フランスの自転車ルール

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フランスで自転車に乗る場合、日本と同じ感覚でいては罰金を取られる恐れあり!

今回は自転車の交通ルールについてみてみましょう。

パリで自転車は怖い?

フランスで自転車に乗るのはルールも違うし、慣れないうちは少し怖いもの。花子さんが苦手なものはいったいなんでしょうか?

会話

Hanako : En France, on ne peut pas circuler en vélo sur le trottoir …

フランスでは自転車で歩道を走れないでしょ。

Je n’ose pas prendre un vélo à l’heure de pointe de la circulation.

道の込んでいる時間には自転車に乗る勇気がないわ。

Marie : Tu as peur des voitures ?

車が怖いの?

Hanako : Oui. S’il y a une piste cyclable, ça va.

ええ。自転車用の道があれば平気だけど。

Mais ça me fait peur quand les voitures me dépassent juste à côté de moi.

でも車が私の横ぎりぎりを追い越していくのは怖いわ。

Marie : Je suis bien d’accord.  Certains  parisiens conduisent n’importe comment.

とっても分かるわ。一部のパリジャンは運転が荒いもの。

Hanako : En plus, il y a des ronds-points.

それに、円形交差路があるでしょう。

Quand je dois y passer, je préfère descendre du vélo et traverser le passage piéton.

そこを通らないといけないとき、自転車を降りて歩行者用の横断歩道を渡るようにしているのよ。

ポイント

heure de pointe

heure」は時間、「pointe」は先の意味ですね。

2つあわせて「heure de pointe」だと、一日の中で一番交通量の多い時間の事を指し、道路だけでなく電車や飛行機などでも使うことができます。

他にもお店で一番忙しい時間や、電気などの消費量が一番多くなる時間などにも使われます。

A : Je dois partir bientôt.

もうすぐ行かなくっちゃ。

B : Déjà ?

もう?

A : Oui, je préfère éviter  l’heure de pointe.

ええ、渋滞する時間を避けたいのよ。

n’importe comment

importe」は「importer 重要である」という自動詞です。同じ綴りで「輸入する」の意味もあるので、間違えないでくださいね。

そんな「importer」に否定の「ne」が付いた「n’importe」は「どうでもいい・大したことではない」という意味です。

そこにさらに副詞の「comment どんな風に」が付いて「n’importe comment」になると「どんな風にでも・適当に」という意味に。

Arrête de faire n’importe comment !

適当にやるのは止めて!

Cette voiture est garée n’importe comment. Elle prend 2 places de parking.

この車、めちゃくちゃに駐車されてる。車2台分の駐車スペースをとってるよ。

自転車のルール

歩道は×、車道が○

フランスの曇り空の下の橋のイメージ。

まず一番大切なのは「歩道は自転車で通行できない」ということ。自転車は車道を通るのが基本ルールです。

フランスは日本と反対の右側通行なので、自転車の場合、車道の一番右側を走ることになります。

路上駐車が多い道や交通量の多い道だと、ついつい歩道を走りたくなりますがNG。罰金の対象になってしまいますよ。

(8歳以下の子供はOKなようですが。)

歩道やバス専用車線に自転車マークがある場合は、そちらを通ってOKです。

信号ももちろん車用のものに従ってくださいね。ときどき自転車で横断歩道を渡る人を見かけますが、これもNGパターン。

もし歩行者用の信号を渡りたいなら、自転車を降りて手で押して渡るようにしてください。

一方通行は守る

日本で自転車に乗る場合、車の一方通行の標識なんて気にしたことがないかもしれません。ところがフランスでは車が一方通行の道は、自転車でも一方通行です。

進入禁止の標識の下に「Sauf Cyclistes 自転車以外」と小さく表示されていることもあるので、車よりは移動しやすいかもしれません。

曲がるときは腕で合図

自転車で右折・左折、はたまた車線変更する場合です。

ウインカーの変わりに曲がる方向の腕を大きく横に出して周りに合図しましょう。慣れないのでなんとなく恥ずかしい気がしますが、思い切り良く大きい合図を出すのがポイントです。

右側通行なので右折は簡単ですね。難しいのは左折するときですが、左腕で合図を出しでから一番左の車線に移動しましょう。

交通量が多く移動が難しいなら(フランス人はスススッと移動してしまうのですが…)、自転車を降りて歩道を渡るほうが安全です。

難関はrond-point

フランスの凱旋門の前で自転車に乗る人々のグループ。

rond-point」は円形の交差点です。凱旋門のぐるぐると回るロータリー、といった方がわかりやすいでしょうか。

フランスにはこの「rond-point」が至るところにあり、慣れないと本当に通るのが難しい!

自転車の場合、時計と逆周りに回っている一番外側を通行します。

一番外側を通るのでいつまでたっても目的の道路に出ることができない、なんてことはないのですが、右折の車への巻き込まれに注意してください。

“ 慌てない“が自転車を楽しむカギ

車道を通っていると、後ろから来た車にぴったりと引っ付かれる場合があります。謙虚な日本人としては、申し訳ない気持ちになったりもしますが…

パリで自転車を楽しむなら“慌てない・気にしない“でマイペースを貫くのをおすすめします。

スピードの遅い私が悪いのじゃなく、交通ルールで決まってるから仕方ないでしょ、と開き直ってしまいましょう。

自転車を乗りこなせば、きっとパリ滞在がもっと楽しくなりなりますよ。

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