいます。
J’habite en France.
フランスに住んでいます。
フランス語の自己紹介:誕生日
Je suis né/née ○○.
○○に生まれました。
「né/née」は「naître」、「生まれる」という意味で、過去形にする場合は「être」をとる動詞です。「être né/née」は「生まれた」という意味ですね。
Je suis né/née le 24 décembre.
12月24日に生まれました。
Je suis né/née en décembre.
12月に生まれました。
Je suis né/née en 2000.
2000年に生まれました。
○月○日という場合は「le」が付き、○月や○年という場合は「en」が付きます。
フランス語の自己紹介:職業
Je suis ○○.
私(の仕事は)○○です。
「Je suis ○○」は名前の紹介だけでなく、職業を紹介するときにも使う表現です。
「○○」部分の単語には冠詞を付けないことに注意しましょう。
Je suis étudiant / étudiante.
私は大学生です。
ちなみにフランス語で「étudiant」は大学生のこと。それ以外には他の呼び方があります。
- lycéen / lycéenne 高校生
- collégien / collégienne 中学生
- écolier / écolière 小学生
その他代表的な職業はこちら。
- femme au foyer 主婦
- fonctionnaire 公務員
- technicien / technicienne 技術者
- ingénieur エンジニア
- manageur / manageuse マネージャー
- assistant / assistante de ○○ ○○の補佐
- vendeur / vendeuse 販売員
- cuisinier / cuisinière 料理人
「employé / employée 勤め人、会社員」という表現もありますが、フランス人はあまり使いません。
「employé」というときも、役職や部署などをプラスして、具体的に答える人が多いようです。
Je suis employé de ressource humaine.
人事部の社員です。
フランス語の自己紹介:趣味
J’aime ○○.
私は○○(をするの)が好きです。
趣味は「aimer 好き」を使って表現できます。
J’aime faire du sport.
スポーツをするのが好きです。
J’aime lire.
本を読むのが好きです。
J’aime regarder les films.
映画を見るのが好きです。
他にも下記のような表現で趣味を紹介することができます。
Ma passion est ○○.
「passion」は「情熱、熱狂」。ただ好きなだけでなく、情熱をもって取り組んでいる趣味に対して使いましょう。
Mon passe-temps favori est ○○.
「passe-temps」は「趣味」のことですが、「暇つぶし」という意味もあります。話の流れでは、何となくやっていること、という印象を与えてしまうかもしれません。
「favori お気に入りの、大好きな」を付けることで、「好きでやっている趣味」という印象を与えることができます。
フランス語の自己紹介:家族構成
Je suis marié / mariée.
結婚しています。
Je suis célibataire.
独身です。
Je me suis pacsé / pacsée.
PACSEを結んでいます。
「célibataire」は日本語に訳すと「独身」ですが、フランスでは独身かつ恋人がいない状態を指します。
結婚していなくても夫婦同然であったり、子どもがいるカップルも少なくないフランスですから、結婚していない=「célibataire」ではないことをしっかり覚えておきましょう。
家族に関するフランス語も確認しましょう。
- mari 夫
- femme 妻
- enfant 子ども
- petit fils / petite fille 男孫 / 女孫
- père 父
- mère 母
- grand-père 祖父
- grande-mère 祖母
- oncle 叔父・伯父
- tante 叔母・伯母
- cousin / cousine 従弟 / 従妹
Je vis avec mon mari et deux enfants.
夫と子供二人と暮らしています。
フランス語の自己紹介の重要なポイント
まずは簡単な例文を見てみましょう。
Bonjour. Enchantée.
初めまして。
Je suis Hanako et je suis japonaise.
花子といいます。日本人です。
Je suis venue en France pour apprendre le français.
フランス語を勉強しにフランスに来ました。
自己紹介の最初は「Bonjour こんにちは」から始めましょう。フランス人は話しかけるときの挨拶をとても大切にしています。「Bonjour」と言わないと、ちょっと失礼な人だなと思われてしまう可能性があります。
その次の「Enchanté / Enchantée」は「初めまして」と訳されますが、本来は「非常に嬉しい」という意味。
「Je suis enchanté de faire votre connaissance あなたと知り合えてとても嬉しいです」という意味が隠れています。
これらの後に、名前など簡単な自己紹介をすると良いですね。
自己紹介の締め「よろしくお願いします」のフランス語
日本語の自己紹介は「よろしくお願いします」で締めますが、フランス語には該当する言い回しがありません。
会話での自己紹介なら最初の「Enchanté」が「会えてうれしい=今後もよろしく」なので、最後に特に何かをつけ足す必要はありません。
口頭の自己紹介をどうやって切り上げれば良いかわからない、というときは最後に「et voilà」と言うと、これでお終いですよ、と理解してもらえますよ。
まとめ
フランス語の基本の自己紹介方法をご紹介しました。教科書通りの「Je m’apelle」という自己紹介は、フランス人に少し堅苦しい印象を与えてしまうことがあります。
適切な表現を使ってシンプルかつ自然な自己紹介を行うことが重要です。また、挨拶や締めくくりにも気を配ることで相手と良好な関係を築くことができます。自己紹介の際にはこの記事の内容を参考にしてみてください。
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